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富士葵6周年駅前応援ポスターのデザイン制作にあたり

前提として、駅前広告企画は富士葵お誕生日お祝い係さんによる立案企画です。前回第一弾の「お誕生日を祝う駅広告(掲出期間:6/12~6/18)」に続く第二弾「活動6周年を祝う駅広告(掲出期間:12/04~12/10)」B0・2枚による巨大ポスターの継続企画になります。第一弾は自分も支援者としては参加しました。
<主催者さんの記事:コメント再掲載・企画振り返り

自分はこんな大型企画が立ち上がるのを見るのが楽しすぎて<非公式ファンサイト富士葵コレクション>を立ち上げるくらい好きです。サイトに関してはどぅさんに記事にしていただいたので詳細は割愛させていただきます。「葵ちゃんの非公式ファンページが出来たぞ!覗いてみよう」を一読していただけると嬉しい。めっちゃ褒められたので。

どうせやるならめんどくさくなろうぜ

chelmico・Easy Breezy

6月の某日、主催者さんから1通のDMをいただく「応援広告について少しご相談したいことがありまして」。そこで件のファンサイトを立ち上げていた自分は意気揚々と「FANサイトとの連携いきますか!?」と返すわけです。「連携!?楽しそうですね…🤔……でも今回のお願いですが、ポスターデザインのほう担っていただけますでしょうか……?」

んーそっち?(勇み足って赤面すぎん?)

ファンサイト立ち上げにたくさんの人に手伝っていただいた身ですから、功徳を積むためにもお引き受けさせていただきました。イラストを担当する霜月七緒さんも合流。


コンセプトはどうする?

主催者さんは「絶対その通りにしたいということではないんですけど」の前置きから「前回のお誕生日広告では"お祝いする"目的で作ってまして、次の応援広告出すとしたら、通行人に対してアピールできる、葵ちゃんに興味を持ってもらえる広告にもなるようなものにしたい」「6周年をお祝いする文言は入れるが、ケーキ・花束・バルーンを使わない、ザ・お祝いイメージではないアイデアのポスターにしたい」

むずくね?

お話をいただいた時に最初に頭に浮かんでたのは前回ポスターの名前に好きなものを詰め込む(可愛かったですよね)デザインを踏襲する案だったので一度頭をフラットにする。
Vtuberを知らない通行人へは、ポスターだけで振り向かすのは大変困難だと思う。ので、訴求対象は富士葵を少し知ってる、あるいは昔ファンだった人。富士さん元気にやってんじゃん、最近どうしてるかな?と興味を思ってもらえるような構成。例えば小さい地紋のような大量のファンの一言コメントは気になる人は近くによって見たくなるんじゃなかろうか。
なら歌劇団の皆様の力を大いに借りようじゃないか。

アイデア出し

手続き作業で少し時間が空いて8月。
主催者さんもコメント案は前回から考えていたこともあり、コメント案を軸に具体的なイメージや入れ込む内容を話し合う。
想定参加人数を30名~100名(少ない場合は羽根の形で文字を形成するなどで調整)と見積もり、最大参加人数から文字数を逆算して70文字前後、歌劇団名を入れることも前提に6周年ということもあり最大60文字とした。

初期頃の案

▶キャッチコピー

キャッチコピーは色々候補を考えた中で「みんなで紡いだ6周年」とした。ファンとインフルエンサーの関係を考えれば「みんな」なんて表現は不遜な文字並びだ。
でも富士さんは折に触れて歌劇団への感謝を述べる。我々は40万人、富士さんは1人(と1魔族)。にも拘わらず知覚できる範囲で最大限ファン一人1人と対等な関係であろうとする。ファンミであってもその姿勢は変わらない。
そんな富士さんと歌劇団であれば、応援として切り離すのではなく戦友のような双方向な関係なんだとするキャッチコピーも受け入れられるのではないか。サブコピーで感謝を伝えつつも、ギリギリの選択だったとは思う。

ポスターとハイタッチできる案、素案6

この時、団体名:富士葵お誕生日お祝い係 であることに気づくが媒体登録名なので強行することにした。

主催者さんはロジカルに「大量のテキストの扱い、現在出ているパターンで分けると ①主イラストの背景に文字列 ②主イラスト+別枠に文字列 ③主イラスト+文字列で形を象る」などの分析を参考に、サイズを測るために関東在住の方にご協力もいただきながら結構たくさんアイデア出しがあった。
その中から、霜月さんにコバルトブルーを基調として、①ハイタッチ案、②ふじ~葵ですポーズ案、③フリースタイルのラフをお願いすることにした。

霜月さんのラフが!

オーダーから数日、霜月さんからイラストラフが上がってきた。

ハイタッチのポーズ
富士~のポーズ
煽りフリーのポーズ
俯瞰フリーもうひとつ

テーマをオーダーしたイラストもカワイイのだけど、フリースタイルのイラストが素敵すぎた。「俯瞰案素敵じゃないですか?」「それでいうなら煽り案がすごく好きです。」二人して絶賛の嵐。

▶どんでん返しの決断

思い切ってテーマを白紙に戻すのもアリですが…悩む主催者さん、自分も「今ならまだ方向転換は大丈夫」と申し上げる他はない。
「たとえばフリーの煽りを使った場合、ファンコメントのスペースはかなり圧迫されそうですが、なんとかなりますか?」には「入れようはあります」と文字ボリューム確認と称してさりげなく自分好みの煽り案を推すラフを提出してみる。
主催者さん「1日考えさせてください。」

コメント数が少なかった場合、背景画像で調整するリスク対応案9

ポスターデザイン制作

次の日、コンセプト案は白紙に戻し煽りフリーのポーズ案で進める決断がなされる。異論はない。迫力あるポージングのイラストは遠目から見ても力があるはずだ。イラストが決まれば本番である。
文字配列は6の延長線上の角度、今後の活動が右肩上がりであることを祈念して斜め文字のブロックで区切り、イラストは真ん中ではなく左寄せで大きく使い、絵の迫力重視にした。
ブロック分けにしたのは文字の読みやすさ重視、大きい文字は見えやすい位置に、支援者さんの名前が改行で分割しないようにだけは最大限気を付けてレイアウトする。

&キクノジョーの文字が小さいのは12月8日の段階ではキクノジョーがまだ召喚されていないから。でもAoi ch.として立ち上げから居たのは間違いないのでと併記して入れることにしたため。

▶同時にコメントの募集も開始

こちらは主催者さんの領分ではあるけれど、コメント管理に金銭管理、募集告知とSNS管理とかなりの重労働だったと思う。
募集してすぐ50コメント集まって企画が成立したとホッとしたのを覚えている。この調子であれば当初の予定である最大威力の100名によるコメントの画面構成は成立しそうだった。
主催者さんには集めたコメントを整理、ポップアップする文字も選んでもらってデータをいただいた。選ばれた文字はノジョさんネタが多かったように感じる。ノジョリアン?

イラストラフ案もお蔵入りが勿体ないので告知バナーとして使用した

▶悩んだのはキクノジョーと6thの位置。

6thとキャッチコピーの配置はこちらの方が画面に動きが出てレイアウト的に落ち着きがある
絵が文字に隠れず迫力あるポージングを最大限活かせて視認性も高い

文字が絵に被ると遠目から見た時に絵がボケる可能性があるのでキクノジョーを左案を採用した。なんといっても美麗なイラストに文字を載せるのが忍びなかった。特に腰のくびれ。ここが隠れてはいかんよね!この決断は後日、遠目からの写真を見た時に正解だったと思った。

完成・入稿

最後にキクノジョーを右向きにしてベクトルを共有するチームとした

出来上がった。
ラフと完成したものと比べてコメントが1ブロック増えてることに気づかれただろうか?想定100名を大きく超える方にご参加いただき、最大火力を超えた圧力のあるポスターに仕上がった。皆様には感謝しかない。
各コメント掲載は<こちら
レイアウトに霜月さんの完成したイラストを入れ込む。細部まで繊細に描かれている。近くで寄ってみても遜色ない出来だ。さすが!
最後に確認と継ぎ目を気にしつつ四苦八苦入稿データ(塗足し30mmってめっちゃ広いぜ)にして納品した。

発表当日

遠目から見ても良い感じ

遠目からはイメージカラーの青、富士さんとわかるイラスト6thだけ目立てば成功。そう思って確認するとイラストもボケることなく遠目でも迫力ある威容を誇る。コメント圧で知らない人にもこのキャラクターが愛されているのは伝わると思う。しかもめっちゃ改札口近くでたくさんの人が通っている立地。これは成功だと胸を張っていいんじゃないだろうか。

興味をもって近くを通れば縦書きやポップアップした文字に目をひきつけ、周りの文字も読んでもらえるはず。

正直、ポップアップした文字以外は読まれ難いとは思う。しかし、ただの文字の羅列ではなく、魂のこもった皆様の言葉なのだ。説得力が違う。だからこそ目を惹けるものと信じる。

継ぎ目部分もこだわりの斜めブロックを維持しつつ、キレイに分かれて、視認性も悪くない。やりたいことは出来たかなと思う。

貼る業者さんもプロだ!

感想とありがとう

ありがたいことに沢山の方に見ていただくことができた。地方住まい故、掲載当日はどきどきしながらX(旧Twitter)を眺めることしかできなかった。
最初に見つけたのはあのひとさんのpostだった(今見たら1200いいね超えてる!)

引用:皇国の守護者(再販して)

うはっ、いいじゃないか。掲載された現物を見るまでは、緊張しっぱなしだったんでこんな顔にもなる。
これ以降も続々とpostで皆様の報告が上がってくる。霜月さんのイラストが褒められているのが我が事のように嬉しい。何時間も睨めっこしてたので愛着もひとしおだ。
懸案してたキャッチコピーも曲解されることなく受け入れられているのも確認できた。きゃっきゃしながらX(旧Twitter)にかじりついてた。嬉しいなぁ。喜びやお祝いを共有できて、楽しんでもらえて。

その後、大過なく掲載期間(2023年12月4日~ 12月10日)は終了した。主催者さんと霜月さんとのグループDMで安堵を共有した。主催者さんからいただいた担いは達成できたのではないかと思う。ここでやっと言えるわけですよ。「お疲れさまでした。誘っていただきありがとうございます。大変楽しかったです」

▶富士さん・キクノジョーからの反応

富士さんノジョさんにも喜んでいただけたようだ。postも動画付きで投稿していただき素敵だった。ノジョさんも同じポーズしててくれてる。嬉しい。コメントを読んで貰えてることも確認できた。みんなでお祝いができたんじゃないだろうか。頑張った甲斐があった。

他にも【6周年】祝!おかげさまで7年目に入ります!やったー!!【#葵の生放送】久々のフルトラ配信だ。

生放送でも触れていただいた<8:07>。富士さんに縦横文字のレイアウトをノジョさんにもデザイン凄くない?って褒められてる。生涯これを擦っていこうと思う。ワシが若いころにはキクノジョーにな…。おじいさん耳にタコだよ。

▶次は君の番だ!

自分のしたことはそこまで特別なことじゃないし、でも一歩踏み出すことでこんなに楽しい経験ができた。大型企画など興味のある方はノウハウ提供など含めて陰ながら協力しますので是非一歩踏み出してほしい。(ファンサイト運営してると、自分で作ったものを自分でアップする行為にマッチポンプ感が否めないことに気づいた)サイト連携企画なんかもお待ちしてます!

何かを一生懸命やるのは、大変だけど、きっと楽しい。

一連の現地photo:どぅさんからお借りした。

この記事はファン主催の企画『富士葵ちゃんと振り返る Advent Calendar 2023』に寄稿したものです。

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