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サービスデザインプロセスのアセット整備

こんにちは。NTTデータのデザイナー集団「Tangity」でサービスデザイナーをしているFutamuraです。

今回は「サービスデザインプロセスのアセット整備」についてご紹介いたします。
特に以下について漠然と気になった方の参考になれば嬉しいです。

  • Tangityではどのようにサービスデザインプロセスのアセットを整備をしているの?

  • アセット整備の難しさって?


1.はじめに

2020年に設立されたデザイン集団のTangityは、まだまだ新しい組織なので、 ブランドの認知拡大を図る広報係、グローバル活動を支えるグローバル係、新しくジョインしたメンバーをサポートする育成係など、様々な係活動によって支えられています。
Tangityメンバーとして参画したら、どこかの係活動に必ず入ることになります。 わたしFutamuraは、チーム全体のノウハウやナレッジを集約し、今後のプロジェクトやチームの成長を影で支える「アセット係」に魅力を感じ、アセット係に参加させてもらうことになりました。

2.Tangityのアセット係に入ってみた

アセット係に入ってすぐにわかったのは、この役割がTangityにとっていかに重要かということです。
アセット係のミッションは、専らTangityのデザインアプローチ(Market Discovery、People Discovery、Solution Design、Development)を効率化し、チームが容易にアクセスできる組織的なリソースを構築することでした。
たとえば、過去のプロジェクトからのデザインテンプレート、ユーザーリサーチの手順・分析結果など、幅広いアセットの整理と管理が挙げられます。

Tangityにjoinして間もない私が、早速過去の案件データを探索してみると、Tangityの豊富なプロジェクト履歴と、それぞれの段階で蓄積された知見の深さに圧倒されました。

Market DiscoveryからDevelopmentに至るまで、各フェーズにおいて独自のアプローチやツールが用いられており、例えば、People Discoveryフェーズで、ユーザーインタビューや観察の結果から出た洞察をどのように集約するのか?、(ユーザーリサーチからどのようにジャーニーマップへ結びつけるのか?といったプロセスが詳細に記録されていました。

これらの記録は、ペルソナの作成やジャーニーマップの開発に役立つ貴重なナレッジであり、1サービスデザイナーの端くれとして「確かに、そういうのが細かく検索できるようまとめられていたらめちゃくちゃ助かる!」と直感しました。

3.Solution designのアセットを整備してみた

私がアセット係に入って、最初に私に与えられたミッションは、Tangityのデザインアプローチの中の、“Solution design”のフェーズでした。
Solution Designのフェーズとは、主に前フェーズで行った市場・ユーザーリサーチの結果を踏まえ、具体的なアイデアに落とし込んでいく、コンセプト構築のフェーズです。

例えば、アイディエーションWSの設計・実施、ストーリーボード、提供価値の定義などが挙げられます。
このSolution designの整備をやってみて思ったのですが、シンプルに過去の案件のアイディエーション記録を観るのがとても面白い!!
ユーザーリサーチの結果を踏まえてアイデア出しを行っているのは共通ですが、ジャーニーマップのペイン・ゲインからアイデアを創出する方法、先端技術×ワクワクする体験価値を結びつけてアイデアを創出する方法等、アイデアの出し方には案件の特性に応じた様々なバターンがあり、それらを整理する難しさはありますが、とても刺激になる係活動だなと感じました!

4.アセット整備の難しさ

Solution Designのアセット整備については、どこまで細かくアセット化(型化)するかの判断が難しいと感じました。Tangityでは、主にMiroを基に作業を進めるため、各案件のMiroにある作業データを参照し、アセットとして残せそうなフレームワークや考え方のプロセスを抜き出します。

サービスデザインに特化したチームであるTangityでは、プロジェクトごとの特性や要求に応じて、どのレベルの抽象化が最適かを見極める必要があります。この抽象化プロセスは、再利用可能なアセットを生み出す上で重要なステップです。しかし、抽象度が高すぎると具体的なプロジェクトに適用が難しくなり、細部にわたりすぎると特定のケースにしか適用できなくなるリスクがあります。

そこで、アセットの粒度を決める際には、将来的にそのアセットがどのように活用されるかを予測することが重要です。特定のプロジェクトで有効だったフレームワークやワークフローを文書化し、どんな場合に利用できるかガイドラインを付け加えることで、利用の直感的な判断が可能になります。

この点において、Miroは整理のしやすさや参照性に優れており、アセット整備にとって非常に使いやすいツールであると感じています。(Miroさん、ありがとう!)

5.さいごに

まだまだアセット整備は発展途上ですが、 Tangityという組織の1メンバーとして、アセットを活用しやすい環境を整え、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献したいと考えております!


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