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FireTV Stickは広辞苑で恋人チック!

だいぶ遅ればせながら、先日FireTV Stickを買った。

結論、最高。最高である。

ずっとAmazonプライム会員ではあったから、届いてテレビに挿してアカウントを設定しただけ。

ただそれだけで、毎日がバラ色。バラ色の日々なのよ。

まるで付き合い始めて一か月くらいのカップルみたい。こんな気持ちはいつぶり?毎日がキャラフル!

ワンダーグーやTSUTAYAでCDをレンタルして思春期を過ごした身としては、iPod、iTunesの登場にも驚いたし、AmazonMUSIなんて、すっかり自分が過去の時代の人になったんだということを突きつけられた気がしてつらかった。

そんな私だけど、受け容れるのがつらいとかしょうもないことは置いておいて、見逃したドラマを配信アプリで見たりアベマを見たり便利に使っていたし、アマプラなら映画も音楽もいけるんだと知ってからは、たまに見たり聞いたりしてた。

iPhoneで。そうiPhoneで、探して。

FireTV Stickのすごいところは、テレビ画面で操作できちゃうところなんです!いやそれ当たり前。そういうものだから。すごくもなんともない、てか今更?って感じだと思うけど、これが想像していた以上に心地がよい。

なんだろう、6畳一間の地下室からオーシャンビューの100畳リビングに引っ越したくらいの気持ちのよさ。どっちも経験ないけど。

あぁ、窓っていいね。
あぁ、景色が見渡せるって、尊いね。

ほんとそんな感じ。

これまでは、「あの映画、あるかな」と検索していたのに、別の体験が生まれた。

わくわくしながら、ぼんやりしながら、たそがれながら、まどろみながら。画面を進め、その時の自分が「あ、これにしよ」っていう逢瀬。

箱の中身は変わらないのに、箱事態をちょっと変えたらこんなに変わるなんてびっくりだ。

デジタルなのにアナログの味もする。

国語辞典、英和辞典、古文辞書。百科事典に広辞苑。小中高と、いろんな辞典を引いてきた。「これってどういう意味?」と母に聞くと、「辞書をひきなさいよ、辞書を~」とよく言われた。

大学に入るとき電子辞書を買ってもらった。電子辞書はとてつもなく便利だったし、快適だった調べるツールでしかなかった。

辞典なら、その左右にある事柄も自ずと目に入ったし、辞書なら似ている言葉を知ったり比べたり。辞書を引いてもすぐ切り上げる私をよそに、しばらく開いていた母の気持ちも今はよく分かる。

光通信の産物なのに紙の広辞苑的。

一般に辞典に使われる紙は、非常に薄いのに一枚ずつちゃんとめくれる上に裏写りしない独特な紙が使われている。そのめくり心地が好きな人も多いという。

ページをめくって未知の言葉と出会うことはアドベンチャー!その冒険感が似てる。リモコンの操作感の滑らかさも、どこか辞書っぽい気がするんだよなぁ。

あと物理的な距離もいいよね。スマホだと、たいていの場合は手の届く範囲に置いて見たり聞いたりする。

でもテレビは基本動かない。固定されていて、動くのは自分の方だ。その距離感、縛られない解放感に自由を感じる。しかもその時々の気持ちに寄り添ってくれるとか、最高の恋人か。


FireTV Stick、楽しいです。よごしちゃったスパンコールを集めて冬の星空みたいに輝やかせちゃうくらい、バラ色の日々よ。今週も、がんばっていけそう。





2021.2.8 月曜日

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