見出し画像

Xデザイン学校ベーシックコースでの学び

昨年度、Xデザイン学校という社会人のためのデザイン学校へ1年間参加をしました。本当は授業毎にアウトプットをすべきだったのをすっかりサボっていたんですが、社内で共有会を開くのを機にメモ書きや発表資料を見直し、最も有益だったことについて書いてみます。

まず学校についての詳細はこちら。ベーシックコースでは、所謂UXデザインのための様々な手法を講義とワークショップを通して学び、最後はチームでオリジナルのサービスを企画し練り上げる実践形式の課題を発表して修了という流れ。全10回の授業と懇親会+最終課題が始まってからは結構頻繁にチームで集まり課題に取り組みました。普段は関わることのない他業種のメンバーとの交流や、講師陣から共有される最新事例など得るものが沢山あった学校でしたが、特に参加して良かったなと思うのは、UXデザインにおける様々な手法、それらを個々の『点』でなく、一連の流れの『線』としての経験、理解ができたことです。

この図はベーシックコースの講義や最終課題で扱ったユーザーを理解するための手法を一覧化したものです。
各手法の説明は省きますが、サービスを創出したり改善するための、

1. ユーザーの嗜好や既存/競合サービスを『調査』
2. 調査データを整理し、仮説を生み出す元へと整形する『分析』
3. 分析から立てた仮説に従い、アイデアを組み立てる『設計』
4. 設計を形して、その正当性を検証する『評価』

というステップに分けています。(CVCAなど複数あるものは、調査結果をまとめるのにも、新サービスのビジネスモデルを可視化するにも両方使えるという意味)
ここに挙げた以外にも手法/メソッドは様々存在しますが、ここで大切なのは左から右へ、前工程の結果を下地にして進んでいくということです。
そしてイマイチな素材からできる結果はイマイチということです。

そんな事は当然理屈では分かっているんです。が、実際に時間やコストをかけた後だったり、天啓のように閃いたgoodアイデア(自分的には)は、これが中々諦める事が出来ません。次のステップで何となく違和感を感じても行けると信じて突き進み、結果大きな手戻りを余儀なくされることになります。なりました。
この痛い目を学校で経験できたのが、とても良かったと思います。
では、そうならないためにはどうしたら良いかということもちゃんと教わりました。各パートで小さく回す、アジャイルなUXデザインを行うことです。プロトタイピング等を用いて、いち早く失敗し修正を繰り返すことで、結果的に正しいものをスピーディーに作り上げるという思想は、開発だけに留まる事ではないということを学びました。

最後に、この学びを各人がそれぞれの職場、プロジェクトに持ち帰りアップデートし、体系化していくことが大切だということも、普段接しないような多様なメンバーと意見を交わすことで気付くことができました。
遅れ馳せながら、Xデザイン学校の先生方や一緒に参加した皆様ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?