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寄生性カイアシ類の新種(Kakui et al. 2023)

私が関わった論文の短い紹介.

”超深海に棲む寄生性カイアシ類(甲殻類)の新種”

Kakui et al. (2023) は,白鳳丸はくほうまるという学術調査船の調査航海中に採集されたカイアシ類(ケンミジンコなどが含まれる甲殻類の一群)に関する研究成果です.千島海溝の水深7,184-7,186 mから得られた深海性等脚類(ワラジムシの仲間;Eugerdella cf. kurabyssalis Golovan, 2015)に付着していた丸い物体について研究を行ったところ,寄生性カイアシ類の名前のついていない種(未記載種)だと判断されたため,Diexanthema hakuhomaruaeディエクサンセーマ ハクホマルアエという学名で新種記載を行いました.

深海性等脚類に寄生するDiexanthema hakuhomaruaeのメス

論文詳細
Kakui K, Fukuchi J, Ohta M (2023) Diexanthema hakuhomaruae sp. nov. (Copepoda: Siphonostomatoida: Nicothoidae) from the hadal zone in the northwestern Pacific, with an 18S molecular phylogeny. Acta Parasitologica.

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プレスリリース
doi: 10.1007/s11686-023-00676-z


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