見出し画像

FIFAワールドカップ2022カタール 振り返り

たくさん試合見たので振り返ろうと思う。

グループA

見た試合
・カタールVSエクアドル
・セネガルVSオランダ
・カタールVSセネガル
・エクアドルVSセネガル

カタールは残念ながら弱かった。歴代開催国最弱。日本はなぜあれに負けたのか、という感じもあるけどまあ相性か。ひとまず強度と経験が足りなかったね。エクアドルセネガルはパワーと強度の強いもの同士対決で楽しかった。クリバリ強かった。オランダについては「ファン・ハールだしまた相手をハメ取って勝つんだろ」みたいな期待を過剰に持ってしまった感がある笑。普通にこのグループでは頭ひとつ抜けてたからねw

グループB

見た試合
・イングランドVSイラン
・ウェールズVSイラン

イランの出てる試合しか見なかったな。アメリカの試合見られなかった(このあとベスト16で見る)。イングランドにタコ殴りにされつつウェールズを制して根性あって良かった。アズムンは怪我の影響もあったのかイマイチだった。そしてイングランドは強いけどなんか試合が面白くない笑

グループC

見た試合
・アルゼンチンVSサウジアラビア
・メキシコVSポーランド
・サウジアラビアVSポーランド

サウジアラビアのハイライン戦術によるアルゼンチンをハメて勝った試合、マジで見応えがあったしテクノロジーが南米的マリーシアを封じる時代か?みたいなことを思ったりもした(しかしそのあとはそんなにならなかったので順応したのかな笑)あとポーランドはレヴァンドフスキの初得点を見られて良かったけど内容自体はそんなによくなかった。ただサウジアラビアとやったら普通に強度やクオリティが高くて真正面から粉砕してたのでなんともですね。

グループD

見た試合
・デンマークVSチュニジア
・フランスVSデンマーク
・デンマークVSオーストラリア

色々縁があったのでデンマークに注目することにしてた今回のW杯。ビルドアップから前進していく過程でのポジショニングがとても良い。いるべきところに人がいるからボールがちゃんとつながり前に進めている。このあとスイス見ても同じこと思ったからそもそも欧州ではサッカーの基本ソフトとして選手から指導者からインストールされてるんだろう。しかし肝心なフィニッシュがどうにもよくない。今回のW杯における「センターフォワード大事論」の典型的な姿だったようにも思う。

グループE

見た試合
・日本VSドイツ
・日本VSコスタリカ
・スペインVSドイツ(録画)
・日本VSスペイン

びっくり仰天の日本一位通過。ドイツもスペインも先制点を取りながらその後追加点を取れないところに日本のカミカゼアタックをくらい逆転で撃沈。日本がこのやり方を隠していたのかどうか等はなんともだけど、相手の弱みを突いてしまえば逆転して勝ててしまうくらいには選手のレベルは上がってきているということである。しかしながらドイツもスペインもデンマーク同様CF不在に泣いた感。どちらの国もレヴァンドフスキが欲しかっただろう。ドイツはバイエルンのスタイルだしスペインはバルセロナのスタイルなのでレヴァンドフスキ入るとまんまやんという話になってしまうけど笑

グループF

見た試合
・モロッコVSクロアチア
・ベルギーVSモロッコ

日程の兼ね合いであまり見られなかったグループ。カナダはここで敗退してしまったので1試合も見られなかった。モロッコとクロアチアの試合はめちゃ拮抗してて正直塩試合に近いものだったので「クロアチア、虚無なチームなのかな」と思ってしまった。そしてベルギーはルカクが全くコンディション良くなくて攻撃に困ってた。

グループG

見た試合
・カメルーンVSセルビア
・ブラジルVSスイス

2試合は好対照な試合だった。カメルーンとセルビアは欧州スタンダード的なサッカーでセルビアが堅調にゲームを進めてたのにカメルーンがザ・アフリカンなノリと運動能力で打開して1点決めてから突如オープンな殴り合いになったのが面白かった。ブラジルとスイスは好勝負。スイスはとても組織の整備された良いチームでこのまま引き分けるかって思ったけどカゼミーロが針の穴を通すようなシュート決めて勝負あり。異次元だwあと、セルビアVSカメルーンの試合解説をしてた鄭大世による選手の動きや心理にフォーカスした解説は、自分が今大会見た試合の解説で一番面白かった。

グループH

見た試合
・ウルグアイVS韓国
・韓国VSガーナ
・韓国VSポルトガル

気がついたら韓国の試合全部見てた。1試合目はファン・ウィジョがイマイチだったけどウルグアイも大概イマイチだった。ガーナ戦はセルビアカメルーンを彷彿とさせる殴り合い。初戦でお役御免になったファン・ウィジョに代わって入ったチョ・ギュソンが大活躍するもガーナのパンチ力に屈する。しかし最終戦でソン・フンミンのナイスアシストでポルトガルに勝ち切って決勝トーナメント進出。昔ほど武闘派じゃないので強みも少し失われてるかなと思われる韓国。ソン・フンミンは得点こそなかったものの攻撃を牽引しててさすがでしたなあ。ポルトガルはロナウド接待しまくりサッカーだったけどなかなか上手くいってない。

ラウンド16

見た試合
・オランダVSアメリカ
・フランスVSポーランド
・日本VSクロアチア
・スペインVSモロッコ

流石にラウンド16ともなるとどれも熱い試合(今回はグループステージも大概熱かったけど)。若くて正攻法なアメリカと狡猾なオランダ、隙なしのフランスがポーランドに圧勝、日本は先制するも最終的には試合運びでクロアチアに上回られPKでゲームエンド、モロッコはテンションと強度の高いサッカーでスペインに喰らいつきブヌのPKストップで勝ち上がり。見た試合は全部熱かった。4:00からで見づらい試合も全部見たかったなあと。

準々決勝

見た試合
・ブラジルVSクロアチア
・モロッコVSポルトガル
・フランスVSイングランド(録画)

オランダVSアルゼンチンはどうして見なかったんだろう…?まあそれはいいとして、ブラジルVSクロアチアは延長戦の攻防が面白かった。ネイマールが個人で突破して打開して得点するもその後テンション上がってできた一瞬の緩みでクロアチアに返されてPKでリヴァコヴィッチの前に沈む…劇的すぎた。モロッコはエン・ネシリのめちゃくちゃ打点高いヘディングゴールが記憶に残ってる。ポルトガルはスイスを粉砕したゴンサロ・ラモスをCFに据えた布陣もモロッコの強度の前にゴール割れずだったのは残念。フランスVSイングランドなんていう熱い組み合わせ、録画で見たけどやはりフランスが普通に強かった。イングランドも頑張ってはいたけど個はともかく戦術的な動きのベースみたいなものがなくて攻めづらそうな感じだった。

準決勝

見た試合
・アルゼンチンVSクロアチア(録画)
・フランスVSモロッコ

アルゼンチン、初戦ぶりに見たけど全然別のチームになってた。メッシの走らなさを他のメンバーが補ってメッシも活かしてて、近代フットボールの傾向からするとなんじゃこりゃなんだろうけどメッシという才能を活かすための一つの到達点じゃん。今大会無双しまくってたクロアチアのグヴァルディオルをドリブルでぬるっと抜き去ってアルバレスにパス出してゴールをアシストしたところは一瞬事態を飲み込めなかった。メッシは神。
フランスは手堅くモロッコに勝った、という試合ではあったけどモロッコは決して楽な相手ではなかったなあ。フランス相手にも強度マシマシ。ただボール奪ってもフランス守備陣の踏ん張りもあってなかなかいい状態でのシュートまで持ち込めなかった。スタッツ上はシュート数・枠内シュート数こそ同数だったけど。あとはグリーズマンが何人いるんだってくらいに攻撃から守備までこなしてたのがやばかった。

3位決定戦

モロッコは準決勝で主将サイスが20分で退いてしまうくらい(というかそんな状態だった選手を出すしかなかったくらい)ディフェンス人に怪我人続出でかなり力尽きつつあった。それでもがんばったけど試合全体見るとクロアチアの勝ちって感じだった。前半の両者続けてセットプレーで点取ったのは盛り上がった笑

決勝

すごい熱かった!ここに来て久々登場のディマリアがフランスの左サイドを蹂躙してあっさり2点先取してもう終わるかと思ってた。フランス選手の間で体調不良者が続出してたし。しかしフランスがエムバペ以外の前線を総入れ替えやぶれかぶれにも見える特攻を仕掛けたらなんかそれがハマって点を取って、それに呼応して動きのキレが戻ってきたのが面白かった。なんだかんだサッカーは流れとかあるメンタルのスポーツなんだな的なことを再確認した。延長もメッシが取ったらエムバペも取ってとか神対怪物としか言いようのない状況で、チームスポーツだけど一騎打ちみたいな謎の緊迫感があったと思う。めちゃくちゃいい試合だった!

総評

特に欧州中堅国に顕著だったけどポジショナルで今っぽいボール保持で前進してもフィニッシュの力強さが足りないと5バックなり中央封鎖なりのディフェンスで塞がれたら先に進めなくなって点が取れなくて勝てないんですよね。なのでセンターフォワードが強いチームって大事だなって思った。とはいえドイツやスペイン(特に後者)はセンターフォワードを組み込みにくい感はあった気がする。その点ジルーが活躍したフランスはお見事だった。あと、日本といい決勝のフランスといいカミカゼアタックもやりきれば意外と実るんだなと。普段のリーグ戦なりチャンピオンシップなりの「熟成できるクラブチームの戦い方」ができない代表なりの戦い方ってのはあるよねというのを再確認した。

ベストイレブン

あくまでも自分が見た中でだけど。

GK:リヴァコヴィッチ🇭🇷
DF:ハキミ🇲🇦、グヴァルディオル🇭🇷、ウパメカノ🇫🇷
MF:グリーズマン🇫🇷、モドリッチ🇭🇷、アムラバト🇲🇦、三笘薫🇯🇵
FW:メッシ🇦🇷、エムバペ🇫🇷、ジルー🇫🇷

日本代表について

正直組み合わせが厳しかったしこれまでの試合内容も乏しいものが多かったので期待度は低かった。しかしドイツとスペインへの勝利というのは想像もし得ない戦果であった。やり方を隠し続けていたのかどうか。しかし森保さんのこのやり方が許容されるのであれば、4年前ハリルホジッチを解任しなくても良かったのではと思うところはなくもない。結局本大会出場決定後の内容面での不振はハリルホジッチがテストと割り切ってたからなんだし。でもまあ今回の流れはその遺産かな。

ただし、目標と掲げていたベスト8に届かなかったことは重く受け止めるべきだと思うしドイツとスペインに勝ったことにより目標未達について割引・酌量をすることは違うと考える。クロアチアは今回のGS2位国の中では一番強かったにせよ最終的にトータルで負けたのは事実なので、日本もまだまだやらなければならないことがあるということだ。まずはともあれ個の強化であり、冨安・遠藤・三笘といった世界トップと渡り合える個で11人を構成できるようになりたいし前述の選手達は真の世界トップクラスに成長してほしい。その上で戦術的なディシプリンや約束事などの選手・監督・スタッフ・協会・メディア・サポーターでの共有でしょう。その点で森保さんが「欧米の方が組織立ってる」と言ったことの意味は結構大事。日本代表のサッカーがそんなに組織立ってない、戦術面での整備はされてないというのはコアなサッカーファンでは周知の話だったけどそれが日本人の代表監督から改めて発されたことで協会含めたパラダイムシフトにつながる可能性があるからだ。というかパラダイムシフトしないといつまで経ってもポジショナルプレーの原則に忠実な攻守の陣形を組んでくるチーム、5バックで専守防衛するチームに苦労し続けるだろう。ホントは会長退任してくれないとという感じではあるんだけどそれがなかなか難しい現状、なんとかやりくりしてくしかないと思う。いずれにせよここから良い方向に変わっていくことを願うばかり。


4年後が楽しみ!!でもその前にJリーグですね、また来年もサッカーをたくさん楽しもう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?