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いつでも楽天に転職できるように、4ヶ月の勉強でTOEIC 960点を達成したので、勉強方法を公開します

求人の募集要項でTOEIC 〇〇点、っていうのをたまに見かけるけど、応募資格も持てないなんて悔しい!ということで、2023年2月10日〜6月10日の4ヶ月間、普通に仕事をしながらTOEICの勉強に取り組み、960点(リスニング 495点、リーディング 460点)を取得したので、どのように勉強したかをお伝えします。
働きながらスキルアップを考えている社会人の方に少しでも参考になれば…!

前提

23年2月時点で、わたしは以下のような状態でした。

  • 社会人10年選手

  • 学生時代にTOEICやTOEFLを受けたか不明

  • 英検は準2級(2級は受験すらしてないはず)

  • 欧米への留学経験なし

  • 欧米人の友達なし

  • 学生時代、英語はそこそこ真面目に勉強した

  • 読み書きは多少できるけど、聞き取れない話せない

  • 社会人になってからは英語学習は全くせず

1ヶ月目

まずは何はともれあれ単語。単語がわからなければReadingもListeningもできなかろう、ということで、徹底的に単語を叩き込むことにしました。

今回受験するに当たり、目標スコアは楽天をはじめとして多くの企業で求められている印象がある800点あたりに置くことにしたので、キクタンの800を購入。

教材は目標スコアよりも少し高めのものを使った方がいい、的な話も見かけましたが、あんまりにもわからない単語だらけだとモチベーションが続かなそうなので、こちらの教材を繰り返し勉強することに。

キクタンの音声はboocoというアプリで無料でダウンロードすることができますが、音声に関しては発音がよく分からない単語に遭遇したときに聞いてみるくらいにとどめ、まずは紙に書いて覚えることを軸に、こちらの参考書を2-3周しました。

だいたい朝夜それぞれ30分くらいを意識して、毎日継続していたように思います。

並行して、評判の良かったPart5対策の本を購入。
こちらは4択の短答問題だけに的を絞った1000本ノックで、Part5を瞬速で解いていくトレーニングに役立ちました。

動詞問題、前置詞問題などのセクションに分かれていて、各セクションの先頭に解き方のポイントが書いてあったのも凄く助かります。

こちらも1日1時間程度を目安に毎日継続し、とりあえず2周しました。

キクタンや文法・語彙問題1000の学習を進める過程では、意味がわからない単語、発音が想像できない単語に想像することが良くありましたが、そういったときには必ず音声を聞くか、ネットの辞書で調べるなどで「分からない」をそのままにしておかないように意識しました。

2ヶ月目

文法・語彙問題1000が期待以上に素晴らしかったので、おなじ著者の参考書をもう1冊購入しました。

こちらは、Part1からPart7を通して、問題を解きながら攻略のポイントを教えてくれるような本になっています。

そもそもTOEICが全体としてどういった問題で構成されているのかよく分からずに学習を進めていたので、いま思えばPart5特化の本に取り掛かる前にこちらに目を通しておくべきだったかも、と思っています。

問題数自体はあまり多くないので、苦手なパートは別途問題集を買って補強したほうがいいですが、いろいろなテクニックが解説されていて参考になりました。こちらは一度だけ通して読むにとどめました。

また、1ヶ月目の文法・語彙問題1000の学習過程で、キクタン800ではカバーできていない単語に遭遇することがままあったため、単語の学習をさらに強化することにしました。

持ち運びもしやすいサイズで、赤シートで答えを隠しながら進められるので、とても使いやすかったです。

こちらの単語集では、一緒に覚えておきたい同義語、関連語なども解説されていますが、ただでさえ知らない単語が次々に出てくるところに同義語まで覚えてられないので、割り切って無視することに決めました。

こちらもキクタンの時と同様に、朝夜それぞれ30分くらいを目安に毎日継続して、2-3周しました。

並行して、キクタンで覚えた単語も放っておくと忘れてしまうので、時間のあるときは30分程度復習していました。

さらに、文法の知識があやふやだったこともあり、こちらの本を読むことにしました。

網羅的に文法を解説しているような本ではありませんが、完了形など日本人が理解しづらい概念について詳しく解説されていて、そういうニュアンスなんだね、というのがスッと入ってきました。
英語学習がひさしぶりの方は、一読をおすすめします。

3ヶ月目

いよいよリスニングに取り組むことにしました。
購入したのはこちらの本。

こちらの本の特徴は、リスニングのPart1〜4をカバーしたミニドリルが大量に解けることです。
1ドリルあたりの問題数は少なめなので、スキマ時間でも取り組みやすいのが助かります。

1ヶ月で2周することを目標に、1日あたりドリル何回分をやろう、というのを決めて毎日継続的に取り組みました。

特にPart3, Part4で、いかに問題を先読みできるか、といった点を意識して取り組むと効果的だと思います。

ご家族がいると難しい場合もあるかもしれないですが、リスニングはできればイヤホンやヘッドホンではなく、本番同様にスピーカーでやっておいたほうがいいです。

並行して、リスニング強化月間として、キクタン800と暗黒のフレーズの音声を流し聞きし、「ん?いまの聞き取れなかったな」と思ったら、聞き取れるまで再生し直したり、本を開いて答えを確認したり、といったことも行いました。

4ヶ月目

リーディングの最後の難関、長文問題に取り組むことにしました。
購入したのは、本番と同程度の難易度と評判だったこちらの本。

Part7に特化して、多くの問題を解くことができます。レビューにも散見される通り、「そんな理由でそれが正解なの?」と納得がいかない問題は確かにいくつかありましたが、長文問題のトレーニングに非常に役に立ったと思っています。

わたしは、
1. まず問題文だけ読み(回答の選択肢はどうせ覚えてられないので読まず)
2. 問題文に含まれていたキーワードを意識しながら文章を通して読んで
3. 文章を読み終わった段階でぱっと解ける問題は解いてしまい
4. 無理そうな問題は解答の選択肢をしっかり読んでから再度文章に戻る
ことを意識しながら解いていきました。

こちらも1ヶ月で2周することを目標に、1日何回分の模試を解くかを決めて継続的に取り組みました。

リーディングの最大の敵は制限時間なので、まずはじめに自分が1問解くのにどれくらい時間がかかっているか、を計測しておくと良いと思います。

あまりにも時間がかかりそうだったら、適当にマークシートを埋めて次の問題へ、という判断も重要です。

また、最後の追い込みとして、単語の問題集を1冊追加しました。
前回購入した「暗黒のフレーズ」よりも1段階やさしい「黒のフレーズ」を購入。

こちらも同義語、関連語などは覚えきれるわけがないので、フル無視して進めました。
1周終えたあとは、過去に覚えた単語を忘れてしまわないよう、黒のフレーズ → 暗黒のフレーズ → キクタン800、というループで繰り返し繰り返し単語学習を進めました。

また、キクタン、黒/暗黒のフレーズの流し聞きに加えて、3ヶ月目に取り組んだリスニング特訓のPart3, Part4(長文リスニング)の流し聞きも行うようにしました。
問題を解くのではなく、流し聞きにシフトしたのは、繰り返し問題を解いたことで、もう答えを覚えてしまっていたからです。
そのため、耳を慣れさせることに重点を置くようにしました。

4ヶ月目は、概ね1日あたり、リーディングの勉強に1時間、リスニングに45分、単語学習に45分程度の時間を充てるようにしていたと思います。

振り返りとまとめ

今回TOEICの受験準備を進める中で良かったと思っているのは以下の点です。

  • 最初に単語を徹底的に叩き込んでおいたことで、リスニングやリーディングの問題集を解く中で「あ、これ勉強したやつだ!」となることが多かった。
    本番の試験でも熟語的なもので知らないものはいくつかあったものの、単語レベルでまったく知らないものに遭遇することはかなり少なかった。

  • リスニングPart3, Part4の先読みのテクニックを磨いておいたおかげで、本番でも問題文が頭に入った状態でリスニングに入ることができた。

また、私は今回のTOEIC受験にあたり、本番想定の模試には取り組みませんでしたが、時間配分などの参考のために、1度は取り組んでおくことをオススメします。

単純に勉強の時間がなかった + 模試で点数が悪かったら心が折れる、という理由で模試に取り組みませんでしたが、ぶっつけ本番で2時間の試験に臨み、時間配分は何も考えず、とにかく全問全速力で、という脳筋プレイをした結果、最後の問題が解き終わった時点で残り時間2分、見直しをする時間なし、という結果でしたので、かなり危ない橋を渡っていたように思います。

以上となります。
みなさまの英語学習に少しでも参考になれば幸いです...!