サービスを考えただけではゲームチェンジにならない

台風の影響でちょっと間が空いたXデザイン学校。前回の課題をチームで仕上げていたので心に余裕を持って臨むことができた。

台湾のgogoroは一見すると電動スクーターのメーカー。しかし、自社のことをこのサービスを通じてスマートシティーを作っていく会社だと認識している。それを実現するための計画を立て行動してており実績もある。gogoroの発想と規模感がゲームチェンジなんだなと見せつけられた気がした。

前回までの課題を材料にストーリーボードを作っていく。ペルソナの状況や会社の持つアセットから製品像をイメージしていたため、利用シーンと行動は問題無く書けると思った。だから「このペルソナがこうした時にこの装置をこうやって使う」というように書いていたのだが、これが間違いであった。これでは出来上がったサービスを都合よく利用してくれるという前提で書いているだけなのだ。今はサービスを模索している段階であり、意志をもったペルソナがどう感じてどう行動するかを想像して書いていく必要がある。見返してみれば、確かに自分だったら知らない製品は様子を見ながら動かして学習していくだろうしこんな想定した動きはしないと思う。前段階でサービスをどうるするか考えすぎていたため引っ張られた気がする。このように製品ありきでストーリーを考えてしまっていては本末転倒だと思った。

遷移図を作る際にはペルソナが取りそうな行動とどんなことがあれば嬉しいかを考えて制作していた。発想を広げていくうちに楽しくなってアレもコレもとサービスを増やしそうになるが、これって本質的な提供価値なのだろうかと気づく。価値の足し算になってしまっていては道を外れてしまったと思い、一旦追加することはやめておいた。このペルソナが本質的に必要としているサービスから考えていくべきであって、実際に使ってもらってから必要な機能を検討したらよいと思ったからだ。ただし、この提供価値が本当に求められているということが前提なのが苦しい。本当にそうなのか、実際に色々と調査をしたり、試してもらったりというような補足作業がしたい。

これでゲームチェンジができるのか。そう問われてみると、現時点では価値提供はできるかもしれないがゲームチェンジまでは想像できなかった。gogoroのようなサービスを考える必要があるが、そこまで到達する前にサービス作りで四苦八苦しているからなのかもしれない。残り3回でゲームチェンジに到達するのは難しく感じるがこのチームで最後までチャレンジしていきたい。

#Xデザイン学校  2019.11.9

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