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暑がりの人こそ冷えている

汗っかきの方や暑がりの方は、自分が冷えているとは思っていないのではないでしょうか。それは大きな勘違いです。ここでは冷えているかを簡単に見分けられる3つのポイントを紹介しますので、自分はどうかチェックしてください。

体温36℃以下は黄信号、37℃の微熱は赤信号

冷えを見分ける一番簡単な方法は体温をはかることです。まずは自分の平熱を確認してください。平熱が36℃以下の方は確実に冷えています。体温が36.4℃以上になると大半の不調は回復に向かいます。そして37℃前後に常時微熱が出ている方はもっと深刻です。

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首から上に汗をかく

汗をかいているからあたたまっているというのは大きな誤解。体があたたまって出る汗は太ももや腰回りなど、表面積が大きな部分からかきます。首から上にだけ汗をかく方はかなり冷えています。これは東洋医学で「気がのぼる」といわれる上気した状態。暑がりの方こそ冷えて体温調整がうまくいっていないのです。体があたたまっていると自律神経がちゃんと働き、暑さにも対応できます。また高い温度のお風呂でなくても短時間でのぼせてしまい、湯船に長く入っていられない人も冷えています。暑がりだから長風呂が苦手なのではなく、冷えているからすぐにのぼせてしまうのです。

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おなかがひんやり

胃腸のあたりを触ってみて、いつもホコホコとあたたまっているかを確認してください。たとえ手先や足先がカッカッと熱くても、おなかのあたりがひんやりしている場合、体の中は確実に冷えています。平熱が36℃だとしても、それはあくまで体の表面の温度。体の深部が健康温度の37.2℃くらいあると、胃腸のあたりは必ずホコホコとあたたくなります。ちなみに体の深部温度が37.2℃のとき脇の下は36.2℃〜36.3℃、舌は36.5℃〜36.7℃になります。

お腹を触ってホコホコあたたかく、ほんとうに内部からあたたまって37℃ならとっても健康ってことです。昔の日本人はお腹もあたたまって平熱が37℃台だったようです。現代では体温計よりむしろお腹に触ってみる方が冷え性か、かんたん、確実で分かりやすいかもしれません。

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*イラスト:秋山菜穂
  画像の無断使用はご遠慮ください。

*この文章は、2013年にmille booksより刊行されました、たなかれいこ著「食べると暮らしの健康の基本」より抜粋し加筆修正したものを、mille booksさんのご厚意で公開しております。 


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