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ネタバレ注意!

村上龍の「コインロッカーベイビーズ(上)」の文庫本を読み終わったので、僕がビビッときたフレーズを紹介します。

まだ読んでない人は自己責任で閲覧ください。

そして、「私も読んだよ」っていう人は、ぜひ意見交換しましょ〜!(≧∀≦)

※下巻は今から読むのでネタバレ無しでお願いします!笑

以下、本文より抜粋

p43・倒れまいと思って次々に足を出す、それが走るということだ。四つん這いから立ち上がった最初の猿はきっと全力で走ったのではないだろうか。
p57〜58・安堵感を与える音は、屈折、透過を経ていること、そして永遠に続くであろうという予感と期待を含んでいること。例えば、どこか方向のわからない教室から微かに響くピアノの練習音と、降り続く雨音に重なる窓の外の雨だれの音。
p138〜139・不安な音色とか旋律とかはないんだって気付いた、大事なのは音が聞こえない状態、つまり全くの沈黙の長さと強弱だ、わかるかい?沈黙は聴く人間のうんと昔の記憶を震わせる、西アフリカの小人カバの求愛の鳴き声は、無音の長さが基準になってるんだ、精神異常者も不具者も、正常だと思ってる者も、個人的な沈黙を持ってる、歌ってのは、その沈黙を刺激してやるだけでいいのさ。
p153・時間に負けるような美しさで夢を買おうとしてもだめなのよね、夢を買えるのは血と汗と涙だけなのよ、どう思う?
p181・おしゃれしなきゃだめよ、おしゃれは世界で一番空しい遊びなんだから、だから楽しいのよ。
p186・作曲家は命がけで旋律を作ってるんだぞ、みんな寂しくならないように友達のことを思い出しながら一人で戦ってるんだ。
p207・その事件が起きる以前、自分はずっと被害者だった。役割や使命に気付いていなかったために能力は眠ったままで他の関係ない価値の基準に従い縛られて、弱虫と呼ばれていた。

#村上龍 #コインロッカーベイビーズ #読書 #ターナー

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