やめてみたことの中のひとつに
初詣というものがある。

お正月は好きだし、お正月の神社の賑わいも好きだ。
露店も好きだし、ついつい何か買って食べてしまう。
でも初詣をやめてもう数年になる。

最初は初詣をやめたらどうなるかという事に興味を持った。
毎年のようにお正月、三ヶ日の間に近くの神社に手を合わせてきた。
お守りも運転御守、家内安全、健康長寿といろいろ買ってきた。

結論から言うと、それらをやめても何も変わらなかったという事だ。

毎年やっていても何もなかったが
やめても特に変わらないという事だった。

子供のころに思ったことがる。
お守りって買う前と後とでは扱い方が極端に変わるんだな。
売るときは山積み、一つひとつの価値なんて到底感じれるものではない。
でも買ってからは守ってくれるからって、考えられないくらいに大切に扱う。
まるで神様扱いだ。
僕は疑問だった。
高校生の頃になると行動範囲が広がり、友達と遠方の神社に初詣にもいった。
そこで気づく。
同じようなお守りが、同じように売られていることに。
そうか、お守りを作っている会社が、神社に売っているんだ。
そう、僕は気づきが人より遅いのである。
そこはつっこまないでください。

まぁそんなことを考えていたことも忘れて、長年初詣を楽しんでいた。

ある時、商売繁盛のえべっさんにお詣りをして、熊手を買おうとしていた時に、
ふいに商品の裏から顔を出してきた人物がいた。
その神社の神主さんだった。
「熊手は大きければ大きいほど効果が出ると言われています。末広がりという事で、大きいほど広がり方も大きいと言われています。」
とガンガンに営業してきたのだ。
その目は完全に円マークになっていた。
こわっ。
正直そう思った。
瞬時に計算した。
この神社はこのイベントでどれだけ稼いでいるのだろう。
普段計算の遅い僕でも、脳が活性化しおおよその金額をはじき出した。

その時からである。
年はじめの都合のいい時だけ神頼みする行為をやめようと思ったのは。

それから、もう行っていない。

もし行くなら正月やえべっさんの時期は避けて、
定期的にご挨拶に行くべきだと思った。

まぁ、僕はそれもしていないが。

話が長くなってしまったが、
ずっと続けてきていることをやめてみると
心がすっきりして、良いということ。

もう一回いうけど、僕は正月は好きだし
正月の神社も嫌いじゃない。
初詣に行く人を否定しているわけでもない。
僕は僕が考えてやめてみた結果をここで残しておきたい。

そう思っただけなのです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。