たねお

モンテの試合をはじめとするサッカー話の記録場

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最近の記事

第27節 新潟戦

いい時の山形の姿が戻った試合。という印象でした。 パス数245、ボール支配率37.1%(Football Labよりデータ参照)。前節の大宮戦と比較しパス数-121本、支配率-9.2%と自分たちの意思をもって臨んだ前節と比較して「ゲームコントロールはある程度相手に委ねた」内容だったなと感じます。 (Q.試合前に引いて守るのは少し苦手ということでしたが、後半の少し引き気味に進める形は伝えていた?)ちょっとだけ練習しました。ちょっとだけ(木山監督コメントより) 上記データや

    • 第26節 大宮戦

      この試合に関しては事細やかに振り返るよりも「まずは次だ!」と気合を入れてあげたほうがいいと思います(サポーター目線では) その理由は以下の3つ。 ①意味のある得点を奪い、試合を動かすことができた ②ゲームを作る意志を十分に見せてくれた ③失点は個人技の要素が強いファインゴールだった ①については、先制点と逆転後の同点ゴールという試合の中ではとても価値のある得点。特にここ最近は先制点を取れていないところが課題としてあっただけに、栗山の1点は嬉しいものだったと思います。

      • 第25節 VSアビスパ福岡

        攻撃→守備の切り替えがルーズになったところを突かれた2失点と言える内容でした。守備は今シーズン比較的うまくいっていたのはトランジションの場面での強度が高かったからと感じており、それが表現できずに敗れたこの試合は正直残念だったなと思いました。 1失点目も、2失点目につながるロングカウンターも右サイド奥でのボールロストから。奪われた後の切り替えが遅く、ファーストディフェンスも定まらない中ボールを前進させられロングカウンターの形になりました。ロングカウンターを許してしまい失点して

        • 第1節 VS FC岐阜 ~今年の戦い方~

          まだ初戦ですし、チームの戦術うんぬんを語るにはまだ早いとは思いますが、今年のチームの目指す形が見えた試合でした。 <守備> 石﨑さんのときもハイプレスを志向していましたが、その時に近い形が前半何度か見受けられました。特に右サイドが。 サイドへボールを誘導→シャドーとウィングの二人で挟み撃ち→パスコースを限定し、そのパスに対しボランチがボール奪取へ向かう。 この戦術で生きるのが本田。ボール奪取能力が高いことやパスの正確性もあることからこの戦術ではキープレイヤーになりそう

        第27節 新潟戦

          第37節 VS千葉 ~セカンドオピニオン~

          チャンス構築率 山形9.1% 千葉9.4% シュート成功率 山形10.5% 千葉14.4% ボール支配率平均 山形48.7% 千葉60.0% 守備ポイント試合平均 山形52.88 千葉47.42 以上が最近の試合データ。この数字から考えられることとしては「千葉にボールを持たれて押し込まれると厳しい」ということ。ただし、チャンス構築率はほぼ互角。いかに自分たちの攻撃の形をより多く出していけるかがカギになりそうな試合です。 では、山形はどう押し込んでいくことを選択したの

          第37節 VS千葉 ~セカンドオピニオン~

          第36節 VS町田 ~いつもと違うやり方~

          印象的なのは、町田の相馬監督が「いつもの山形とは違うやり方だった」と試合後のインタビューで表現していたこと。 「いつもの山形とは違う」とは何なのか。 また、実況の中では「町田のやり方に山形が合わせる」とも言われていました。ここにヒントがありそうです。 まず、町田のサッカーの特徴を考えます。キーワードで表すのであれば「縦横圧縮サッカー」。詳しくは下記のnoteに譲ります。 スペースを圧縮して自由を奪うサッカー。それが町田ゼルビアの戦術です。 その戦術を踏まえ、山形は何

          第36節 VS町田 ~いつもと違うやり方~

          第26節 VS讃岐 ~形を変える~

          最後に追いつかれて勝てなかったことにフォーカスが行く試合かもしれませんが、それ以上に内容が非常に芳しくなかったことが残念でした。 今日の讃岐は4-4-2の布陣。引いてブロックを作り、パスを引っかけてカウンターを仕掛けるというプランのもと試合を進めました。対する山形はいつものように3-4-3。システム上のミスマッチが起きる事やチームの力関係を踏まえればボールは持てる試合になることが予想され、実際その通りになりました。が、ビルドアップの方法論に問題点が。 讃岐は山形のDFライ

          第26節 VS讃岐 ~形を変える~

          第32節 VS山口 ~静のアルヴァロ・動の小林~

          見ていた印象としては「効率の良い試合」でした。そしてクリーンシートでの勝利も収穫。こういう試合を増やしていけば昇格レースには十分絡んでいけるはず。 個人的にこの試合でのポイントは「ハーフスペースでの優位性」にあったと感じています。 ※ハーフスペースに関しては下記サイトを参照してもらえればわかりやすいかなと思います。 以前「ハーフスペース」について言及したのはアウェイ岡山戦のまとめの時。その時はこう表現していました。 南・小林の特徴としては、サイドに張ることより中央でボ

          第32節 VS山口 ~静のアルヴァロ・動の小林~

          瀬沼優司の移籍

          個人的な今年の瀬沼のベストプレーはこのゴールの起点となったドリブルです。50メートルぐらいドリブルし中央へクロス。それを阪野がすらし逆サイドから上がってきたアルヴァロが決めた同点ゴールでした。 システムの変更とシャドーに求められる役割の変化。この二つの要因が瀬沼の出番を減少させてしまったと感じています。特に今、南と小林という中央でボールを受けてパスやドリブル・シュートが出来る選手が主体となり攻撃を組み立てています。この起用が上手くいっていることから二人とタイプの違う瀬沼はな

          瀬沼優司の移籍

          第23節VS栃木SC(その2) ~西谷和希の得点シーンを振り返る~

          37秒あたりからゴール裏アングルでのリプレーになるので、それを見ながらだとわかりやすいかなと思います。 下の図の黄色③が西谷で、青の①が栗山・④が本田・⑤が安西です。また、黄色⑤はクロスを上げた久冨で青の⑥は山田です。 西谷は大黒からボールを受けた後、ペナルティーエリアを横切るようにボールを運びます。その際青①栗山は縦(ゴールに直結するコース)を切る形で並走しディフェンスをします(上記ハイライト40秒付近)。そのため青⑤安西と黄③西谷は正対する形となりました。ここで安西は

          第23節VS栃木SC(その2) ~西谷和希の得点シーンを振り返る~

          第23節VS栃木SC(その1) ~山形対策の模範解答を示した栃木~

          試合中に流れたコメントの中で岡崎は「南・小林にはボランチの背後でボールを受けさせないようにケアしていきたい」旨の話をしていました。これが、今の山形対策の模範解答の一つだと感じたのでまとめておきます。 図で表すとこのような感じです(黄色が栃木・青が山形。番号は任意の番号であり背番号との関連はありません) 山形の1トップ2シャドーに対し、栃木はボランチを含めて5人でケアし数的優位を作ります。また、ここのエリアではCBとボランチの距離をかなり圧縮させることでスペースを作らせない

          第23節VS栃木SC(その1) ~山形対策の模範解答を示した栃木~

          第22節 VS横浜FC ~後半戦を戦うにあたって~

          後半ロスタイムに追いつかれて1-1の引き分けで終了。同点ゴールはオフサイドではないかといろいろ議論されていましたが、オンサイドなんでしょうきっと。もちろん悔しいですけど。 この試合は良く戦えていていましたし、勝ち点3を獲得しても不思議ではない試合だったと思います。しかし、まだ乗り越えるべき課題も見受けられましたし、結果は勝ち点1に留まりました。そこで今回のnoteでは、この試合を振り返ることでモンテディオ山形が後半戦どう戦っていくべきかをまとめていきたいと思います。 1・

          第22節 VS横浜FC ~後半戦を戦うにあたって~

          第17節 VS岡山 ~得点力不足解消へ見えた光と課題~

          今日のまとめは少し抽象的な話になると思います。ご了承ください。 この試合は阪野・南・小林の3人で攻撃を引っ張ることができ、結果2得点を取ることが出来ました。3バックに陣形を変えてから2得点できたのは(相手が退場し自分たちが4バックになった前節の金沢戦を除けば)愛媛戦以来。今季2試合目です。その立役者は前述した3人でした。 南・小林の特徴としては、サイドに張ることより中央でボールを持ちたいタイプです。この試合も中央寄りにポジションを取ってプレーすることでボランチからの配給を

          第17節 VS岡山 ~得点力不足解消へ見えた光と課題~

          第12節 VSアビスパ福岡 ~あと一歩を動かすメンタル~

          ほぼラストプレーでの失点。 あえて厳しい見方をするとしたら、勝ち越しのチャンスを掴み切れなかった直前のシーンから気持ちの切り替えが出来ず、守備に綻びを作ってしまったことが生んだ失点と言えるのではないでしょうか。 ハイライトの時間4:38、鈴木淳がクロスを上げたシーン。このシーンでは福岡の攻撃8人に対して山形が10人います。人数的には足りているように見えますがフェリペとアルヴアロがポジション的には浮いていたので実質同数。さらに中村駿・熊本もポジショニングが中途半端な位置にい

          第12節 VSアビスパ福岡 ~あと一歩を動かすメンタル~

          第11節 VS栃木 ~山形キラー牛之濱~

          牛之濱選手の初ゴールは山形が相手でした(2011年11月。確か5-0で福岡が勝った試合)。そしてこの試合も牛之濱選手がゴールを奪い、その結果栃木の勝利となりました。 牛之濱選手は山形キラーと言ってもいいのではないでしょうか。汗 決勝点のシーンに焦点を当ててこの試合を振り返ります。 栃木の強みの一つであるロングスロー。このロングスローでは服部選手へボールを当てて後ろで勝負という形が栃木の必勝パターン。それを見越して、山形は栗山と熊本が服部を挟み込む形で守備陣形をセットしま

          第11節 VS栃木 ~山形キラー牛之濱~

          第8節 VS愛媛FC ~北川柊斗の素晴らしきゴール~

          今季初めてのクリーンシートでの勝利となった一戦。この試合の先制点を挙げたのは北川柊斗。そのシュートがとても素晴らしかった。 いつものようにポイントを3つ挙げます。 ①後方からのビルドアップを得点につなげた ②スペースの使い方 ③北川の個人技 この攻撃のスタートは、相手ロングボールを先に拾った栗山が児玉にバックパスをしたところから。相手FW(上原)はバックパスをした際に緩めることなく児玉へプレッシャーをかけにいきますが、如何せん距離が遠すぎてプレッシャーになっていませ

          第8節 VS愛媛FC ~北川柊斗の素晴らしきゴール~