「ゲームズマン」といってもゲーマ一ではない。

一応働きながら大学院に行っている為、夏期集中講座というものを履修して、今週はl日3コマx5日授業がある。昨日は1日目で経営戦略論の変遷をぎゅっと圧縮した論文を読み発表した。前職ではコンサルティングファーム出の人達と一緒に仕事をしていたので、PPMやSWOTなど断片的な知識はあったし、ドラッカーは読んでいたが、変遷を順を追って見ると社会や経済情勢にともなって学問として進展してきたのがわかった。又、去年受けたITコーディネーター研修では、コアコンピタンスとバランス・スコア・カードにフォーカスしていた。ある意味今々の経営戦略の集大成とも考えることができる。「戦略サファリ」(ミンツバ一グ)を読みなさい、という元IBM伝説の営業講師の言はそういう事だったのか。その頃経営戦略大全という本を読んだがこれはわかりやすかった。が、頭に入っていなかった。教わったりアウトプットは重要だ。昨日も発表者に手を挙げてみた。

長らくほったらかしだった零細製薬会社は、まさにホーソン実験をやってる段階で従業員の管理が最大課題だ。まだ戦略までいたってない。ここは積み上げて行くしかない。一方バランススコアカードは、ITコーディネーターで実践している。理論あっての実践、実践あっての理論。

「ゲームズマン」という定議もあるようだ。戦略も理論もなく1人の感覚で企業を大きく発展させる経営者。大概は凋落して終るという。確かにアメリカンドリームにでてくるワンマンな経営者像、現米大統領の顔が浮かんでくるがそんな単純な話ではない。若い発表者がホリエモンみたいな例かとコメントしていた。ホリエモンにも戦略はあっただろう。外からはゲームばかりやってる様に見える。スタートアップのピボットもそう見えがちだ。(もちろんゲーマーもいる)そう言う意味では、今や世界最大のファンドを率いる元大ボスも嘗ては「ゲ一ムズマン」にみられがちだった。実は裏に分析やデータの積み上げがあった上に「ゲーム」に見える判断があり、リスクを受け入れながらここまで来たのだ。前述のとおり、通信事業を始めた頃はファーム出身の人間がゴロゴロいたわけでPPMを超高速で回していた。とにかくデータを積み上げろという指示が多かったし、ビジネスプランを作る修行もした。システム屋あがりの自分は、何も戦略など考えるすべもなく、いくつかのITサービスを立ち上げた。そして私は何時も問題児で、ゲームズマンにもなりきれず、金のなる木にならなかったのである。まあ、だからここにいるんだろうね。


文京区と日高市に2拠点居住中。