AWS Summit 2017 感想

今年は全日参加して色々見てきたのでせっかくなので感想をまとめておきたい。まあ職場で書くレポートの下準備みたいなもんです。


今年のSummitの色

昨年AWS Summitに行った時は「サーバーレス一色だなあ」と感じたのだけど、果たして今年はというとAI、というか機械学習推しがかなり多いように見受けられた(あくまで自分の観測範囲)。2日目にNTTドコモのセッションで「エンジニアが想定しているAIとメディア・一般層の考えるAIはかなり乖離がある」的なこと言っててその通りだなあという感想を持ったのだけど、その「エンジニアが想定するAI」の業務における活用例なんかが結構出ていた。要は機械学習とパターンマッチングなんだけど、それをコスト面・実装面から後押ししたのはクラウド特にAWSなのは言わずもがな。Rekognitionなんかも活用事例が紹介されていたのはスピード感凄いなあと。

あとは昨年に引き続きIoTやらサーバーレスやら。この辺もだんだんバズワードから実態を伴うものになってきたな、という印象を受ける。

AWSJが捉えているクラウド普及の現状

先進事例の傾向としては上記の通りだけど、初日の基調講演でAWSJ社長の長崎さんが説明した内容は、AWSJがAWSの普及阻害要因を「ローカライズ不足」と考えてることにあると感じた。春頃にチャネルリセラー経由の利用契約で東京地裁を管轄裁判所にできるというオプションがついた(それまではカリフォルニアだった!)が、それを一般ユーザーに解放、請求体系の柔軟化、マネジメントコンソールを6月末までに完全日本語化、さらには大阪ローカルリージョン(AWSJの人によるとAzureがAWSは西日本にリージョンがないことが欠点と営業トークしてたらしい)。この辺全部「日本の事情に合わせた」施策だ。あとはLightSailは、まあスタートアップとかだと役にたつかな。結構他にも支援策色々出してたし。全般的に広範囲に訴えかけるフルライン戦略だなあと感じた次第。

AWSは(あるいは業界人たちが?)今年になってから「今年、クラウドへのマイグレーションが再度加速する」みたいなことをまた言い始めてて、それを見越した時に日本で課題になってることは徹底的に潰しとこう、みたいな話だろう。そうすることで、ようやくクラウドは彼ら言う所の「New Normal」足り得るんだろう。トータルでいうとまだまだブルーオーシャンではあるんだな。少しずつ赤くなってるのかもしれないけど。

個人的な総括

Summit自体規模がどんどん拡大してて、今年はグランドプリンス新高輪では収まり切らなくなってた(飛び地会場の品川プリンスホテルは遠いから行かなかった)。少しずつ上昇カーブは緩やかになっているものの、ここ数年ホットさをずっと持続させてきたのはAWSすごいなぁの一言。AzureやGCPとの殴り合いは続くだろうけどクラウドではまだまだ当面主役だろうな、と感じるばかりだった。
いつもここに来るとやる気が出るのが良い。そして認定試験を取るのも大体この季節だ。笑。例年以上にやる気を持続させて、できることを増やしていきたいところ。

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