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奥川地域・泥かきボランティア無事終了

8/11 朝7:30奥川みらい交流館に約25名のボランティアが集合。乗り合わせて向原集落へ。スコップ・お茶などを積み込んで車で現場へGO。

上から水がすごい勢いで流れ落ちた土手。
土手の上にも、道のすぐ脇にも民家があります。怖かっただろうな。

今日の作業は、用水路の堰上げ。山の川からU字溝で水を分け、それが集落の田んぼや畑、生活用水としても使われている集落の生命線とも言える用水路です。

森の中を通る用水路。現場まで歩いて行きます。


土砂を含んだ水が山から流れ出し、堰を埋め、一部は地滑りで大きな木が遮っている状態。堰に詰まった土砂をみんなで取りのぞいていきます。

真ん中にU字溝が埋まっています。

1〜2m間隔で人が入り、土砂をすくい出していきます。水を含んだ土砂はずっしりと重く、スコップのひとすくいを持ち上げるにも苦労するほど。雪かきの要領で少しずつすくっては外に。

土砂がみっしり。


奥は地滑りで倒れた朴の木と杉。約40年ほどの樹齢。


それでも、やっぱり人海戦術のすごさです。
予想していた以上に進んでいると集落のお父さんが驚き、その顔が笑顔になっていく様子がよくわかりました。
この堰は年間3回人足で掃除をしたり堰上げしたりするそうです。それだけ大切な用水路。大切にメンテナンスしながら、田畑へ水を引いてきたのです。
その技は、所々で見ることが出来ました。お母さんが2人組で、1人が土砂をあげ、もうお一人があげた土砂を道の脇へよけていく。雑談しながらも、その作業のリズム、無駄のない動きはさすがでした。

プロのお母さん2人組


普通に持ち上げてもビクともしないコンクリのフタもお父さん方の手にかかれば、サクッと動いてしまう。ずっとこの堰とつきあって来たんですよね。

ビクともしなかったフタをひょいと動かしてしまいます。
身体の使い方、道具の使い方、全然違うのでしょうね。

そんなことを思いながら、土砂をあげていき、とうとう取水口まで来ました。
取水口では、大きな石がゴロゴロ、砂がみっしり。砂の中に川の石が混じっていて、スコップを差すと石にあたる。そんなことの繰り返しでした。


手足を川で洗いました。気持ちよかったー。


あとで地図を見てみると約1kmにもわたる堰。
8:30からはじまり、休憩しながら12:00過ぎまで、本当に皆さまお疲れ様でした。
集会所に戻ると、お母さん方が美味しいご飯を作って待っててくれました。おむすびと豚汁と漬物とかぼちゃの煮物。本当に美味しかった!疲れた身体にしみましたー。

午前で終了の予定でしたが、午後残れる人で田んぼ脇の堰上げをしました。15名くらいの方が残り、田んぼの外周をグルリと廻りながら、土砂をあげていきました。午後の作業も、無事終了。

土砂が流れ込んだ田んぼ。砂が20〜30cmくらいの厚み。この光景は切なかったです。
出穂期で花が咲いていました。


区長さんより

今回の活動のきっかけとなったのは、向原集落の若手農家さんからのヘルプでした。彼は、高齢などの理由で稲作を続けられなくなった田んぼを引き受け約10町歩の田んぼをやっています。米づくりをやめても、田んぼを荒らしたくないという地主さんの気持ちに寄り添ってのもの。今回、その10町歩のうち、2町歩が被害を受けました。他に、トマトの栽培出荷も行っていて、田んぼの復旧などをやっているとトマトがどんどん熟れてしまって実割れしてきてしまうのだそうです。ボランティアのうち、一部はトマトの収穫お手伝いにも行きました。


作業終了後、袋にいっぱいでのミニトマト買わせていただきました。農薬を使わずに大切に育てられたミニトマト。本当に甘さがギュッと濃厚で美味しかったです!

美味しいもぎたてトマト

ふとした時に吹く風の涼しさや、沢山の応援をいただいたお茶や水、初めまして同士でもしんどい作業を分かち合う雑談。そんないろいろに救われながら、ケガや事故なく、終了することができました。
急な呼びかけにも関わらず応えてくださった、ボランティアの皆さま、本当にお疲れ様でした。
応援してくださった皆さま、心を向けてくださった皆さま、ありがとうございました。

送っていただいた支援物資、当日大活躍しました。


沢山の応援ありがとうございました!

今日だけでは終わらなかったところ、またこれから出てくるニーズなどもあるかもしれません。

人足以上、災害ボランティア未満のこの活動、これから大事になってくる気がしています。

引き続き、応援していきたいと思いますので、その時はまたお力添えください。




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