現在、絶賛人間に会いたくない中。たぶん対人恐怖症が強く出ているんだと思う。
　こういうときこそ脚本書くとか、物語書くとか、新しくやろうとしていることを進めるとか、すればいいのに手につかない。人間だけじゃなく、頭と心を使うことをしたくない感じ。
　昨日、おとといと釣りへ。
　釣りは、釣り場に人はいるけれど、絶賛なんとかスタンス中なので人と人との距離が離れている。人が少ない釣り場を選んでるから、というのもあるけれど。
　おとといリリースサイズ2尾かかったが、2日間とも持ち帰れる釣果はなし。それでも今日もまた釣りへ行きたくなっている。
　釣りも頭を使うけれど、心は使わないでいい。釣れないストレスは感じるけれど、そもそも初心者だし、わりと適当にしているだけだし、釣れないのも仕方ないわなと思える。
　がっかりするけれど、それ以上に海や空を眺めているだけで、ほっとする。いろんなことから逃げ出したい気持ちが強く、遠くを感じさせる空間にいると安心するのだ。
　人間もネコも仕事も生活もすべて放り投げて、五島列島でも行って毎日釣りしていたい。知ってる人もなく、お金もなく、住むところもない状況で、ただ釣りをする。で、車の中で息絶える。
　そんなふうに終わりを迎えられたら。私にとっての最高の死に方。
　昔はもっと欲があったのに、こんなになにも手に入れたいものがなくなったのは年齢のせいだろうか。
　いや、もちろん欲しいものもやりたいこともないわけじゃない。けれど、どうしてもという強い気持ちがなくなってしまった。どうしても欲しいものを手に入れられなかったからだろうか。まあ、努力が足りなかったのだから、そりゃ手に入らないよ、とあきらめる。
　強い気持ちがなくなったのと同時に、あきらめがつくようになった。
　いいことじゃないと思う。中学生のとき、同級生から「どうせ私なんか、って言ったらあかん」と言われたことがある。そんなに仲よくなかったわけではないし、スピリチュアル系で苦手とする部分が多い人だったけれど、その一言は強烈だった。
　どうせ私なんかがなにやってもうまくいくはずがない。どうせ私なんかが望んでも手に入らない。どうせ私なんか。
　努力をしていないにもかかわらず、失敗したときのことばかり考えて踏み出すことができない。子どもの頃からずっと。
　出来のいい両親や姉はうまくいくけど、どうせ私みたいな半端もんには出来っこない。そんな考えが染み付いてしまっている。
　そうして、本を読んで本の中で、あるいは文章を書いて物語の中で、過ごすようになった。空想の中で生きている。たぶん、今もそう。
　それが過ぎて、空想から妄想へ、妄想から幻覚へ進んだのだろうか。幻聴、幻覚、幻臭、幻触。
　最近、幻聴は聞こえない。代わりに幻覚と幻触がある。スピリチュアル系なら霊が見えると言うのだろうが、私は現実主義。幻だ。ちなみに、昨日から幻臭がひどく、排気ガスのにおいを常に感じている。
　神経症と精神病では根本から異なると、以前読んだ本に書いてあった。
　だから統合失調症になることはないはず。40代以上ではめったに発症しないらしいので、たぶん大丈夫。別に罹患してもかまわないけれど。
　こんなに人と会いたくないのに、これから行きつけのカフェへ行く。今日はお米買うだけで、飲食はしないかな。それでもおしゃべりは多少する。
　殻に閉じこもっている私と、愛想よくおしゃべりする私。
　前者はただ演じているだけな気がしてくる。自分を甘やかしたいから。言い訳したいから。そして、そういう自分が嫌いだ。
　嫌いだけど受け入れている。でも受け入れているから、変わらないのではないかとも思う。