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スタートする

自分の考えを伝えることは、簡単なことではない。賛成してくれる人もいれば、非難の声も受ける。どんな答えも受け止める余裕が必要だったりする。発するとは、そうゆうことなんだと思う。

私は昔から自分をアピールするのが苦手な人だった。小学生時代に何度「もっと前に出なさい」と母から言われたことか。前に出たいという気持ちと裏腹に、視線が集まると心臓がぎゅっとして息苦しくなる。

もちろん、それは26年間変わらない。今でも取材で知らない人に電話するとき、心臓がぎゅっとする。人の集まる場に知り合いがいないと、喉の奥が縮こまる。そんな私でも、今はたくさんの友人がいて、知らない人とも難なく話せるようになった。

人生はどう転ぶのか分からない。自分の発する言葉1つで、どうにでもなる。

そう、私は「やってみたい」と言葉にすることができる大人になった。私にとって、ここからがスタートだと思う。

服も人も好きだからこそ、安心する環境を抜けることへの不安は大きくて、人の温かさに触れると流されそうになる。それも自分の弱さ。自分は弱いと受け入れることが、強くなる上で必要だとこの数年間で学んだ気がする。

好奇心だけを胸に秘めて、またここから始めます。



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