MasakiTanigawa

一時期ブログに引っ越していたんですが、うまく使いこなせなかったので戻ってきました。筆不…

MasakiTanigawa

一時期ブログに引っ越していたんですが、うまく使いこなせなかったので戻ってきました。筆不精ですがマメに更新頑張ります。 旧ブログはこちらです。 https://tanipro.exblog.jp/

最近の記事

「最後まで行く」(藤井道人)

Instagram及びFacebookからの転載。 広末涼子目当てで観ました。実際観たら広末涼子がどうこうの映画では無かったですけど。 韓国映画のリメイクですがそっちは未見。自分が観た映画の原作や元ネタを全てチェックするのは不可能で、出来が良ければ色々改変して良いと思ってるので。 てっきり途中まで、岡田准一演じる工藤の逃亡劇で綾野剛演じる矢崎は物語の引き立て役かと思っていたら、岡田准一と綾野剛の完全な対決映画でした。 いや、おもしろい。構成もすごく良いし、きちんと伏線

    • どうしようもなく作家映画「怪物」(是枝裕和)

      たぶん、観た人の多くが何かを言いたくなるのを我慢できなくなる映画で、同時に観てない人に対してどこまで話して良いか戸惑ってしまいそうな映画。まあ、そこまで「ネタバレ」を気にする映画でもない気はしますけど。あまりSNS向きでは無さそうな映画。 粗探ししようと思えばいくらでもできそうな映画で、たぶん是枝裕和も坂元裕二もそれをわかってて作ってるような気がする。 私はあまり映画記憶力が無いので昔観た映画を細かく覚えていないことが多いです。「羅生門」と言うと大昔過ぎるので、最近だと「

      • 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(ダニエルズ)

        Facebook及びInstagramからの転載 略して「エブエブ」。 誇大な広告と予告、そしてIMAXでも上映してるのでてっきり大作なのかと思ったら、悪い意味ではなく思ってたより小さい映画でした。大作っぽく観えるように作ってますけど。 私は映画観るのに勉強する必要も事前に何かを調べる必要は無いと思ってます。評論や感想も基本は観てから読みます。けどこの映画は基礎知識持って観ないと何が何だかわからないまま終わる可能性があります。 冒頭のコインランドリー中心の流れが余りに

        • 早くも今年の外国映画1位が決まったかもしれない「フェイブルマンズ」(スティーヴン・スピルバーグ)

          Instagram及びFacebookからの転載。 私が観た場所と時間帯もあるのかもしれませんが、公開1週目にして観客が私以外に一人しかいませんでした。危うく久しぶりの貸切観賞になるところでした。 映画が好きなら、スピルバーグの新作にして「産まれて始めて映画館で映画を観るシーン」から始まる映画を、映画館で観ない理由があるのだろうか?日本人は作家で映画を観なくなったのか?映画ファンはどこへ行ったんだ? 宣伝や予告を見た時、いよいよスピルバーグもレイトワークに入ったかと思い

        「最後まで行く」(藤井道人)

        • どうしようもなく作家映画「怪物」(是枝裕和)

        • 「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(ダニエルズ)

        • 早くも今年の外国映画1位が決まったかもしれない「フェイブルマンズ」(スティーヴン・スピルバーグ)

          「別れる決心」(パク・チャヌク)

          Instagram及びFacebookからの転載 今年になってからちっとも映画レビュー書いてませんでした。紹介したいものはなるべくマメに書こうと思うので引き続きよろしくお願いします。 「別れる決心」(パク・チャヌク) 改めて、映画は奥が深いと思いました。 描写の過剰さが魅力だったようにも思うパク・チャヌク、今回は封印したのか路線を変えたのか、これまでとは一線を画してます。 映画は奥が深いと書いたのは、これだけ出来事をギュウギュウ詰めに詰め込んで2時間ちょっとに収めてい

          「別れる決心」(パク・チャヌク)

          「ケイコ 目を澄ませて」(三宅唱)

          noteに掲載してる映画レビューは、Instagram及びFacebookからの転載です。 かつて、ロベール・ブレッソンという映画監督がいました。寡作ながら伝説の名監督と言われる人。濱口竜介監督は「ドライブ・マイ・カー」を作る時、主演の西島秀俊にブレッソンの本を渡したらしいです。 私は昔観た映画をあまり細かく覚えてなかったりするのでブレッソンの映画について語れませんが、今年日本で未公開だったブレッソンの晩年の2作品が公開されました。「湖のランスロ」と「たぶん悪魔が」。

          「ケイコ 目を澄ませて」(三宅唱)

          「理大囲城」(香港ドキュメンタリー映画工作者)

          Instagramからの転載です。 「理大囲城」の劇場公開が東京は12月17日、大阪は1月2日に決まりました。 私は2月12日に「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」で観ていて、まさか掲載されると思わなかったんですがキネマ旬報4月上旬号の読者の映画評に掲載されました。映画としての評価はそこにビッシリ書いたのでこれ以上何か言うことも無いので、特集上映当日のトークで興味深いことがあったのでそれを簡潔に書きたいと思います。 作品選定とトークを担当したのは、森達也監督。当

          「理大囲城」(香港ドキュメンタリー映画工作者)

          キネマ旬報の読者評で一次選考通過まで行って掲載されなかった「マイ・ブロークン・マリコ」評

          まあ、私は今年既に2回掲載されてるので。私のは載ってませんが、23歳の学生さんの同作品の評が載ってました。 コピーしておいたので、以下掲載します。 「マイ・ブロークン・マリコ」(タナダユキ) 2年間で、両親を立て続けに亡くした。父は特殊な考えを持っていて、「葬式など何の意味もない。人間は死んだら骨になるだけだ。オレが死んで焼かれたら、遺骨はオレの地元の熊本の海に流してくれ」。実際はそうもいかず、葬式は行った。しかし、独り者の私に墓を作る意味が感じられず、両親ともに遺骨の

          キネマ旬報の読者評で一次選考通過まで行って掲載されなかった「マイ・ブロークン・マリコ」評

          「マイ・ブロークン・マリコ」(タナダユキ)

          私が観てる範囲内では、今年の日本映画では現時点で5本の指に入る傑作。 どうも流行りなのか、日本のみならず外国映画でもシスターフッド題材が多く観られてる気がしますが、これも一風変わったシスターフッド映画。 遺骨を奪ってからシイちゃん(永野芽郁)が一気に過去を語り、マリコ(奈緒)が乗り移り、裸足で川に飛び降りるまでのシーンが圧巻。 全編映画的なショットに満ち溢れていて、つくづく思いましたがタナダユキも脚本担当の向井康介も過小評価されていると確信。 タナダユキ×向井康介×永

          「マイ・ブロークン・マリコ」(タナダユキ)

          Twitterがギスギスしてて見ててシンドイので、唐突に以前観た「LOVE LIFE」(深田晃司)の簡単なレビュー。

          深田晃司監督の長編映画10作目になるらしい。 同監督「淵に立つ」の変型版。「淵に立つ」は筒井真理子と古舘寛治の間に浅野忠信という過去が現れて2人の関係に変化を生じさせるが、「LOVE LIFE」は木村文乃と永山絢斗の前に砂田アトムが現れて変化が起きる。 終盤の、土砂降りの雨のショットが映える。雨が彼女のあらゆるものを洗い流す。その先のラストが心地よい。 一部、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」っぽいところあり。

          Twitterがギスギスしてて見ててシンドイので、唐突に以前観た「LOVE LIFE」(深田晃司)の簡単なレビュー。

          キネマ旬報の読者評で一次選考通過まで行って掲載されなかった「雪道」評。

          私、今年既に2回掲載されてるので載らないだろうなと思ったんですが、惜しかったです。一年に3回も掲載されたら割と快挙(?)だったかもしれません。 この映画、恐らくキネ旬の読者にさえ全然知られてないと思ったんで説明が必要かと思ったんですが、それが余計だったというか説明のしかたが単純だったかもしれません。 コピーしておいたので、以下載せます。 「雪道」 題材が題材なだけに、きちんと宣伝をしてある程度の規模で公開するのが難しかったのかもしれない。ごく小規模で公開された慰安婦を

          キネマ旬報の読者評で一次選考通過まで行って掲載されなかった「雪道」評。

          日本共産党の後援会ニュース向けの映画コラム4回目「ベイビー・ブローカー」(是枝裕和監督)

          今年から書いてる地元地区の日本共産党後援会向けの映画コラム、4回目です。今回は読者の方からリクエストが来たとのことで、お応えしました。思ってたより読んでる人が多いことを知ったんで、評論家でも何でもないのでビビりながら書いてます。今回もFacebookとnoteに載せます。 社会を照らした映画に、いま学ぶこと。 「ベイビー・ブローカー」(是枝裕和監督) 今回は始めて封切り新作を取り上げます。本作ほど話題にならなかったのですが、是枝監督には「真実」というフランスとの共同製作作

          日本共産党の後援会ニュース向けの映画コラム4回目「ベイビー・ブローカー」(是枝裕和監督)

          「エルヴィス」(バズ・ラーマン)

          Instagram及びFacebookからの転載。 最近あまり映画のことを書いてなかったので、紹介したい映画は簡単にでもマメに書くようにしようと思います。 「エルヴィス」(バズ・ラーマン) エルヴィス・プレスリーは私が産まれる前に亡くなったのであまり思い入れがありません。けど、何となく気になりだして過日観に行きました。 これが、かなりの傑作。 DJやってて普通の人より音楽に精通してるはずなのにエルヴィス・プレスリーにあまり詳しくなく、パーカー大佐に関しても伝聞程度に

          「エルヴィス」(バズ・ラーマン)

          2022年7月13日以降のしんぶん赤旗の統一協会(統一教会)記事を全部紹介。

          カバー画像はとりあえず仮です。こういうことをやるのは「桜を見る会」以来ですが、一発で見れるように随時更新していきます。ただ、私は紙で購読してるから知らなかったのですが、小さな記事とかはWeb記事になってないみたいです。あと、日曜版はWeb配信してないので見出しのみの紹介です。 2022年7月13日しんぶん赤旗 旧統一協会 献金で破産 今も多い 2022年7月15日しんぶん赤旗 人生壊した旧統一協会 元信者の女性が被害の実態証言 2022年7月16日しんぶん赤旗 杉田水脈

          2022年7月13日以降のしんぶん赤旗の統一協会(統一教会)記事を全部紹介。

          デタラメと右往左往の極致「検証 コロナと五輪 変われぬ日本の失敗連鎖」(吉見俊哉)河出新書

          Instagram及びFacebookからの転載です。 あまりに虚しかった東京五輪からもうすぐ一年。先日、この本を読了。 非常によく検証された一冊でした。冒頭からいきなり、絶望的な負債を抱えて終えたことが始まる。 吉見俊哉氏はかつて朝日新聞ロングインタビューでも東京五輪に異議を唱えていたが、やや回りくどい言説だったあれより直球で書いてます。 まさに「失敗型資本主義」の象徴。程度の低い懐古趣味の塊。寂しいお祭り騒ぎ。 既に五輪に関する本を出していた吉見俊哉氏だけあって

          デタラメと右往左往の極致「検証 コロナと五輪 変われぬ日本の失敗連鎖」(吉見俊哉)河出新書

          日本共産党の後援会広報向けの映画コラム3回目「真空地帯」(山本薩夫監督)

          だいたい2ヶ月に1回のペースで原稿依頼が来るようになりました。地元地区の日本共産党後援会向けに書いてる映画コラム、3回目です。ネットへの転載を許可されてるので今回もnoteとFacebookに載せます。 自分の好きな映画をただ紹介するわけではなく趣旨があり、ネットや映画雑誌に書くのと違って必ずしも映画に興味がある人たちが読むとは限らないので当初は戸惑ったのですが、3回書いてやっとコツが掴めてきた気がします。でも、続くかどうかは読んでいる後援会の方々の反応次第です。 社会を

          日本共産党の後援会広報向けの映画コラム3回目「真空地帯」(山本薩夫監督)