第27節 新潟戦

いい時の山形の姿が戻った試合。という印象でした。

パス数245、ボール支配率37.1%(Football Labよりデータ参照)。前節の大宮戦と比較しパス数-121本、支配率-9.2%と自分たちの意思をもって臨んだ前節と比較して「ゲームコントロールはある程度相手に委ねた」内容だったなと感じます。

(Q.試合前に引いて守るのは少し苦手ということでしたが、後半の少し引き気味に進める形は伝えていた?)ちょっとだけ練習しました。ちょっとだけ(木山監督コメントより)

上記データやコメントから察するに、最近の課題であった「ボールを失った後における切替の強度」を克服するために「ボールをある程度持たせた上で守備をする」という形を選択したと言えるでしょう。つまり、大宮戦でいいテンションで攻撃していた良い部分を捨てて、自分たちの形である守備を再構築しようと舵を切った。その結果勝利を収めることが出来たということは、監督の采配ずばりと言える結果かなと。

試合を決めた1点目についても触れたいと思います。

新潟でボールを一番捌く役目を担っているのがボランチのカウエ。守備でも攻撃でもボールに食いつく傾向がある選手であり、いい部分を出させたくない選手です。1点目のシーンで本田がボールを持った瞬間にアプローチに来たのもカウエ。最初にパスコースを切る方向は間違って無かったと思いますが本田がボールを持ち替えた瞬間後手に回ってしまい、結果どんぴしゃのスルーパスが出て得点に繋がりました。このシーンが試合を決めたという結果を捉えれば、勝負所で効果的なプレーをして得点を奪った山形にやっぱり分があったのかなと感じるところです。

ボールの保有率や試合支配率よりも強度の高い守備からの攻撃で得点を奪い勝利を掴む。今年の山形のサッカーが戻ってきた試合でした。

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