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ペンタクルスの2(2019年8月15日)

今日は小アルカナのペンタクルスの2です。

ペンタクルスは土の元素で、形ある物質を表し、心のイメージや精神のような目に見えないものではなく、具体的な出来事に関係します。

2の数字は、1が向かうべき方向を見つけ流れが生まれますが、まだ選択肢があるわけではなく、どちらかとうと振り回されるように、あちらとこちらを行き来します。

つまり意識した瞬間、その価値の中に埋もれ、反対側の価値を意識した瞬間、その価値の中に埋もれます。

「あれとこれ、どちらにしようかな」というより、二つの事柄を反復するような「変化」を表します。

ペンタクルスの2は、具体的な出来事の変化や、状況に対する無意識の態度の変化、単純な反復を表します。

今日のサビアンシンボルは獅子座23度「裸馬乗り」です。

裸馬には人間が乗るための訓練も準備もされておらず、乗りこなすには危険が伴います。
それはまるで本能的な生命力や感情を、自分の意志でコントロールするようなものでしょう。

グルジェフやヨガの世界で言われるように、馬は感情、馬車は身体、御者は思考、主人は自己を表します。

自己修練のためには御者である思考で、感情と身体をコントロールする必要があります。
御者は主人の声を理解し、馬と馬車を動かさなければなりません。
つまり思考は自己の導きを理解し、感情と身体を自由に操ることが必要です。

この馬車、馬、御者、主人の4つの関係は直接的な接触はなく、それぞれを繋ぐものがあります。
裸馬乗りにはこの連結部がなく、感情を主人である「私」が直に乗りこなしていることになります。

身体を持たず思考も働かず、直接的に本質的な自己が感情をコントロールすることは、非常に身軽で直接的で超越的です。

このシンボルは、ペンタクルスの2が表すように、「馬と私」の超越性を表しているわけではなく、それを獲得するための繰り返される自制心や集中、つまり自己修練を表しているでしょう。

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