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思想誌『ゲンロン』の非公式読書会やってます。活動領域:IT×公共性、人文社会学、仏教(密教・禅宗)、茶の湯、能楽。伏見稲荷大社特別講員。太宰府天満宮崇敬会正会員。

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    taniyangによるブログです。アフリカ、人文知、茶道、能楽、修験道、ダンス、などのクロスオーバーする話題について、実践をベースにしながら書いています。

最近の記事

アジア的?アートスクールへの検討

とある記事を見た感想と、そこから連想して考えたこと。 なるほど、たしかにアートというのは自由などの価値をその時代にあわせた形で実現していくための、「市民」の精神が発露したものかも知れない。 「アートや文化ってのは基本的に心地の良いものじゃないんだよ」というのは、そういう文脈での話という側面が大きいかなと思う。 自由などの絶対的過ぎる究極的な価値を打ち出してしまうことで、具体の問題が無視されたりなかったことにされたりしてしまう部分はたしかにあるわけで、そういう具体の問題に

    • ユク・ホイ(許煜)さんの”宇宙技芸”と梅原猛さんの”天台本覚論”

      香港の哲学者ユク・ホイさんに最近めちゃくちゃ注目していて、この方のおっしゃる”宇宙技芸”というワードに、不思議な表現だが、使命感のようなものを勝手に感じてしまっている。宇宙なんていうが、オカルトな話では全くない。ユク・ホイさんは日本だとゲンロンのイベントでお話されたり連載されていたりするし、雑誌『現代思想』なんかでも記事になっている。下記のゲンロンの記事なんかは、宇宙技芸の話をすごくしているわけではないが、氏の問題意識は伝わるのではないかと思う。 https://genro

      • 刺激的な情報源から離れる

        ある著名人のTwitterアカウントを久しぶりにフォローしたのだが、やめることにした。 その方は日々社会の不正と闘っているような方であり、内容は至極まっとうなものなので共感するのではある。が、そのツイートを見ていてスカッとしている自分がいると同時に、昔持っていた社会への怒りみたいなものが自分の中で再燃していることに気づいた。 奇妙な感覚である。別にここ最近怒ってなかったのに、そのツイートを見るようになってからは怒りが出るようになった。 それって本当に必要な怒りなのだろう

        • 仮想通貨、ICO、アフリカ、中国語、山川草木悉皆成仏

          個人的には最近テックやベンチャーからは距離を置いて、文化や芸術の世界に少しずつ自分の身を置くようにしている。が、それでも関心があるのはブロックチェーンである。 と言っても「次はブロックチェーンや!一儲けしたろ!」みたいな関心はない。 文化や芸術と言ったが、昨年から太宰府に関われる機会をいただいていて、こういう歴史や文化のある地域に、より弾力があり豊かな経済圏にしていくために、ブロックチェーンが活用できる余地があるんじゃないかと思っている。 ベンチマークと言えるかなと思う

        アジア的?アートスクールへの検討

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          5本

        記事

          ベジタリアン生活、実践の記録

          ここ数年ベジタリアン食をたまに生活に取り入れていて、こういった話に関心がある人がいるかも知れないので書く。あとオーガニック食の話も少し。 が、「たまに」という言い方をしたとおり、食べたくなったら肉も食べる。オーガニック食も同じで、やはり食べたくなったらコンビニフードもファストフードも普通に食べるようにしている。我慢するストレスが良くない!という考え方。 食事の基本に据えているのは、無農薬の玄米とオーガニックの野菜味噌汁。その日の気分で何かを足す。納豆とか魚とか。一汁一菜に

          ベジタリアン生活、実践の記録

          仏教徒であることについて

          ー最近taniyangさんが「最近仏教徒としての自覚が出てきた!」と急に言うようになったそうですが、そこのところを詳しく聞いてもいいでしょうか。 そうですね。私って昔は宗教とかスピリチュアルとかむちゃくちゃ毛嫌いしていたんですけど、人生で色々な経験をしているうちに、仏教がすごく自分に合うものだと感じてきて、今は自覚を持って在家の仏教徒をやってる感じです。 ー・・・。それはアレですかね。失礼かも知れませんが、人生で苦労した人が宗教にハマっちゃう的なアレと捉えていいんでしょう

          仏教徒であることについて

          孤独である勇気を持つための2020年

          今後しばらくの活動の柱は、アフリカ、人文知、茶道、能楽、ダンス、修験道、といったところのクロスオーバーする場所になりそうだ。 能楽師でロルファー(ボディワークの一種)である安田登さんの本はすこぶる面白いわけだけれど、その中のちょっとしたエピソードの中で、ある精神科医の方の発言が載せられていた。 「今の日本人にとって重要なのは孤独であることの勇気ではないか」(『ワキから見る能世界』安田登 P14) この言葉、冒頭の関心領域に身を置く自分からすると、ものすごいヒントを与えて

          孤独である勇気を持つための2020年