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9隠者のカード(2019年7月3日)

今日は大アルカナの9隠者のカードです。

サビアンシンボルは「しかめつらをするピエロ」。
ピエロは人間の誰もがわかるような言動を面白おかしく模倣します。
面白おかしく真似をすることで、その言動の持つ価値観を茶化し地に引きずりおろします。
ピエロが真似する誰もが見てわかる言動は、誰でも持っている、知らず知らずに条件づけられた感じ方や価値観です。
このサビアンシンボルが表すのは、社会や他人の言動に憤りや批判的な気持ちになるなら、それは自分自身の中にもあるもので、それを馬鹿にすることで解放されようとしている、ということです。

社会や家庭環境に植え付けられた価値観は、気づかぬうちに自分自身の感じ方や価値観になっています。
今日はそれを否定することで、解放される道を見いだします。

しかし社会や誰かの価値観から解放されても、やはりまた個人を超えたより大きなものの一部として価値観を持つものです。

玉ねぎの皮を一枚一枚剥くように、真の自己に近づこうとしますが、それはより大きな価値観に帰依していきます。
身につけた価値観を一枚一枚脱ぎ捨てることは、個人が丸裸になるように考えるかもしれませんが、個人を超えたより大きなものへと回帰することになります。

個人を超えたものへの回帰とは、まずは両親の価値観から抜け、社会や人間関係など集団の意識を超え、そしてより大きなものへと辿りつくということです。

今日のカード9愚者は、まさに個人を超えたものへと解放されていくことを表しています。
玉ねぎの皮を一枚剥き、つまり縛られていた価値観を捨て、より大きな意識のもとで旅をはじめます。
9隠者のカードは、個人を捨てることでより大きな意識のもと自己を取り戻そうとするのです。

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