インタビュー同行_190401_0028

『教育の世界を変革させたい』株式会社C60代表取締役 “谷藤賢一”さん

株式会社C60代表取締役をされている谷藤賢一さんにお話しを伺いました。「教育の世界を変革させたい」と熱くまっすぐに語る谷藤さん。その情熱はどこから来るのか、人生ストーリーを聴いてみました。

プロフィール
出身地 
東京都小金井市
活動地域
東京近郊
現在の職業及び活動
1968年生まれ
株式会社C60代表取締役
SeedsBox代表米国CCE,Inc. GCDF-Japanキャリアカウンセラー
J・ABA 日本行動分析学会会員
NPO法人キーパーソン21正会員
NPO法人学生キャリア支援ネットワーク 産学連携担当
NPO法人ままとーん会員
テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」出演
世界23ヶ国にユーザーを持つプラネタリウムソフト「SUPER STAR」開発者経歴
1981年 アマチュアプログラマーデビュー
1987年 大学在学時よりシステム開発に従事。初心者の気持ちを忘れないと誓う。
1992年 24歳で独自理論にて当時世界最高精度の測定機器を開発1995年 人材企業にて営業マンに転身
1998年 天体シミュレーションソフト「SUPER STAR」を一般公開
2003年 人材企業にて営業マンに再転身
2008年 株式会社C60立ち上げ、2009年本格始動
2011年 著作「いきなりはじめるPHP」発表
2013年 著作「気づけばプロ並みPHP」発表
2018年 著作「ロボットプログラミング大作戦」発表
2018年 プログラミングスクール「子ども社会塾」開校

教育の世界を変革させるべく動く今!

Q.どのような夢やビジョンをお持ちですか?
谷藤賢一さん(以下、谷藤 敬称略)
教育の世界を変革させたいです。今の教育は、未だに昭和の頃の詰め込み型教育です。“やりたい事は我慢して勉強して、良い大学に行く。そうしたら、良い会社に入れて、一生安泰”というのはおかしいと思っています。将来何に役立つのか分からないままで、『いいから勉強しろ』とうのは、おかしいと思っています。

Q.「教育の世界を変革させたい」という夢・ビジョンを具現化するために、どんな目標や計画を立てていますか?
谷藤
:子ども社会塾です。子ども社会塾は、昨年5月から本格的にスタートしました。28年前から構想はあって、2005年に千葉県の柏で教室を始めたのですが、当時は今以上に受験一色で理解をしてもらうことが難しく苦労したました。今ようやくアクティブラーニングや主権者教育という流れが来て、昨年5月からようやく本格的に始めることができました。

子ども社会塾は、『プログラミング』『速読』『学校と現実社会でのギャップ』を教えています。プログラミングに関しては、来年から義務教育で導入が始まりますが、子ども社会塾ではプログラミングの面白さを伝えていますね。また、速読は、その技術があったら、世の中のどんな知識もいただき放題なので重要です。学校社会と現実社会のギャップに関しては、株式の仕組み、お金の仕組み、心理学、組織論などを教えています。こんな風に、詰め込み教育の代わりに、子どもの頃から知っていたら人生が変わるというような知識を入れ替えたら、子どもたちの人生は変わってくると思うんです。子ども社会塾を通して、その事をお伝えしています。この先は、このコンテンツを想いのある塾長さんたちに販売していきたいと考えています。

Q. その目標や計画に対して、現在どのような活動指針を持って、どのような(基本)活動をしていますか?
谷藤:今は初期の段階なので、とくかく動き回るということをしていますね。一般的な学習塾ではやらないような動きをしています。市長や、教育長、学校長などに積極的に会いに行っています。今、初めて子供向けの教育に取り組んでいます。この1年でようやく見えてきた部分もありますが、まだまだ教育について未知な部分もあります。今は、“とにかく動き回る”というのが活動方針ですね。

教育を変革させようと思った背景とは・・

Q.「教育の世界を変革させたい」という夢やビジョンを持ったきっかけは何ですか?そこには、どのような発見や出会いがあったのですか?
谷藤:最初のきっかけは、中学1年生の5月に中間テストがあり、初めて受験に関係あるものに触れた時です。 当時、私は子どもなりに勉強とはこうあるべきという考えがありました。私は、“テストとはどこが理解できたか確認するためのもので、テストで×された箇所を後で勉強すればいい”と思っていました。だから、中間テスト前に、家ではテレビや漫画を見ていたんです。そしたら、両親に「勉強しろ!」と怒られてしまったんです。両親は、「テストで良い点数を取ったら、いい大学に行くことができて、将来が決まる!」と言っていました。私とはまったく違う価値観だったのですが、当時はまだ子どもだったので仕方ないからそうするかと従っていました。そこから授業は聞かなくなって、授業中には教科書にパラパラ漫画を描いていましたね。その両親とのやり取りで、世の中の仕組みに疑問を持ったことが最初のきっかけです。

大学時代に大学の学生課で求人募集を見て、ベンチャーのシステム会社に出会いました。そこで出会った30歳前後の人たちから世の中の仕組みを教えてもらったんです。どれも腹落ちする内容ばかりで、親や学校の先生たちからは教わったことがない、初めて教わることばかりでした。

世の中はバブル絶頂期でした。会社説明会で食事会、海外旅行、フェラーリー乗り放題とかもあったんです。周りの友達は、目的もないのに大手企業に就職すると言っていたり、友達に影響されて就職先を変えたりしていて、そういう様子を見ては物凄く疑問でしたね。私はこの流れに乗ったら終わるなと思いました。ベンチャー企業の人達から「会社は技術だけでは食べていけない。技術と営業の両輪があって成り立つ」という話を聴いたことをきっかけに、まずは自分自身が安定になろうと、技術や営業を身に付けようと思いました。最初は、SEをして、そのあと営業の仕事に就き、12回転職をしました。

Q.その発見や出会いの背景には、何があったのですか?
谷藤:高校1年生の時に新聞で“パソコンソフトで儲ける”という本があることを知りました。中学生の頃から趣味でプログラミングをやっていましたが、実際にその本を買って読んで、システムベンチャーで食べていけるという希望の光を見たんです。良い大学を出て良い会社に入るだけではない生き方があるのだと衝撃を受けました。そして、大学1年生の時に出会った求人募集がまさにその恋焦がれていたシステムベンチャー企業だったんです。学生をやりながらベンチャーで働くことができるのは、とんでもないチャンスだと思いました!

Q.最後に読者の方にメッセージをお願いします。
谷藤:私はゆとり世代が大好きなんです。ゆとり世代は、社会貢献をしたい、役に立ちいという気持ちがあって、自分の事はそこそこで良いというのは素晴らしいです!アダムスミスの国富論からも、ビジネスの本質は社会貢献をすることで自分が豊かになるという事が読み取れます。ゆとり世代はそことも繋がります。私は、ゆとり世代が希望だと思っているし、ゆとり世代の役に立ちたいと思っています。20代、30代の君たちが日本を作っていくので、よろしく!

記者:谷藤さん、今日は本当にありがとうございました。

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谷藤さんについての詳細情報についてはこちら
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編集後記
今回インタビューの記者を担当した田中、高橋(カメラ)です。早い段階から世の中に問題意識をもち、実際に行動なさる勇気と情熱が素晴らしいと思いました。今なぜこのような時代になったのか、次に人間が進むべき道とは何かを考えさせられましたし、私たちもそのキーワードが教育だと改めて思いました。次は共に教育を変革させるお話をしたいと思いました。ありがとうございました。

この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36