重量挙げのベストフォーム論〜ファーストプル〜
この記事ではファーストプルで力を発揮しやすいフォームについて書きたいと思います。
数年前から自分自身のフォームの改造に取り組んできました。
いろいろ調べるなかで、日本人選手のファーストプルのフォームと、海外(とくにヨーロッパ)の選手のファーストプルのフォームに、大きな違いがあることに気づきました。
実際に海外の選手のフォームを取り入れてみて、記録が伸びる手応えも感じています。
やや専門的ですが、重量挙げの競技者やトレーナーの方にぜひ読んでもらいたい内容です。
ファーストプルには2種類のフォームがある
ロシア人の研究者の記事をみたときに、重量挙げのフォームは人種や国、性別によって違いがあると指摘されていました。
ファーストプルについては、大きく2つのスタイルがあることがわかりました。
ひとつは、ロシア人が多くやっているフォーム(ロシアンプル)です。バーベルに対して上体が前に倒れている姿勢でファーストプルを行います。
もうひとつは、アジア人が多くやっているフォーム(アジアンプル)です。バーベルに対して上体が起きている姿勢でファーストプルを行います。
後者は日本人も多くやってきたフォームです。
日本はフロッグスタイル(踵をカエルのように逆ハの字に合わせてスタート姿勢を作り、バーベルに対して上体が起きた形になりやすいフォーム)の発祥国としても知られています。
私自身も、学生時代からアジアンプルに近い姿勢でやってきました。
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