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【活動報告】8月21日

8月21日

配信作品のアップデート。
アップデートできることがデジタル・コンテンツの大きな魅力です。
全ページのカラー化でなく、決めの大ゴマをピンポイントでカラーにするものです。
これも紙印刷ではないからこその試みです。

DLsiteで配信の始まった「ふたりのベッド」(初愛~はつあい~32)も
一部カラー化したバージョンです。
(FANZA版もアップデート予定)

デジタルコンテンツでは「デジタルならでは」をいつも考えます。
なにか面白くなる新鮮な工夫はないかなと。

デバイスはスマートフォンを想定します。
紙書籍よりもずっと小さな画面でもストレスなく読めることを考えます。
フキダシ内の文字も出来るだけサイズアップさせてます。
(フキダシからはみ出してもOKというルールにしています。
また時にはフキダシの大きさを拡大して)

我々、そろそろいい年齢の漫画家同士で何度も話題になるのが、
「縦スクロールの時代が来るのか?」です。

日本の漫画術は徹底的に紙の書籍に対応し特化したものです。
コマやページの構成術は書籍の見開きで考えられています。
読者の眼球の動き、ページをめくる手の動きまで含めて漫画は構成されます。
画材にアクセントのくっきりしたGペンが使われるのは、
粗末な紙に印刷されることを想定してるからです。
モノクロなのもそうです。
低品質の紙に大量に低コストで印刷するためです。
漫画に使われる独特の太いフォントもそうです。
すべては紙の書籍に印刷されることを前提として進化したものです。
日本の漫画術の完成度は非常に高いものがあります。

それゆえに、

デバイスがスマートフォンの画面になってしまっては、
そのほぼすべてが使えません。
むしろ読みにくくなるものもあります。

事情に詳しい編集者に伺ったところによると
いまだ日本では縦スクロール漫画は主流にはなっていないそうです。
(韓国では縦スクロールが主流)

縦スクロールになるか、
あるいは連続イラスト的なものになるか。
(自分は連続イラスト的なものが主流になっていくのではと考えています)

いずれにせよ、
メインのデバイスが、
紙からデジタルに移ったことで、

自分は日本の紙書籍特化対応型の漫画術は、
失われた技術になると感じています。
絵巻物の構成術の伝承者が現在はぼぼいないかのように。
(いや。自分が知らないだけで、現役の絵巻物作家がいらっしゃるのかもしれませんが)

漫画の新しい形を根本から考える必要があります。

まだ新鮮な荒野です。
新しい漫画の形を模索したいです。

逆にデジタルが主流だからこそ、
紙書籍の希少価値が上がるという側面も、今後さらに強くなります。

FANZAで「思い切り愛しあっちゃいました♡」(初愛~はつあい~35)
DLsiteで「ふたりのベッド」(初愛~はつあい~32)
が配信開始。

思い切り愛しあっちゃいました(初愛~はつあい~35)(田中ユタカ) - FANZA同人 https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_185169/

ふたりのベッド(初愛~はつあい~32)/田中ユタカ https://dlsite.jp/mawot/RJ297504/?utm_content=RJ297504 #DLsite

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