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それはもはや儀式

どうしたって叩いてしまう。
正解の音を知らないことすら忘れて、条件反射で叩いてしまう。
アルピニストよろしく、「そこにスイカがあるから叩く」だ。
野菜や果物で、商品として並んでいるものを叩くのって、スイカ以外にあるだろうか?
野菜や果物に限定しなくてもいい。
全てのジャンルで商品として置かれているものを叩くなんて、打楽器以外にはスイカしかない。
打楽器の場合は「ちょっとこれ叩いてみていいですか?」とかお店の人の許可を取るもんだが、スイカの場合はお店の人の許可を取ることもなく叩いて当然みたいな顔で黙って叩く。
しかも、大多数は叩いてみたからといって良し悪しを判断できるわけでもないのに。

かく言う僕だって、もれなく叩く。
二、三個叩いて、音の違いを確認してなんか納得したみたいな顔をしておもむろにそのスイカを抱くわけだ。

これはもはや儀式と呼ぶ他ないんじゃないか。
日本の珍儀式100選にノミネートだ。

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