見出し画像

そのイメージは伝わらないと意味がない

今まで多くの演奏家と共演してきましたが、サウンドエンジニアとのやり取りで、2つのタイプに分かれることに気付きました。

A. 完成形のイメージを伝えるタイプ
「もっと抜ける音にしてください」
「生っぽい音にしてください」

B. 具体的な手段を伝えるタイプ
「ゲインを今の○割まで下げてください」
「○Hzを○db上げてください」

僕はどっちタイプだと思いますか?

答えは…Aタイプ! ✌️

これにはちゃんと僕なりの理由がありまして。
手段を自分で考えるのが面倒だから・・・
では、ありません!笑

熟練のエンジニアの腕を信頼してるからです。
完成イメージを伝えるだけで、そこに至る手段はお任せしてます。
逆に、手段を指定してしまうと、可能性を狭めてしまうと思っています。

音響については僕よりも知っているはずなので、僕の想像以上に有効な手段を知ってる可能性が高いです。
僕は、そのプロ精神を尊重します😊

さて、このタイプ別の指示の出し方。
実は、バンドメンバーに対してディレクションする立場の時に、応用できるんです。
相手によって使い分けられると、さらに効果的ですね。

伝える相手が熟練者の場合は、前述と同様。
完成イメージを伝えることで可能性を最大限に引き出すことができます。

「聴き手が楽しくなって踊り出しちゃうような感じ」
「カフェの窓際の席で街並みを見ながら黄昏てる感じ」
「いや、普通のカフェじゃあなくて、"カッフェ"って感じ」
みたいな…

そのイメージを表現してくれるなら、手段は問わないでしょう。

では、もし伝える相手が未熟な場合は?
完成イメージを伝えても、そこに至る手段が分からないか、手段の選択に時間がかかっちゃいます。
上記のような「〜な感じ」とお願いしても
「イメージは分かった。でもそれって、どうやればできるの???」
ってなっちゃいますね😅

なので、こちらで具体的な手段を指定してあげます。

具体的な手段をさらに細分化して、
・理論や情報で伝える【知的アプローチ】
・体を使って伝える【肉体的アプローチ】

に分けられるでしょう。

【知的アプローチ】は、例えば
「○小節目の○拍目の裏から始まるフレーズをもっと強く」
「スネアのチューニングをもうちょっと高く」
のように、頭で理解してもらう手段。

【肉体的アプローチ】とは、
こうやってやるんだよと、自分がまずやってみせて、それを真似させたりして、
理論には触れずに、体験させることで理解してもらう手段。

とはいっても実際には、相手が熟練か未熟かで使い分ける、というのは傾向に過ぎず、イメージ/知的/肉体的の3種類のアプローチの中で、絶対的な正解はありません。
その時、その相手にとっての最適解はあるかもしれません。
もちろん、複合的な指示も出せるでしょう。

肝心なのは、「自分が言いたいことを言うこと」ではなく、「意図が相手に伝わること」です。

正確に意図が伝わるために、自分はどういうアプローチができるのか考えると、選択肢は無限です。
その選択肢を少しでも拡げて、相手目線で理解し合おうとする姿勢が大切ですね✌️

最後までお読みいただきありがとうございました(^^) 記事の更新は、あなたのサポートに支えられています。 感想をSNSでシェアしていただけると嬉しいです!