田中幹夫

富山県南砺市長 (2008年〜 4期目) 富山県南砺市利賀村生まれ(1961年生まれ …

田中幹夫

富山県南砺市長 (2008年〜 4期目) 富山県南砺市利賀村生まれ(1961年生まれ 62歳) 趣味はそば打ち(全麺協 素人二段位)

最近の記事

一流の田舎を考える。ローカルサミット

10月26日と27日  地方を主役にした新たな暮らし方を考える「ローカルサミット next in 南砺」が全国から百名を超えるまちづくり実践者が善徳寺に集った。 市内から百五十名の市民も。 キーワードは「一流の田舎」。 吉澤政策参与が全国に展開したこのローカルサミット。 平成23年に一度南砺市で開催されている。 その時は東日本大震災後の地方を考えるきっかけとなった。 冒頭私から前回のローカルサミット宣言で記したエコビレッジ構想から住民自治の新たな手法や地域包括ケアの取り組み。

    • 令和元年を振り返って。

       令和元年。今年は新しい時代の幕開けでした。 各地域で進めて頂いてきた小規模多機能自治の手法による新しい住民自治がスタート。併せて協働のまちづくり支援センター「一般社団法人 なんと未来支援センター」が発足。  まちづくりの課題解決を資金面でサポートをするコミュニティファンド「公益財団法人 南砺幸せ未来基金」も立ち上がった。行政と地域、真の協働のまちづくりの体制が整った。  平成24年度から進めてきた「エコビレッジ構想」と前記の住民自治の仕組みなど南砺市の取り組みが、政府が進め

      • 演劇

        夏、毎年演劇の利賀村で何本かの作品を観てはいたが。 今年は特別。 この調子でいくと月25作品のハイペース。 あらすじがよく分からない。 言葉がわからない。 などと知り合いには言われるが。 実は私にもよくわからない。 が。 俳優の身体表現。その前にある訓練。 心から絞り出すセリフと共にその迫力。 音楽と照明が更に大きなパワーなって伝わる。 テレビドラマや映画とは全く違う感動が大きな満足感となる。 また、劇場に入る前と終わった後の時間がとても大切で楽しい時間でもあると

        • 「小さな芸術文化都市なんと」のソコヂカラ

           世界的文化事業目白押しの夏。先ずは4年毎に開催の「第8回南砺市いなみ国際木彫刻キャンプ」8月18日から30日までの間世界8カ国から14人が大木から公開製作。素晴らしい作品を残してくれた。  そして今年29回目ワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」。毎年進化しています。今年も福野の夏は熱かった。  現在開催中の「第8回シアターオリンピックス」日本開催は2回目。初の日露二カ国共同開催。演劇で世界に貢献する。繋ぐ。世界16ケ国から世界的演出家の作品が利賀に集

        一流の田舎を考える。ローカルサミット

          あー夏休み

          暑い夏真っ盛り。今年も夏休みのはじめに福野高堀のラジオ体操に参加する機会があった。先ずお寺の境内でラジオ体操。そして体操終了後はお寺の住職さんからお経を習うのである。これはずーっと続いているこの地域の伝統行事。 6年生はお経を覚えてしまっている。最近お経の後は宿題もやっているようだ。お寺で夏休みを過ごす子供達を見て嬉しくてたまらない。地域の皆さんと行事が進められている。南砺市はこういった「徳」のある地域なのだ。 最近、豚コレラに感染した野生イノシシが発生、養豚農家に緊張が走

          あー夏休み

          希望の「令和」に

          「希望」の時代に! 令和元年5月1日を迎えました。 ソサエティ5.0 ネクストステージ 文字通り新しい年号のもと。新しい時代の幕開け。 多様性を認め合い。 地球の未来を見据え。 楽しみで希望がもてる新時代に! 世界中「利他」の時代に! 新天皇陛下、秋篠宮様には若い頃から五箇山を訪問頂いています。 今日はご縁を頂いている世界遺産相倉合掌造り集落において改元記念碑・記念植樹に出席して参ります。 また、令和元年初日に南砺市の子供たちの為にと多額のご寄付を頂きます。 本当にあ

          希望の「令和」に

          感謝

          「感謝」しかありません。 天皇陛下の退位礼正殿の儀をテレビで観て。 改めて御礼申し上げます。 今日も有り難いお言葉を頂きました。 明日からの「希望の時代・令和」を、陛下の気持ちを頂いて迎えます。 平成の時代。 平成16年11月1日。 4町4村が平成の大合併で南砺市が誕生。 そして今年で15年目です。 個人的にも元年に結婚、2年に長女、4年に長男、6年に次女を授かり。転職して村職員に、そして市議、市長就任と多くの皆様にお世話になった平成でも有りました。 東日本大

          新元号は「令和」に決定

          新元号「令和」の発表は新たな時代への扉のようでワクワクする。「平成」を経験した私は国民が喪に付した中での発表だったので今回のようなワクワク感は無かったと記憶している。 さて、「令和」はどんな時代になるんだろう。 次の時代を担う若者たちが明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる希望に満ち溢れた日本になるようにと言われているが。 地方の人口減少などは続くとしてもそれぞれの地域に住む皆さんが力を合わせて自然や命と向き合って暮らしていく中で希望や幸福感を感じらる

          新元号は「令和」に決定

          貫通石の話

          名刺の大きさくらいの木箱を頂いた。 蓋には「難関突破石」と書かれてある。 開いてみると四角で綺麗に磨かれた石が入っていた。 聴くと関西電力の事業で飛騨白川の加須良川から南砺市境川ダムへ導水し、発電能力を高めるための導水路トンネルの貫通した時の石だという。 一般的には「貫通石」というらしい。 そういえば利賀ダム関連道路のトンネル工事の貫通式に出席した時にも石を樹脂で固めたペーパーウエイトを頂いたことがある。 貫通石とは? 「貫通石とは、トンネルを掘削して全線貫通するときに最

          貫通石の話

          シアターオリンピックス

          この夏日本とロシア共同開催 第9回シアターオリンピックスが南砺市利賀村と黒部で開催される。 世界の演劇人が集まり、国を超えて作品を創り上演する。 日本での開催は2回目。20年前に静岡県にて開催された。 日本側のシアターオリンピックス委員は利賀を拠点に世界で活躍する演出家鈴木忠志氏。 世界の演劇人のトップリーダーでもある鈴木氏はロシアのプーチン大統領とも会い、今回はロシアサンクトペテルブルクとの共同開催となった。 サンクトペテルブルクは人口500万人の芸術の町。大きな

          シアターオリンピックス

          卒業生に!

          「故郷」 日本人なら誰もが知る文部省唱歌「故郷」(高野辰之作詞・岡野貞一作曲) 兎追いし かの山。 小鮒釣りし かの川。。。。。。。と続くあの故郷である。 作詞家は長野県中野市ご出身とのこと。あの頃はやはり都会へ就職し、ご両親や家族のことを案じ、故郷を懐かしく想う。そんな時代。都会で頑張って錦の旗をたてて故郷へ帰る事を夢見て。 3番には「自分の夢を叶えて目標を成就させたら、いつの日か故郷へ帰ろう。山青く水清らかな故郷へ。」という大正の歌である。私も大好きな歌ではあるが。 時代

          卒業生に!

          「アタリマエ」「今マデドオリ」

           今年の冬は寒暖の差の激しい。昨年の大雪から一転今年は雪が少ない。生活は楽かもしれないがやっぱり雪は平年並みに降って、春から初夏にかけて山々から栄養いっぱいの水を満々と流してくれる方がいいと思う。その水で美味しいお米や野菜ができる。一方でアメリカは歴史的な大寒波。こんな不安定な気候変動となるのが地球温暖化ということ。どこかの大統領のように「温暖化よどこ行った?」みたいは発言はおかしい。ゲリラ豪雨や海面温度の上昇によってa5月から台風が上陸したり、今までにない動きをするのも同じ

          「アタリマエ」「今マデドオリ」

          新しい明日へのスタートの年

          今年に入ってよく耳にする「平成最後の。。。。。」。 小渕恵三先生(当時の官房長官)が「平成」と書かれた和紙を掲げての記者会見は鮮明に覚えている。昭和という激動の時代から国民の安泰、平安を願う意味が込められていたのだろう。 しかしながら平成の30年間はさらに激動だったように思う。ニューヨーク同時多発テロ、リーマンショックによってグローバル社会の先が見えたような気がした。日本では東日本大震災と福島第一原発事故による自然の力の大きさを再度教えられた。また原子力発電という人類が

          新しい明日へのスタートの年

          「穏やかな年になりますよう」

          2018年は日本列島災害の多い年だった。冬は大雪。夏は猛暑。福井の豪雪大渋滞の災害から始まり、6月には大阪北部地震。7月には西日本を襲っ集中豪雨により多くの方が犠牲となった。又、異常な動きの台風が全国に暴風雨を巻き起こした。9月には北海道胆振地震が発災。ここでも多くの犠牲者が。全国で被災された皆様方にお見舞いを申し上げますと共に1日も早い復興復旧を願います。 2019年はどんな年になるんだろうか?なんとなく暖かい冬を過ごしてはいるが。スキー場だけは雪が欲しいし、市

          「穏やかな年になりますよう」

          今年の夏南砺は上機嫌

          利賀に本拠地を置く世界的演出家鈴木忠志が主宰する劇団SCOTの夏はいつも熱い。世界十数ヶ国から200人の演劇関係者が集まる。ほかに一般のお客様も海外からどんどん増えている。 サマーシーズンのサイトに「利賀はますます上機嫌 SC0T」と書かれていた。来年度ロシアと共同開催で「シアターオリンピックス 2019」が利賀をメイン会場に開催される。そんな利賀では上演作品の他にシンポジウムも開催されている。 演劇は紀元前472年に古代ギリシャから始まっているという。それがギリシャ悲劇とい

          今年の夏南砺は上機嫌

          北海道に渡った獅子舞から学ぶ

           日本遺産登録された井波彫刻は登録以来地元の皆さんの熱い想いのもと遺産として保存継承の面と観光客誘客、地域の誇りの醸成、ブランディングなど様々な事業が動き始めている。一方で獅子舞など伝統的行事の後継者不足が大きな課題でもある。様々ある課題解決には様々な方向から連携することにより解決できることが多い。  3年前夏、高橋幹夫北海道美唄市長が市民の皆さんと南砺市を訪問され、美唄市文化財である「峰延獅子舞」のルーツである南砺市森清の獅子舞の皆さんと交流を、そして森清獅子舞の本家筋であ

          北海道に渡った獅子舞から学ぶ