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【おすすめ漫画】ただの動物群像劇ではない

皆さん、こんばんは。

三連休だというのにも関わらず、やったことといえば、シャンプーの詰替ぐらいな気がしています。谷口です。

本日は、漫画「BEASTARS」について、この漫画を是非オススメしたいと思い、その魅力について自分なりに書いていきたいと思います。

BEASTARSの魅力とは

「BEASTARS」は『週刊少年チャンピオン』(秋田書店刊)にて連載中の漫画。擬人化された肉食獣と草食獣が生活・共存をする世界を舞台に、全寮制の学校「チェリートン学園」へ通う動物たちの群像劇が描かれている。※wiki引用

『このマンガがすごい!2018』オトコ編第2位を皮切りに、「マンガ大賞2018」大賞、「第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門」新人賞、「第22回手塚治虫文化賞」新生賞、そして「第42回講談社漫画賞」少年部門受賞と、数々のマンガ賞を取っている作品で、少し前にアニメ化も決まりました。

現在、最新巻である14巻が絶賛発売中です。

今回は、自分が思う「BEASTARS」の魅力について簡単にまとめてみます。

①フィクションなのにリアリティがある世界観
②動物の習性も踏まえた上でのキャラクター設定
③常に先が読めない展開運び

①フィクションなのにリアリティがある世界観

はじめに作品の紹介をしましたが、動物たちがまるで人間のように学校に通ったり、会社に勤めていたりするパラレルワールドが舞台の話なので、一歩間違うと読者を置いてけぼりにしてしまいそうなものです。

しかし、肉食獣と草食獣が同じ学校で生活するということで、どちらか一方だけが我慢する仕組みではなく、例えば寮が別になっているとか、習性に応じた日課が組み込まれているとか、細かな設定が違和感なくなされています。

そのため、動物たちがその世界では自然に住んでおり、特に矛盾している点などを感じないのです。

本来捕食対象であるウサギに恋をするレゴシは、自分の感情が食べたい本能が歪んで、ウサギに惹かれてしまうのではないかと思い悩むのですが、そういった問題に対しても、レゴシはひたすら自問自答をし、何が正解なのかを模索するのです。

そういった部分でも、現実を生きている我々に問題提起をしてくれるような、深い作品だと私は感じました。

②動物の習性も踏まえた上でのキャラクター設定

基本的には主人公はハイイロオオカミの「レゴシ」なのですが、オオカミ意外にも多種多様な動物が登場しており、それぞれ動物の習性に応じて、キャラクターのアイデンティティーを形作っています。

それが①の世界観にもつながっているのだと思います。ものすごく細かな設定がされているように感じました。

ちなみに、著者の板垣巴留さんは、大賞を受賞された公の場で、作品に登場してくるニワトリ「レゴム」の被り物をして、出席されていました。そのことで少し話題になっていたそうです。

レゴムがアルバイトとして、卵を生んで生協におさめ、その玉子で作ったたまごサンドのエピソードもあったりと、本編とあまり関係ないサイドストーリーがたくさんあるのも魅力です。※詳細は是非読んで確認してみて下さい

そういったこともあり、キャラクターたちがそれぞれより際立ってくるように思えました。

③常に先が読めない展開運び

これは素晴らしい作品に共通することかもしれません。私は勝手にそう思っています。

漫画に限らず、本やドラマや映画などで、先が読めてしまう展開だと退屈して飽きてしまいます。しかし、そんなことはこの作品では一切ありませんでした。

むしろ、どんどん世界が広がっていくように思えます。少しネタバレになってしまいますが、学園編が終わってから少し海洋生物が出てきて、普段陸地で生活している動物との言語や価値観の違いなどについてもきちんと触れられています。

それがまたレゴシの知見を広がっていくことにつながっており、どんどん高校生だったレゴシが成長していく様も見ることができます。

そこも一つの注目ポイントのように思えます。

以上3点ですが、簡単にまとめてみました。

近々アニメが放映されるみたいですので、それきっかけで漫画を読むのもありだと思います。

少しでも興味をお持ちになりましたら、是非読んでみて下さい!

最後まで読んで頂きありがとうございました。

みんなのフォトギャラリー、鰯崎 友さんより画像をお借りしました。ありがとうございました。

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