デジタルとアナログのすき間(腕時計の場合)

ウエアラブルデバイスはもう10個以上かったか?アップルウオッチは3回買って3回売った。Withingは、気に入ってたけどガラスがわれてしまった。Fitbitや中華なデバイスも色々買ったし、ガ―ミンは自転車で結構使った。何れもヘルスケアがその購買の動機付けにあることは確かで、無呼吸性に加えて血圧もすこし高くなり、体重も気になる年頃である。活動量やバイタルが気になる。

思い返すと、腕時計はケ一タイをもつようになってから殆ど使わなくなっていた。つまり20年ぐらい時計をする習慣が無かったのである。時間はケータイを見ればいいし、街中に時計はいたるところにあった。(今は少なくなった。昔は銀行の外に時計かあったかと。)ウエアラブルデバイスは時を知るものでなくスマホのディスプレイの延長にあるし、センサーでもある。表示される情報も目的も違うのであるが、やはり見かけは腕時計的なかっこよさも欲しい。アップルウオッチはもちろん完成度高いのであるが、スマホを腕につけてる感がどうも気にいらない。二つもスマホはいらない(2台もちだけど)。中華系やフィットネス系はいかにもスポーツしますよの感じがいやだ。ガーミンとwithingはいいせんいってたけど、色んなのをいれて試しているうちにアプリが多くなってデータが一元化されずめんどくさくなってきた。

で、普通の時計をしようかと思い、結納返しのスピードマスタ一を20年ぶりにオ一バーホールしてつかったら、これがなかなかしっくりくる。オヤジの形見のシーマスターもオーバーホールしたら、これも受け継がれる喜びを感じていい。すっかりアナログウオッチが好きになってしまった。そのあと、MG(MGFという英国製オープンに乗っているので)のノベルティウォッチとかをebayで見ているうちに、文字盤の魔力にひきつかれる様になった。こうなると沼が待っている。フランスMGオ―ナ一ズクラブの銘の入ったYEMAというフランスのブランドが気になった。文字盤がレーシーな車のダッショボードのデザインで、ルパン3世が使っていたというシリーズのものもある。時計趣味の人でもロレックスとか王道を行く人は目に入らないだろう。(だいたい王道を行くのは好きでないし、王道は趣味の"上がり"を意味する)クオーツのMGモデルをしばらく使っていたが、ヘリテイジという限定オートマチックモデルをフランスから直販で買ってみた。ETAムーブメントであるが、品質感はそこそこあり、あまり持っている人がいないのがいい。ebayで古いYEMAのモデルも幾つかかって見た。レトロなレーシングデザインで70年代のグランプリやル・マンを彷彿させるレ一シングストライプやチェッカーフラッグがデザインされている。

デジタルウエアラブルを使いだした結果アナログウォッチのよさに気づいたわけであるが、両方を腕にするわけにはいかない。なので、これなら腕時計とウェアラブルの妥協点になるかと、TAGホイヤーコネクトを買ってみた。デジタルはヴァージョンアップや母艦であるスマホに依存する。TAGホイヤーの様にプレミアムブランドを買っても長く使えない。アナログ時計の様に悠久の時を刻むものではない。電気が無いと動ないし。このコネクティッドは文字盤を色々なアナログホイヤーモデルやレットブルF1とかTAGホイヤータイアップ仕様にかえる事が出来る。デジタルならではの遊びは楽しいが、これはきわめて巧妙罠でもある。アナログモデルが欲しくなるのだ。まんまとはまって、60年代のガルフストリームカラーのフォーミユラーモデルポチッとしてしまった。そしてここで終わらないのが悪いくせで、ebayで古いモデルが気になりだす。

最新のデンタルと古いアナログをいったりきたりするこの感じ、何処かでやった既視感?そうだデジカメとフィルムカメラで散々沼にはまったのと同じだ。そう気づいた瞬間に少しさめて、幸い沼の浅いところに留まっている。

文京区と日高市に2拠点居住中。