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モトジムカーナの拡がりは凄いぞ〜沖縄ジムカーナ編〜

さて新年のご挨拶も終わりまして。
と、このはじまりから書くモチベのゲンナリ状態からあったかくなって来て開幕戦も終わり自分が急かされつつ書いております、申し訳ない。
「みなさん、ジムってますか?」
と、モトジムカーナLIVEでお馴染みラムカーナさんのご挨拶からはじまる2024年度、年末年始に来季へ向けた練習やオフシーズンにやってみたい事とか色々ございます。
シーズンインの早い沖縄だと毎月一戦開催なので、この辺は沖縄と言う環境だからなせる技だと言えます。
色々見ていると沖縄や石垣など南西地域の皆さんが関東のダンロップ杯に参戦してくるのを定期的に拝見する機会が増え、熱量の凄さと沖縄でのジムカーナの濃ゆい感じが伝わってきます。

さてそこでこんなに沖縄でのモトジムカーナ環境が充実する上でのキッカケってどうだったのかなと思いまして今回筆を取ってみようと思いました。
ちょうどシーズン中に沖縄モトジムカーナ界でご活躍されてる城間選手の奥様、ゆかりさんはじめ沖縄選手界隈へ関東のJAGE認定戦やXでご縁が出来て、様々なお話を聞くことが出来ました。
サブタイ的には「沖縄モトジムカーナ歴史文化探訪」みたく書けてればいいなと思います、よろしくお付き合いの程を。




1.アウトバンのゆかりさんに聞いてみた

ゆかりさんによりますと、城間選手が代表を務めておりますバイクショップ、アウトバンの会長が嘉手納町で現役で現場を回していらした頃に、「売るだけが仕事ではない」との思いから、購入した方のライディングフォローを始め、当時はジムカーナとかではなく単純に、パイロンを立てて安全に公道を走るための練習、という形でのシンプルな練習をされていたそうです。

それから現在の、宜野湾市のアウトバンに移ってきたのが31年前。
教習所の指導員の方のお客様も多く一緒に練習する機会が多かった当時は、会長も社長も仕事が終わって、夜に練習する日々。

そしてゆかりさんがアウトバンをお手伝いするようになった時には「お客様と練習会」というスタイルはすでに確立されていて、毎週火曜に会長は免許を取る前の方、初心者の方を対象に練習を見ていらっしゃったとの事。
お客様へのサービスとして練習をやってらしたんだそうで、広い駐車場があって貸してもらって開催していたそうです。

ゆかりさんによると、「乗れない方、乗ったことのない方が数時間の練習で乗れるようになって帰って行くような感じの練習」だとか。

ゆ「最初は2人乗りで会長が運転→タイミングを見て後ろに移動してライダーが入れ替わる→しばらくすると会長は降りてて、お客様1人で操作していつの間にか乗れてる!みたいな状況(笑)

あの独特な教え方だけは、今でも鮮明に覚えていて忘れられません😂」
こうしてお聞きすると最初はお客様が上手く乗れるってのが凄く効いててお店とお客様の交流から練習がスタートしていってるって分かりますね、ソフトを大事になさるのは流石です。

さらにゆかりさん、
「とはいえ、その時も全然競技としてはあまり力を入れてなくて、今よりも回転がなくスラロームや8の字がメイン。
徐々にジムカーナをしたい人が増え、今のジムカーナ協会の発起人メンバーの1人であったうちのお客様だった方を筆頭に、基地の中の滑走路や、ミニコースでアウトバン杯と称して小さな大会もしていましたが、今と比べるとコースもシンプルで覚えやすいもの。」
お聞きして、ここはなるほど沖縄らしいと思ったお話でした。
基地の中を貸してもらったりするって所属部隊や中に入る軍属の方々にバイク乗りもいらっしゃいますし、何気に基地司令の方も安全に配慮って話はあったりするので、こうしたイベントってありがたい事だと思います。
例えば戦後すぐのヨシムラ創業時の福岡雑餉隈時代、基地内でのバイククラブ向けに安全運転普及活動があったりしたってのは、富樫ヨーコ著「ポップ吉村の伝説」でも語られていたりします。

ゆ「それから沖縄ジムカーナ協会が発足、毎月大会を開催して頂けていて、今では毎月40〜50人のエントリーがあるぐらいの事務屋さん人口が倍増!
当店がジムカーナという競技志向に変わってきたのは、やっぱり現社長の操がジムカーナ大会にエントリーするようになってからですかね。
作田さんと出会って、色々な刺激を受けいつかは県外の大会へ…っていう憧れから、お客様も巻き込んで現在に至ります。」
約15年くらい前でしょうか、沖縄でのモトジムカーナ振興を目的に協会が発足しています。

この記事やnoteでのマクラでお話してますが、毎月一回の大会開催でかなり密度の高い素晴らしい運営をされている事で沖縄でのモータースポーツ振興イベントでもお呼ばれしてデモランもされているとか。
イベントの動画とか見たりしてると各種競技の中にモトジムカーナが入る事で良い刺激になってる様です。
沖縄出身選手も関東でのダンロップ杯や愛媛戦、中国地区のTRYジムカーナシリーズや九州MG9系イベント
などに参戦する様になって沖縄選手の層が厚くなって来ているのがイベントでも見て取れます。

そしてゆかりさんが会長にお伺いしていた話によると、
「親父は競技になると引いてしまう方もいるから、あまり競技として力を入れることはなかったようです。あくまでも、楽しみながら乗ってそれが練習になっててバイクを楽しく永く乗り続けられるようになる、っていうスタンスですね。
私もそこは同じ思いです。
自分がジムカーナ苦手だから、安全に乗りたいから練習はしたいけど、競技までは…っていう感じで、バイクde女子会もずっと続けてます。」
結構ココって凄くバイクを愛するからこそ楽しく乗れる事を大事にされてるのを感じました。
そしてゆかりさん達が開催されてるバイクde女子会、関東からも現役女子ジムカーナ選手が初めての方々に楽しく乗ってもらえる様に講師で行ったりしてるんですよ、選手のファンの方もいらっしゃいますw

歴史を解説してくださったゆかりさんは最後にこんな感じに締め括ってくれました。
「沖縄で最初にジムカーナっぽいことをし始めたのは、親父とその時一緒に練習していた指導員の方たちだと思っていますが、間違いなく今の沖縄のジムカーナシーンがここまで拡大したのは、ジムカーナ協会さんが頑張って大会を継続してくれているからこそだと思っています☺️」
皆さんの熱気がこうして沖縄でのモトジムカーナの振興に繋がってると思うと「好き」が沢山伝わって来ます、ホントありがとうございました♪


2.かんでさんにバンパーについて取材して貰った

続いて選手側の視点で。
現在沖縄で選手として参戦されてるかんで選手に沖縄でモトジムカーナのバンパーを製作されているガキヲさんのバンパー製作について取材していただきました。

闇工場ってカックイイですねーw

ちょうどXにてタイムラインを見ていた時に沖縄でのモトジムカーナバンパーのお話が出まして、ゆかりさんにお伺いした時に、「かんでさんがご存知だそうですよ」って教えていただきまして、かんでさんに取材をお願いしてみました。
製作されているガキヲさん、鉄工所を営んでいらっしゃいます。

ガキヲさんも選手として参戦されたりしてるそうで、詳しくは沖縄ジムカーナ協会主催のシリーズにて現場で空いた時間にお伺いしてみるのもオススメです。

さて今回かんでさんにお願いしてこんな感じの内容でガキヲさんへ取材していただきました。

・製作の経緯
ガ「鉄工所をやっておりまして、初めて参加した大会に自作のエンジンガードを装着して参加したら大会関係者に拉致られて、バンパーの製作を強要させられました((( ;゚Д゚)))」
・・・なんか関東でも現役選手からそんな話をお聞きした覚えがありますw
ベースになるバイクのサイズや転倒角度などのノウハウって関東だとSSBファクトリーやパワーバンドきむらが持ってたりしますが、なかなか自作でこの仕上がりに作るって勘所も有りますから自分は凄いってのを感じました。

・認知度
ガ「認知されないように努力しておりますがすぐ捕まってしまいます。( ˙▿˙ )」
大会会場や走ってる姿からバレちゃうんですねw

・インプレ
ガ「7割は好評、3割は制作後大会に来なくなったので分かりません(  ˙▿˙ )
ちなみに1番最初に制作した方も、制作後大会に来なくなりました( ˙▿˙ )」
かなり製作されている様で、かんでさん曰く、「ユーザー(僕)視点だと
・認知度
大会に複数回参加している方からはほぼ100%

・インプレ
車両預かりでワンオフ、細かい要望(カウル切りたくない等)も聞いてくれる技術力が最高です(笑)」との事。
もうコレだけで細やかな仕上げをやって下さるってのが分かりますねー。

・作ってみての影響
ガ「お世話になっていた○察のお世話をする立場になってしまいました( ˙▿˙ )」
なるほどw
コレは凄い!!
ポリスメンの皆さんにもそれだけバンパー製作の凄さが伝わったって事だと思いますよ♪

今回なかなか面白いお話を聞かせていただいたかんでさんとガキヲさん、ホントにありがとうございました!!


おわりに

さて今回お三方に沖縄でのモトジムカーナ事情をお伺いする機会をいただきました。
ちょうど今回の記事を書くタイミングで大磯ロングビーチで開催のNAPSMOTOGYMが4/21に行われるのですが、そこへ参戦の沖縄代表選考会が2月に行われ、実力派の選手の皆さんに参戦して頂くことになりました。
歓声の中でのツインコースバトル、そして各地から代表選手にご参加いただくのですが、その中で「沖縄モトジムカーナって凄いぞ!!」と皆さんの走りを披露していただけたら嬉しいですね。

という事でここまでお読みいただきありがとうございました。
4/21当日はNAPSMOTOGYMの会場、大磯ロングビーチを沸かせてきます。
会場お越しの際は是非 #NAPSMOTOGYM のタグをつけて呟いたりしてみてください。
ぼくも見に行きますw

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