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移籍は『する』ではなく『させられている』

最近の移籍に関して一言言わせてください。

選手は移籍『させられて』ます。

理由はBリーグ発足でバスケの価値が上昇したためです。なぜバスケの価値が上がると、選手が移籍させられるのか。今日はそんな話です。(あくまで個人的な見解だと思って読んでください。)


●移籍『させられる』とは?


移籍させれる説明について、いきなりですが仮の話をします。

今の日本のプロバスケ選手の平均年俸が1000万円だったとしましょう。あるチームに在籍するA選手は、この年1000万円に見合う活躍をし、成績を残しました。

ただチームは経営難。このA選手に対し1年で500万円の提示しかできませんでした。長年在籍したチームでファンに愛されてるA選手。年俸よりチーム愛が大切だ、と500万円でチームに残ることにしました。

こんな選手がたくさん増えたとしましょう。バスケ全体の平均年俸を考えるとあきらかに下がることが明確ですよね?すると、どうなるか。スポンサーなど資金を提供する側からしたら、バスケの価値が下がってるように見えます。(人は見える数字でしか判断できません。)

価値が下がれば投資はどんどん滞る。投資が無くなれば、選手の年俸はどんどん下がる。さらにバスケの価値が下がる…

このように、選手の年俸が下がれば、バスケの価値が下がり続けてしまうんです。


これって会社でも起こりえますよね?今って四季報などで会社の平均年収って確認できますが、入社してすごい頑張ったのに、その頑張りに対してあきらかに低い給料だったらモチベーション上がりませんよね?だったら自分の価値を認めてくれる別の会社や業界に行きたいと思いませんか?

そうやってどんどん人がいなくなれば、会社がお客様に提供できる価値が下がる。そして売上が下がる。さらに人がいなくなる…

このように会社だってバスケだって同じことが起こりえます。お金じゃないんです。価値なんです。


バスケに話を戻しましょう。選手は自分が発揮した力に対して、基準をお金ではなく価値で考えます。価値を認めてくれるチームを目指します。バスケの価値を上げるために。でも最後はお金です。お金を基準としてるのは、それ以外価値の代替物がないからです。

だからもしチームがその選手の価値に見合うお金を払えなくなったら?価値を認めてくれないチームに在籍することはできません。否が応でも移籍するしかないんです。バスケ全体のことを考えたら、です。


●応援する人はどうすればいいの?


じゃあ応援する人はお金をたくさん出せないから、黙って見てるしかできないのか。いいえ、違います。

盛り上げればいいんです。

例えば、観客動員数。毎試合5000人入るようなチームってスポンサーからしたら価値がありますよね?広告効果は絶大なはずです。またチームの認知度が上がったらどうでしょうか。子供からお年寄りまでに愛されるチーム、普通じゃできませんよね?ものすごい価値があります。

今はお金が一番信用がある価値の基準ですが、未来ではいろんな基準で価値って測れるようになって、お金に匹敵する力を持ちます。(インスタグラマーのお仕事って、いいねという新しい価値基準ですよね?)

応援する一人一人がチームを盛り上げようと頑張る。試合会場に足を運んだり、グッズを買ったり、チームや選手のイベントに参加したり、これだけで選手やチームやバスケの価値をあげてるんです。結果、選手がお金をもらえるようになりチームに残ることができる。応援する一人一人が投資家なんですよ。

この先、この考えを持つたくさんのファンがいるチームが強くなりますね。

以上、選手の独り言でした。



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