今年の夏南砺は上機嫌

利賀に本拠地を置く世界的演出家鈴木忠志が主宰する劇団SCOTの夏はいつも熱い。世界十数ヶ国から200人の演劇関係者が集まる。ほかに一般のお客様も海外からどんどん増えている。
サマーシーズンのサイトに「利賀はますます上機嫌 SC0T」と書かれていた。来年度ロシアと共同開催で「シアターオリンピックス 2019」が利賀をメイン会場に開催される。そんな利賀では上演作品の他にシンポジウムも開催されている。
演劇は紀元前472年に古代ギリシャから始まっているという。それがギリシャ悲劇といわれるもの。そして鈴木氏曰く「個人が個人で解決できる内容の劇は創らない。個人が巻き込まれて解決できないないのが悲劇」と。
現在私たちの社会は平和そうに見えても「個人で解決できない課題がたくさんあるように見える」地震や豪雨で被災された皆さんもなかなか個人では解決できない。その上北海道全域が停電になる現代社会。今まで個人で解決できた様々なコトを私たちが便利さや効率性を求め過ぎたがために個人で解決出来なくなったコトがどんどん増えているようにも思う。演劇を観て多くの事を学んだ夏でもあった。まあ、辛く暗い話題が多い現代だが「南砺は上機嫌」で!女子テニスの大坂選手のように!

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