夜眠りにつく前に
君が生まれて来てくれた日の事
思い出していた　
子供が欲しいと願って7年　
やっと私たちの元に来てくれた
可愛い天使のような君が
狂おしいほど愛しくて…

愛しくて愛しくて
仕方ないはずなのに
自分が思い描いていた
理想のママになれなくて…
小さな君に
鬼のような顔で怒ってしまう…
そんな日は
いつも後悔でいっぱいになる
そして君の手を握り
『ごめんね…』と繰り返していた

明日から普通のママになる‼
そう思いながらも
また自分をコントロール
出来ない時がやって来る…
『私…何でいつもこうなるの？』
『愛しい我が子に
なぜこんなにもイライラ　
してしまうのだろう…』
そんな自分が許せなくて
生きていくのさえ苦しくなる…
『私が生きていては
愛しい我が子の人生を
めちゃくちゃにしてしまう…』

どうして私は
普通のママになれないんだろう？
君が向けてくれる笑顔に
私の胸が苦しくなる…
いつまでそんな風に
私に微笑んでくれるのかな？

愛しい我が子に
『生まれて来てくれてありがとう』
『こんなママでごめんね』
『変わりたい…』と
言ったら小さな天使は
『今の面白いママが大好き』
『産んでくれてありがとう』と
言ってくれた…

『ありがとう』
涙が溢れ
冷たい雫が頬を流れる
こんな私でも
生きててもいいんだ…

少しずつでもいい
完璧じゃなくてもいい
私と同じような人間に
ならないように…
愛しい我が子の美しいこの心が
汚されないように…
私…今強くならなくちゃ…