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200602以前mixiで書いていた日記シリーズ  

(祖母の手に抱かれるジャムくん)写真

『春は恋の季節』と書かれた絵葉書が
 動物園の土産やに並んでいました。
 パンダが交尾しているものです。

 春なんですね。。。


 この本能は、なにも
パンダに限ったこと

  ではありません。


   三軒茶屋駅からしばらく歩くと
   犬の洋服を売る店があります。
   ここの看板犬は小柄なチワワの娘です。

   お気に入りの絣の座布団の上に
   小さいながらも鎮座坐しましておられます。
   
   私は、この店を訪れた時、同伴のジャム♂に
   大変にかわいそうな想いをさせてしまいました。
   
   買い物どころではありませんでした。
   ジャムはそのチワワの娘に
   本能の赴くまま
   体を寄せて、 かかろうとします。
   緊張のあまり口から泡の様にヨダレが垂れてしまいました。
   
   店の主人は 避妊していないからと
   その娘を座敷の奥へと
   引っ込ませてしまいました。
   
  


   ジャムも去勢しておりませんし
  

 
   今頃、その襖の向こうで
   その娘が尻尾をあげて誘っているだろうに、
   ジャムの本能を思うと
   私も不憫でなりません。
  


    
   渠はその娘が用いていた絣の座布団に
   耳を押しあて、鼻をこすりつけるようにその娘の匂いを嗅ぎ
   それこそ、田山花袋もゾンビ化する程の
   『蒲団』ぶりに、私が泣いてしまいました。
   渠には随分な思いをさせてしまいました。

   写真はジャムが、私のお腹から出てくるところです。
   
2006年2月

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