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19太陽のカード(2019年8月16日)

今日は大アルカナの19太陽のカードです。

太陽のカードはもう一人の自分を呼び起こします。
地球に生まれ落ちるとき、身体を持った私と、そうではない私に分かれます。
身体を持った私ではない「もう一人の私」が呼び起されるのが、このカードの意味です。

と言っても、そうなってしまうと日常生活を送ることはとても大変になり、超越的で修行により悟りを啓いたような状態なので、このカードが出たからと言って「もう一人の私」に出会えるとは限らないでしょう。

日常生活の中にこのカードを落とし込むならば、今まで見ないようにしていた私、あるいは忘れてしまった私、を思い出すことを表すでしょう。
あるいは目に見える物質的世界と、目に見えない非物質的世界、両方を等しく評価し扱うことを表します。

今日のサビアンシンボルは獅子座24度「身だしなみの整っていない男」です。
身だしなみや美意識とは、その時代が作り出すものに過ぎず、それは自我の固い殻を作ります。
身だしなみを整え、美しいとされるものを大切にすることは、精神を守ることになります。

ユングが言うように、「常識は無意識領域の暴走を抑えるため」ということに近いでしょう。

そしてこの男は、その自我の固い殻を破ろうとしています。
もしかすると、すでに殻は壊れ、超越的な力が自分の中に入ってきているのかもしれません。

ここで出会う力は何かと言えば、19太陽のカードが表すような「もう一人の私」なのではないでしょうか。
いわゆる「ツイン」と呼ばれる、この「もう一人の私」と出会ったとき、はじめて「本当の自己」になります。
完全体です。

自我の殻は一層だとは限りません。
一枚一枚たまねぎの皮を剥がしていくように、自我の殻を一つ一つ脱いでいくと、いずれ「本当の自己」にたどり着くように、一つ脱いだところで「新しい私」に出会い、また一つ脱げば出会い、を繰り返していきます。

今日発見する「もう一人の私」は、確かに今の自分を超えたものであることに違いないでしょう。

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