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ミラクルズ!(ほぼ)全話レビュー

みなさん!女子高生がサッカーで日本一を目指す、
日本で一番面白い女子サッカー小説「ミラクルズ!」を読んでますか!?
読んでない?困ったなあ……。
ボク、今年に限ってなら多分世界で一番ミラクルズを読んでいるので、各話のレビューを書いて、皆さんにご紹介しますね。
世界一はね、こういうことをしなきゃいけないんですよ。

◎その名はミラクルズ
ミラクルズはどの巻から読み始めても楽しめますが、最初の一巻は是非本作を読むべきだと思います。上町大地のオリジン、美緒と大地の出会いを描いた本作を読むと、他の作品のお約束である「大地はなんで有能なのか」「美緒はなんで大地にべったりなのか」がすんなり入ってきて、これが後々効いてくる。そしてサッカー・チームスポーツの楽しさと、監督の采配一つでガラリと変わる試合展開の面白み、なぜか毎回美味そうなご飯描写という、ミラクルズの定番がこれでもか!と詰め込まれています。もはやミラクルズシリーズの地図、ミラクルズの攻略本といっても過言ではないでしょう。本作でなにか引っかかったら、ぜひ、その次のお話も!

個人的なお気に入り
・美緒のプレースタイルが大地と似ていること(エモみ)
・「ふわり、やさしく」
・「あの頼もしい大きな体躯さえ、今ではなにをしでかすかわからない薄気味悪さになっている」好き。
・ナナがチームを作ろうと思い立ってから、選ばれし仲間が集まるまでの鮮やかな流れ!(七人の侍的なお約束は次巻に持ち越しですが、スピーディなのに押さえるところを押さえて胸を打つ!)
・「君への指示はたった一つだ。これからも僕が指揮をとる限り君にはこの一つしか言わないだろう」


◎Cotton Hearts
出しゃばらず、仕事が出来て、ちゃっかり者の有能マネージャーこっとんを中心に、ミラクルズの一年生新入部員がわらわらと集まってくるお話!
つまり、仲間集め回ですね!
たまたま入学式の並び順で一緒になったありす、もともと入部する予定だった可憐、偶然ファストフード店で出会ったお嬢様明日葉、運動センス抜群だけど上下関係が嫌いな千里、ちょっぴりお休み中の元フィギュアスケーターエレーナ。この、なにか一つ歯車がズレていたら一緒にならなかった五人が、こっとんを中心に集まっていく流れが、運命の機微と、こっとんの稀有な才能・人柄を見事に描いていて最高です。入部をかけた決闘もあるしね!
こっとんは他のお話でも超有能ですが、このお話を読むと、ミラクルズに欠かせない超重要人物だと、改めて得心が行くでしょう。
たまたま仲良くなった六人の、放課後のたわいないおしゃべり。先輩とのバトルを経て、仲間になって、チームに溶けていく。大きな歯車が噛み合って動き出した瞬間に立ち会った気持ちになれるお話です!

個人的なお気に入り
・「ウチらが一番、オモロイで!」←カッコイイ
・「古い家ほど世の流れに敏感なのです」←関西の笑いの匂いがする
・「あたしゃ歯にだって一匹のミュータンスもいねー!」「見たのか」「自信と気合だよ」
・背番号選びでワチャワチャと個性やコダワリが出るのいいよね。席次の17番なんかは最高に笑えるし、ありすがなんとなく21番を取るのに運命のいたずらを感じます。


◎43
本作、もともとは「ドリブルダンサー」というタイトルで、完全にナナをメインとするお話だったんですが、リメイクに際して「43」と改題。三十六とナナの関西弁コンビに焦点を当てたお話になりました。
ミラクルズに惚れ込んだ三十六は、メンバーが気持ちよくプレー出来るように走り回り、自分が自分であるために茨の道を選んだナナは、その先で自分の望まぬ(?)役割を振られて、さあ、どうなってしまうのか、という!
自分の仕込みが爆発して、選手が輝き、躍動するというのは、監督やマネージャーとも違う、サポーター・プロデューサーの喜びですよねえ。
幸せや、頑張りは、一通りじゃないんだなあと思ったりもするお話です。

個人的なお気に入り
・スタメン(言いたくない)発表ってワクワクするよね!
・こんなラーメン屋、あったらいいなの「山嵐」描写!
・『ああサッカーするの、楽しかったな』といつまでも思っていてほしい←やらされてるサッカーじゃ、なかなか思えないしね……!
・聖愛軍団←ネームドライバルキャラが一チームに四人もですよ!これはどう考えてもラスボス……果たしていつ相まみえるのか……!
・がんばろう←マキからコーチまでみんな独りごちてるのがかわいい
・ユミ姉さんです!
・突然のNHKの実況


◎FIGHTER? SISTER!
真面目で努力家、フィールドプレイヤーとしても、真ん中から下は全部できるありがた~い存在のユミ姉さんのお話。自分の思い描く姿と現実とのズレや、自分が当たり前だと思っていたことが揺らいで思い悩むのはジュヴナイルの鉄板ですが、そのズレを「眼鏡を替える」イベントで折り合いをつける話運びは見事の一言。大地とユミ姉さんの姉弟みたいな関係もかわいく安心して見られて(他の奴らの関係は、やばいよ)、好いたらしい小品という感じで仕上がっています。ミラクルズシリーズの中ではトップクラスに好きなお話です!

個人的なお気に入り
・はい大盛り。たくさん食べて、ユミ姉さんを倒してね!←まさかの伏線
・一年生にまざるユミ姉さん←さらっと受け入れられてるの、人徳ですよねえ。キャプテンではとてもとても。
・「自分の中では五五で出してるので失敗は織り込み済みなんだろうけど」←キャプテンのキャプテンっぷりを余すところなく表現した一言……。
・「私、辞める」←一足飛びにここに行くの、ジュヴナイルですよね!
・「戦え」「ヘタクソッ!!」


◎A・C・E
ミラクルズのエース可憐は勉強こそできないものの、気が利く良い子で、フィールドでも器用になんでもこなすサッカーの申し子!……だけど、コーチはそれがちょっと不満で……。というお話。今や名前だけのCFが下りてきてそこからボールを展開し、ウイングも守備するのがアタリマエの時代に「ストライカーの夢」を見られるなら、是非見たい!ですよねえ。
ボクはながた作品にはRoutesから入りまして。こういう真っ直ぐでちょっとばかで、性格の良い子に引き寄せられるんですね。可憐はいい子です、幸せにおなり……。シュート決めな……油揚げお食べ……。

個人的なお気に入り
・可憐、サイドハーフ顔負けの動き←聖愛入ってたら、一年時SHで、二年目からCFだったのかな……。
・「補欠の誰かさんとはえらい違いです」←ボク、じゃれなれてなくて、遊びの中で目潰ししちゃうような子がすごく好きなんですね!このあとの可憐のフォローもナイス
・「蟻の一穴」これは……千里フラグ!
・「なるほどー!」←てんどんは基本、基本にして最強。
・審判←いろいろあって、年間50試合くらい海外サッカーを見たんですが、海外にもKS審判はいますし、チャンピオンズリーグで、VARが入ってても「その解釈おかしくない!?」はあるので、誤審の種は尽きまじ……って感じなんでしょうね(尽きまじって接続おかしいですよね)。
・エース!エース・オブ・エーシーズ!
・「それはもう刑罰や!!」


◎心の守護神
PKストップ67%を誇る忍様は、好不調の波も無く、まさに盤石の守護神。だけど「イタリア代表でも捕れない」ようなシュートを捕ろうとすることでスランプに陥る。そのスランプを試合に持ち込まないのが忍様のすごいところ……だけど、奇しくもご家庭の方でちょっとトラブルが起こって……?
不動のスタメンの当番回をやるには、家庭のトラブルのお話をやるのは鉄板ですが、ここの家庭はかなり特殊で、テンプレの枠に収まらないのが最高です。特訓パートも、傍目では何をやっているのかわからないのも良い。特訓の謎や、武術の達人の忍様がなぜミラクルズでサッカーをやっているのかが、鮮やかに示される試合パートの爽やかさったら!

個人的なお気に入り
・「もう少し、自分で考えようと思います。しかし、時間がありませぬ故、どうしても駄目なら、是非、お知恵を」←楽をするでも自分で抱え込むでもなく、目的のために柔軟になれる。これですよ。これが強さですよ。
・「心中希望者」←ももちんはいい人間だ……。
・「そういえば……我々は、食い気で結ばれているな」←食いもんの話しないミラクルズはミラクルズじゃないからね……!
・「今度は、捕るんですね」←この辺りの可憐、人の心の機微がわかってサッカー脳も秀でた、めっちゃええ子……。
・サッカーは、守っていればどこからか友軍が現れて敵を蹴散らしてくれるスポーツではない。←額にいれて飾りたい言葉ですよね。たまに解任間際の監督が5バックにしてみたりしますが、その先に何があるのか……と思うことが、ままあります。
・ひょい。←このプレーのせいで、以降、変態扱いされてしまう忍様……。
・「このチームはなんとすばらしいのだろう」←誰もが、ここに居てがんばれば自分の成長に繋がると信じられる場所って良いですよね……。


◎フィオーレ・フィオーレ
キッチリしていてマジメでセンスが良く、正論のナイフを振り回しちゃう系のおはなちゃん。試合に出れば、切れ味抜群のスライディングとロングフィードでチームメイトに勢いを与えます。そんな彼女が、夢に向かって愚直に一直線で、柔和で頑固なキャラメルボーイの匠と出会い……。割れ鍋に綴じ蓋って、ありますよね。というお話!(そうなのか……?)
匠の撮った写真の売上で、作中の人気度がわかったり、それに対するメンバーの思うところがわかったりするのが面白い。そしてメーンイベントのアルバム作りのサービス・ギャグのノリの良さったら!(あとから、どうもこの悪ノリは二年生組特有の病気だと分かるのもウケる)アニメにおける水着回みたいなノリで、いくらでも読んでいられるお話です。

個人的なお気に入り
・「我々は多分「リアクション甲子園」みたいなのがあれば、サッカーより簡単に全国を狙える」
・ブラジル式←後々美緒とナナの不満を解消する完璧な布陣が出来上がるの鮮やかですよね!
・伝説の文化祭←もし文化祭回をやるとしたら明日葉の担当回かな……?
・「お前パーでパンパンビンタするぞ」至高のてんどん。
・ママさん←ディズニーの悪役みたいなママの全身が浮かんでくる……。
・大雑把なスパイ・メモ←三十六とこっとんがね、エライんですよ。


◎プリンセス・アクトレス
愛ちゃんは泥臭いプレースタイルが信条のフォワード。囮や前線でのプレスでもちろん役に立っていたけど、演劇部への助っ人をきっかけに「どうすれば使われるか」のセルフプロデュースに乗り出す。彼女のとった驚きの方法とは……!?というお話。
演劇部回ですよ!深夜アニメだろうが、ニチアサだろうが、どんなジャンルだろうが、演劇部の助っ人をやる回は名作多し、です。で、本筋(ミラクルズなら、サッカー)の邪魔にならないように、演目は既存の名作か、そのパロディを持ってくることが多いですが、そこはミラクルズ、捻ってきていて大変面白い。愛ちゃんのセルフプロデュースももう最高。全編アッパーでちょう楽しいお話ですね。

個人的なお気に入り
・こういう話はまったくどこにも届かない←0話の、サッカーの話全スルーの件があるから納得できてしまう……。
・9番と11番のツートップが並んでいるのは、古典的で、スタンダードで、頼れる感じがして、落ち着く
・「無関心こそ、愛情の反対語だと」「AーCー」
・「私だって匠が浮気したら殺すよ」←ともすれば刃傷沙汰の奴が多すぎるミラクルズ。
・「アーーイアイ」「アーーーイアイ」「ストライカアアアだよおおお」愛投入からの一連の流れ!


◎ボールゲームへ連れてって
ももは可愛い女の子が大好きでおせっかい。その面倒見の良さからディフェンスリーダーも任されている。そんな彼女が、体育館の裏で一人、ピッチング練習をしている澤村栄を放って置くはずがなく……。
出ました、野球回。別のスポーツやっていようが、ラブコメだろうが、ヤンキーものだろうが、昔はとりあえず野球回を入れていて、それが案外名作だったりしますよね!その系譜。(個人的にはラブコメの『伊賀野カバ丸』、ヤンキーものの『京四郎』『BOY』の野球回なんかが好きですね)で、実はこれ、個々人の能力を改めて野球という尺度で捉え直せて、キャラ紹介としても有効なんですよね。
ただ、今回は、思い出すだに恐ろしい展開が待っていて……果たして「野球回」なのか「歯医者回」なのかわからなくなってしまいますね……。やりすぎというか、サーヴィス過剰でもはや暴力というか、「星の王子くん」のここちゃん大分身を思い出しました……。ボクもまだまだ。

個人的なお気に入り
・この女がヤバイ、いやとてもヤバイ
・「ももはいつだって優しい」←見事な座ったまま送球を見せるももちんは是非キャッチャーをやるべきですが、苦しいときに投手が一番楽な選択肢を与えがちなのはちょっと問題ですよね(サッカーとは)。
・「実戦的でない練習しかされてないのでは」←目潰し案件、好き
・「滅びの色彩」
・「料理の道は謙虚でないといけねぇぜ。なぁ美緒っぺ」
・「それなんか期待の若手が着けるけど誰も大成しないって感じじゃーん」「ピッタリじゃん」「キミはそんな目でオレのことを……」
・野球描写のテンポの良さ。


◎太陽のラ・ニーニャ
ブラジルからやってきたマキやんはテクニックとスピードが持ち味のフォワード。ノリノリのときは最高のスピード・トリック・スターだけど、そうじゃないときは……安全志向というか、まじめというか、普通……。そんな折、故郷から離れて一人ぼっちになった少年と出会ったこと、ブラジルからのちょっぴりショッキングな連絡が届いたことが重なって、望郷の念が募る……。次の相手はベッタ引きのチーム。マキの崩しは炸裂するのか!というお話。
夢かもしれないし、帰る場所かもしれないし、何か一つ、大事なことを押さえておけば、けっこう上手く行くものだよなあ……と。そこさえ見失わなければ大丈夫なものってありますよねえ。マキと大地は、ユミ姉さんと大地みたいに、安心して見られるのが良いですよね。他の女性陣は、ちょっと、危うい……ですからね……!

個人的なお気に入り
・「そんなにストイックに自分を食いしん坊キャラに追い詰めないで!」
・「マッツンは少年団入ってるんです!」小さいコミュニティでの認め認められって可愛らしくて良いよね。
・「イッチョウ、モンデヤルカ」新入生歓迎ゲームのときも言ってたので、悪のユーミ姉さんにでも教わった言い回しなんでしょうか、はたまた……。
・「はっぱ!一等最初に落とされた事実は変わらないぞ!」
・フランチェスコ・トッティと麻生亮太の必殺技である。


◎ディフェンダー
蘭はフィジカルモンスターで、一対一も空中戦も、セットプレーでも大活躍のディフェンダー。交代する必要のない安心して見ていられる選手……だけど、ちょっとしたアクシデントが悪い流れを呼び込んで、ミラクルズは最大の危機に見舞われてしまう。自責の念と、知人の不幸も相まってどん底の蘭は、チームの危機を救う起爆剤になれるのか……!?というお話。
いやー楽しいですね。2クールアニメなら、13話あたりの「中盤の大盛り上がり」って感じの回。悲壮感からの復活、肉、ヒリつく試合。たまりません。翌週は一年生組の語りで1クール目の総集編って具合さ。一区切りって感じですが、区切ってる場合じゃないですよね!続きを楽しみに生きていきたいと思います。

個人的なお気に入り
・ミラクルズ首脳会談←フィールドに立つ人たちのオフレコぶっちゃけ話は超面白い。「あーの見切りを早くしてほしい」「コソコソサボるんですよ」「はなちゃん、もーさんと相性あんまりなんだよね」
・肉
・「ハーイ、ボク、足くんだよ?」
・食材に恐れをなす美緒←大ちゃんはキャプテンを何だと……。
・「気でも狂ったか!コーチ!」
・「本番までにタフに練習して、個の力を強め、連携の精度を上げていきます」


まとめ
と、いうわけで、ミラクルズ!(ほぼ)全話レビューでした。
iBookにミラクルズのPDFを入れてから、時間があるときのファーストチョイスはミラクルズ!な日々を過ごしていて、「この面白さを伝えねば……」と思って、なんだかんだ書き上げました。これをきっかけに……きっかけじゃなくても全然いいので、一人でも多くの人が読んでくれたら……!という思いです。読みましょうミラクルズ!!そして、ボクと新作を楽しみにのんびりと生きましょう……!


展望と余談
決勝リーグ進出は32チームなので、残りは五試合。
リメイク中の胡桃とエレーナを於くと、当番回がまだなのは
美緒、流乃、ありす、明日葉、千里でちょうど五人。
すでに名前の出ているチームは「ヴァルキリーズ」「アマテラス」「エンジェルス」で、オーバーラップがよく長槍に例えられる流乃の相手は「ヴァルキリーズ」、ゴールパフォーマンスが「女神の祈り」の美緒は「アマテラス」で、必殺シュートが「フォーリン・エンジェル」のありすの相手は「エンジェルス」かなあ……と予想できます。決勝戦の相手は「アマテラス」か「エンジェルス」かの二択だと思いますが、美緒とありす、どちらの当番回かで、本作がどういう物語なのかの意味付けが決まりますね!
ミラクルズの宿願は決勝リーグの一回戦突破なので、一年前とは違うことを見せるために、この試合は新戦力の当番回で勝ちたい……だから千里回か明日葉回。千里回だったらPK戦にもつれ込んで、明日葉回なら、明日葉がオーバーラップやインナーラップを使う回?それとも、二回戦をカットして、明日葉回は過去の文化祭回を当てる?いや、流乃にリベンジさせるために一回戦に「ヴァルキリーズ」ってのも良いな!そういえば「A・C・E」に出てきた福岡さんって誰だ?……などなど、考えるだけで楽しいですよね。ミラクルズ!という物語、尺度一つを身体に取り込むと、毎日が楽しいんですよ!!

……
ミラクルズで誰が好き問題ってあると思うんですよね。
ボク、フレンキー・デ・ヨングとジェルダン・シャキリが好きなので、プレースタイルが近いフィールドプレイヤーは……美緒とありす……?(シャキリはマキじゃね?という感じもありますが)パス判断が速くて精度が高く、守備が上手くて、困ったらドリブル突破もある……好きだなあ。たまに変態プレイを見せる当たればでかい穴馬、全く目立たない日もある……好きだなあ。

可憐とユミ姉さんで!

以上!!

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