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目で見て感じる「お茶の世界」

お茶の背景を感じてほしい。

「農家さんがどんな風に思って作ったのか」という話ではなくて、
「茶葉が手元に届いてからお茶を淹れる人がどんなことを考えているか」みたいなところ。

ご家庭で、おうちでお茶を淹れている人のイメージ。

これは、ほうろく。昔ながらの炒るための道具。
ゴマだったり、人によってはコーヒーだったり。
筆者は、お茶を炒るのに使ってる。

こちらは、緑茶の茎の部分を集めた茎茶。「かりがね」と書いて売られてたもの。

さっきのほうろくで上手に炒ると、ほうじ茶が出来上がる。
茶色にあんまり変わってないから色ではわかりにくいけれど、炒ったから茎の部分がふっくらしてる。

炒ってるとこは、こんな感じ。焦がさないように、香ばしい香りを楽しみながら。

炒り終わったほうじ茶を急須にいれて、お湯を入れると、茎ばっかりというのがしっかりわかる。

ちょっと待つと、少し沈んでほうじ茶というのが、色からも窺える。

取っ手がない急須「宝瓶(ほうひん)」は、そのまま手で持つと熱いので、手拭いを用意。
ちなみに、これは、むかーし、天保山のサントリーミュージアムで手に入れたバガボンドの展示の時に入手したもの。

複数の写真を一枚でまとめると、こんな感じになる。
(よかったら、Instagramも見てね。)

実はお茶というのは、お茶っ葉がお湯を吸う。
実はお湯でなくとも、水でもお茶の味は出る。

同じ形状の器に入ってる水。

片方をお茶っ葉の入ってる器に注ぐ。

待っていると、お茶っ葉がふやけてくる。

どれだけの水がお茶っ葉に吸われたのか、見てわかると思う。

気温が上がってくると、熱いお茶も飲みにくくなるので、水出しなかなか使えるワザ。

大き目の抹茶でも使えるお碗。それと、小さな茶碗。

お湯をいれると茶葉が浮く。

ふやける。香りが充満してくる。

底が深いシュガースプーンで小さな茶碗に掬い取る。

こちらは、宮﨑茶房のみなみさやかの紅茶。クチナシの香りがして、ここちよい。

お茶を淹れている写真をさくっと紹介。
お茶っ葉から「飲めるお茶」になるまでの時間を感じてもらえれば、ちょっと嬉しい。

日本茶、紅茶、まなび合いの茶の間「種ノ箱」。 種ノ箱は、昭和三十年代に建てられた大阪玉造の木造長屋の中にある茶の間です。 四畳半のたたみと三畳ちょっとのキッチンがついた和室で、紅茶と日本茶のゆるいセミナーをやってます。