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ストレングスファインダーと弟子と社員

ライターズカンパニーbatonsはいま、代表の古賀さん+社員のわたし、ふたりの会社だ。40代男性と30代女性(設立時は20代だった)。いままで「えっ、オフィスにずーっとふたり? 気まずくないの?」と100万回くらい聞かれてきたけれど、少なくともわたしは気まずさとか緊張を感じたことはない。

古賀さんが「弟子」ではなく「社員」として、というより「個人」として尊重してくれること。威圧的でないこと。わたしの自由さと適当さ。なんとなくイヤなことが似ていること。許容できる部屋の汚さが近いこと(これ大事)。

——いろいろな要因があると思うけれど、先日あらためて「性質が違うこと」も大きいのかな、と思った。もっと言えば、違うことを放っておいてくれていること。きっかけは、いまさらながら「ストレングスファインダー」を会社でやってみたことだ。

言わずもがな、「ストレングスファインダー」は自分の強みを提示してくれるテストだ。全部で34性質に分類されていて、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』を購入して受けるタイプだと上位5性質が表示される。

それでなんの流れだったか忘れたけど、このテストを受けてみたところ、古賀さんとわたしの上位性質はひとつも被らなかったのだ。

古賀さんはとにかく内省的で、ひとりでこつこつ考えを深め、自分の決めたことに対するたしかな信頼があるといった診断(わかりすぎる)。

対するわたしは「最上志向」を筆頭に「コミュニケーション」「個別化」が続く。

・最上志向
優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。

・コミュニケーション
説明すること、描写すること、進行役を務めること、人前で話すこと、書くことが好きです。

・個別化
本能的にそれぞれの人の性格、動機、考え方、関係の築き方を観察しています。ひとりひとりの最もよいところを引き出すことができます。

(・・・・おや、なんだかチーム仕事に向いてるっぽいぞ。まあ、細かい分析は置いておいて)

で、なぜ「性質が違ってよかった」と思ったのか。

「なんか似てる」はどうしても差異が目立ってしまう。優劣が可視化されてしまう。一般論だけども「あいつ、若いころのおれに似てるんだよな」と感じる部下は、ついつい「自分の来た道をトコトコ歩む未熟な存在」に見えてしまうだろう。部下サイドも、尊敬ではなく憧れを抱いたり、学ぼうとせずにトレースしようとしたり。

でも、「まったく違う」だと、そうはならない。理解に努めようとするし、理解せずとも受容したりするだろう。

おそらく古賀さんのことだから、わたしが自分に似た性質でも「師匠」にならないようにしよう、と考えてくれたと思う。
けれど、やっぱり性質も性別も年齢もキャリアも「まったく違うこと」は、社長と社員という関係においてはラッキーだったのかなあ、と思う。

一緒にはたらくひとは、半分宇宙人くらいがちょうどいい、のかもしれない。

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