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白鳥プロ推しと言うと(笑)となる問題

こんばんは。
場末フリー雀荘出身の田ノ倉です。

最近、新しい雀荘をふらふらとさまよっているのですが、
待ち席でメンバーさんとの話題で多いのがやっぱりMリーグ。

まあ麻雀しに来ている客相手に、
とりあえず振ってみて間違いはない話題ですよね。
「あんなもん邪道だ!」
と始まっちゃう人相手には、二度と振らなければいいし。


で、Mリーグ見てます?
と聞かれて、
見てますよ、でも最新のは見れてないんで、
ネタバレは勘弁してくださいね
的な返しをすることが多いんですが、
次に来るのが、だいたい
「どこのチームが好きか」
「どのMリーガーが好きか」
という話題。


それで
「どのMリーガーが好きか」
となったときに
「いまのMリーガーの中でいうと、白鳥プロですかね」
と答えると、
いまのところ100%で
「え、白鳥?(笑)」
となるのです。


某チェーン店の常勤プロの方なんて、
「けっこう色んな人に聞いてるけど、初めてだねえ、この質問で白鳥の名前出す人」
とかいう始末。

え?
マジ?

ぼくは基本的にMリーガーの方は数名を除いて全員好きといえば好きで、
あえて一番で名前をあげるとするなら、
白鳥プロ
って感じで、特別推しとかそういうことではありませんが、
ただ本当にみんなこんな感じのリアクションをとるので、
ちょっと驚いています。


何なら、白鳥プロってそこそこ人気ある方だと思ってました。

あれなんですかね、
一番じゃないというか、
ファンはファンだけど、
一番手に名前をあげられるタイプじゃないとかそういうことですかね?

まあそのへんはよくわかりませんが、
「え、田ノ倉さん全然白鳥と打ち方違うじゃん。なんで好きなの?」
とかそこまで深掘りされる始末。

そこまで珍しいの?

ちなみに全員
「白鳥」
と呼び捨てなのはなぜ?

この(笑)となってしまう問題に対して、
麻雀観戦者として白鳥プロのいいところを書いていくことで解決しようと思います。
(打ち筋についてはそもそもぼくの雀力が足りなくてよくわかりません。雀風も、ハイブリッドとのことなので、よくわかりません。)

白鳥プロのなにがいいのか


めくり合いのスリル

僕の中で、麻雀観戦というのは、
やはり
「ここでツモれるか、放銃か」
みたいなスリルが最も楽しいポイントだと思ってます。

そういう点で考えると、
なんかもう毎回めくり合いで当たり牌を掴まないイメージのある人は、
そのへんのスリルが無いんですよね。

例えば、
伊達朱里紗プロVS白鳥プロのめくり合い。

なんかもう伊達プロがけっこう勝ちそうじゃないですか。

待ち牌が1対9でも、
脇に流れたりして、ともかく伊達プロが掴んでしまう未来はあまりなさそう、
というイメージ。

とはいえ絶対ということはなくて、
たまに白鳥プロがめくり合いに勝つ、
そんなときもある、というイメージもあって。

となると、白鳥プロ目線のほうが個人的には楽しいわけです。

山に9枚残りの盤石のリーチをかけたら、
伊達プロから山1の追っかけリーチが来た。

普通だったら勝ち戦なんですけど、
このパターンだと
「やべえ!伊達プロが来た!」
となる。

急にスリリングな展開となる。

こういう危うさが楽しいのです。

ここで、
「たまに勝つ」
がちゃんと無いとダメです。

「ほぼ負ける」
だと、スリルよりも単なる絶望になるので。

最善手が裏目るスリル

白鳥プロはMリーグでの対局後検討配信などもやられており、
それ以外でも色々と理論派感を出す様々な発信をされていて、
白鳥プロの手牌読みや場況分析はかなり優れているらしいです。

僕は雀力が足りないので白鳥プロが語っていることの1割くらいしかわかりませんが、
色々なプロが言ってました。
プロが言ってるんだからそうなんだと思います。

で、そんな読みを使って、
例えば468から4か8を切ってリーチしたい場面。

僕なら赤が見えてなかったら赤狙いで8切り、
みたいなど素人思考になるのですが、
そこは白鳥プロ、場況を読んで山に5は無い、
7は残っている、という鋭い読みで、
4切りリーチを敢行するわけです。

それで実際に5は1枚残り、
7は4枚残り、みたいなことが多々あるのですが、
なのに、それなのに、一発で赤5をツモってくる。

そんなことが起こるスリルを白鳥プロは内包しているのです。
白鳥プロなら一発で赤5をツモってしまうのではないか。
そんなワクワクがあります。

またそんなスリルを内包しつつも、
しっかり読みどおりの牌をツモアガるシーンも見せてきており、
そのへんのバランス感が絶妙なのです。


ちなみにこれが多井プロならどうでしょうか。

無難に3巡後くらいに7をツモっているイメージです。

瑞原プロは枚数差わかっていても打点で8切って残り1枚の赤5を難なくツモるイメージです。

これではスリルがありません。


ここから読みを入れて当たり牌の2萬を抑え、赤5萬を切ってリーチ。これには悪名高いAbemaコメント欄も大絶賛

↑このように、読みの精度は高いらしい。

やらかしてしまうスリル

麻雀では、起こりうるといえば起こりうるけど、
これをやってしまったら「やらかし」だよね、
みたいなことがあります。

例えば、トンパツで親の役満をツモったのに最終的にラスを引くとか。

あとはMリーグ関係でいくと、
Mトーナメント。

2半荘の合計得点で上位2名が次のステージに進出できるというルールで、
1半荘目にトップを取ると、通過率が非常に高いものとなっています。

そのMトーナメントで、
1半荘目にトップをとったのに通過できなかった唯一の人物が、
白鳥プロです。

当時放送を見ていて、
白鳥プロの2半荘目は過去のどんな対局よりもスリリングでした。

「まさかここで、敗退がありえるのか?」
というスリル。

このとき、打ち方を試行錯誤されている最中だったとのことで、
明らかに合っていない雀風で、
どんどんピンチになっていく白鳥プロ。

それでも、これが松本プロなら、
「まあなんだかんだ勝ち抜けるでしょ」
となり、スリルが激減します。

また、当時の丸山プロや村上プロとかだと、
それはそれで逆に
「いや、これもう流れ的に多分無理でしょ・・・」
と絶望感が勝り、これも逆にスリルが激減します。

白鳥プロだからこその、
どっちもあるな感。
結果が本当に見えないワクワク感がそこにありました。


先日も、オーラスにトップ目から3着の滝沢プロからリーチが入り、
手牌は短く安牌もなし。

打点によっては放銃すると3着まで落ちるというヤバい状況でした。

そんな白鳥プロを待ち受けるのは滝沢プロのピンフ高め一通の三面張1-4-7ピン待ち。

いかにもヤバそう。

ヤバい。
どう考えてもヤバい。

このとき、
「どうせ放銃しねーんだろうな」
とか
「この人もういずれ100%打つでしょ」
のどちらにも振れておらず、
ちょうどいい塩梅で
「打つかもしれないし打たないかもしれない、やや打ってしまう寄り」
のプロが白鳥プロだと思うのです。

微妙すぎる表情で視聴者のスリルをさらに煽る高等テクニック

非常にスリリングで楽しいです。

たぶん麻雀以外の面でも頭が良い

麻雀対局以外にYou Tubeやイベント等にも昔からよく出られていますが、
いい感じの自分のキャラクターを活かしていて、
それをもとにした展開回しも返しも上手い。

以前色々なバラエティ番組やイベントに立ち会っていた立場からすると、
ああいうタイプの人がいると、編集ができない生ものを楽しんでもらうような現場で相当役立つんですよね。

誰かがグダった展開にしてしまっても、
わりと誰にでもイジってもらえる自分のキャラクターを活かして自分でオチをつけにいけるというのは相当強いです。
僕が仮に麻雀関係のイベントで誰かプロを呼ぶということになったとしたら、間違いなく最初の候補になるプロです。

自分でオチもつけられるし逆に切り込んでツッコんだりも可能で、
返しも上手いということで、
おそらくそもそも頭が良い人なんだと思います。

スリリングなMリーグ観戦を楽しみたい方へ

麻雀対局を観戦する人の中には、色々な人がいます。

とにかく応援しているチームや選手が勝つところを見るのが楽しいという人、
特に応援しているチームや選手はないけれど、
プロ同士の読み合いを楽しみたいという人、
高打点の応酬の殴り合いのような展開が楽しいという人など、
色々です。

そんな中で、
「応援している選手がやるかやられるか、スリリングな展開を楽しみたい」
という人にとっては、白鳥プロは非常にオススメです。

だいたい、Mリーグだとめくり合いに勝つ負けるみたいなところが、
チームの状態によってかなり左右されるような流れがありますが、
その点安心してください。

白鳥プロはチーム状況が良くてもしっかり掴みますし、
チーム状況が悪くてもちゃんとアガり切ります。

このあたりの「チーム状況に関係なく展開が読めない」感もスリリングな観戦を後押ししている要素でもあります。


また、めくり合いで負けそうなときやオーラスでまくられてしまいそうな時、
例えば園田プロファンなら最悪「なんなん?」でネタに昇華できるという心の余裕がありますが、
麻雀対局外でのキャラクターとは異なり、麻雀対局に関しては白鳥プロからはそういう「最悪ネタにするしかない」みたいな雰囲気は一切感じ取れず深刻そうな表情を崩さないあたりも、
よりヒリつきを増す要因となっています。


Mリーグ対局後の配信やこれまでの活動を見てもわかるように、
麻雀に対して真摯に向き合っておられることが見て取れ、
高い技術を持っているからこそ、
そういう人が麻雀の運の部分に翻弄され勝ったり負けたりするというところが視聴者としては面白い、というわけです。


「冥府」がちょっと意味不明だったり、
服装の嗜好が多数派の人たちと少し異なる方向性だったりと謎な部分もありますが、
スリリングな麻雀観戦を好みとする方には、
ぜひ一度白鳥プロを応援する視点で視聴してみることをオススメ致します。

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