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ストグラ観測者のための麻雀観測入門

おじいちゃんが雀の魂とズブズブなおかげで始まりました。

ストグラ観測者のみなさんもそろそろ予習を始めたほうがよろしいかと思われますので、

こいつを100回見ろ!

ついでにこれも見ろ!

以上!








メイカちゃん(銀河一アニキ)の初心者向け動画が良すぎる・・・

noteを始める前に読んだこの本で、
だれかが書いているなら読み手でいよう」という章がある。
メイカちゃん以上分かりやすくお伝えできる気がしないので
あえて読み手に回りたいと思う。

ただ、メイカちゃんは麻雀打ちとしての初心者向け動画であるが、
麻雀視聴者、近年は「見る雀(じゃん)」と言われる人に向けてなら少しは
力になれるかもしれないと思ったのでもう少しお付き合いください。


初心者必見!麻雀観測講座

メイカちゃんの動画を見れば何をするゲームなのかはわかると思うが、
最終的にどうなれば勝ちなのかは触れられていない。

例えばサッカーの細かいルールを知らなくても、
球がゴールに入ればいいことだけ知っていれば楽しめるように、
麻雀の勝利条件を覚えていただきたい。

1ゲームの流れ

開始時点では全員が25000点を持ってスタートする。
※30000点や35000点でスタートする場合もある。
1局(1回)ごとに(1番最初に牌を引く人)が変わり、
1周または2周した時点で一番点数を持っていた人の勝ちになる。

赤い枠内が各プレイヤーの持ち点

(追記)
投稿後にYouTube見てたらもっとわかりやすい動画が上がってました。
こっちを見てくれ。。。
ベルバードもいいお店。。。

麻雀の見どころ

サッカーで言うゴール前のように、
麻雀にも見どころ・ハイライト的なシーンがある。
ずっと集中して見続けるのも疲れるので、
ここだけは見逃すな!という場面をいくつか紹介する。

・リーチ

最初にメイカちゃんの動画を見ていればご存じかと思うが、
麻雀にはリーチというものがある。
リーチをすると、全員に宣戦布告した上で、
和了るまでに引いた牌をすべて捨てないといけない。
麻雀は14枚の手牌の中でどれを捨てるかを選ぶゲームだが、
選択肢どころか選択権すら捨てて攻撃に特化するビーストモードだ。

基本的には誰かがリーチした時がターニングポイントで、
手が弱いなら防御に回り、強いならぶつけ合う。
特に2人以上リーチしたらどちらかが倒れるまで殴り合う。
紫の衛星ならクリップ必須
赤い衛星ならショートになるだろう。

・ドラポン

麻雀にはドラというルールがある。
毎局ランダムで1種類がドラになり、
その牌を持ったまま和了ると1枚につき得点が
2枚で4倍、3枚で8倍に・・・はならないこともあるんだけど、
それぐらい強い。
※麻雀の点数計算がややこしいのでわかりづらくて申し訳ない。

同じ牌を2枚持っている状態で、
誰かが3枚目を捨てたときに「ポン」と発声すると、
その牌をもらって3枚のブロックを作れる。
その「ポン」をドラでやってしまうと、最低8000点の爆弾が出来上がる。
しかもポンした牌はみんなに見えるので、
8000点のロケランを持っていますよ気を付けてくださいね~」状態だ。
このドラポンもリーチと同じぐらいのパワーがあるので覚えておいてほしい。

・親番

一番最初に牌を引く人をという。(親以外は)
親は順番だけでなく、和了点数が1.5倍になったり、
親が和了ると連荘(れんちゃん)と言ってもう1度親になれたり、
基本的には有利になる。
子が和了ったりすると親の権利が右隣の人に移り、
一周か二周するとゲームが終わるのだが、
和了り続ければ親が終わらないので永遠に終わらなくなる。
特に南場(2周目)の親は逆転の(最後の)チャンスなので、
応援ポイントとして覚えてほしい。

・役満

麻雀に詳しくない方でも聞いたことがあるかもしれない役満
子で32000点、親で48000点になる、麻雀の中で一番強い役だ。
役満はリーチしなくても点数が変わらないし、
和了りまであと1枚になるだけでリーチの10倍は熱いので、
ぜひ覚えてほしい。
(自分で打つときはほとんど出ないから後回しにされがち)

一番強い割にはたくさん種類があって覚えるのは難しいので、
出現率の高い3種類だけ紹介する。

【国士無双】

数牌の1・9、字牌を13種類すべて集め、1つだけ2枚組を作る役。

通常の和了形とは全く違い、手牌をバラバラにするので見た目が派手。
1つだけ2枚組を作るが、どの種類を2枚組にしてもいいので、
かぶりなしで13種類集めると、13種類何が出ても和了れる13面待ちとなる。

【大三元】

三元牌と言われる白・發・中を3枚ずつ集める役。

ポンやチーをしてもいいので出現率が高い。

※ちなみに東南西北のうち3種類を3枚ずつ、残り1種類を2枚集めると、
四喜和といってこれも役満。

【四暗刻】

ポンをせずに自力で3枚組を4セット作り、残りは雀頭の2枚組にする役。
下の画像は並べ替えると3枚組4セットになる。
「タンヤオ AA」で検索されたし。

タンヤオ

234のように3つ並びで集める順子(しゅんつ)と、
同じ牌を3つ集める刻子(こーつ)があるが、
麻雀は1種類4枚しかないため刻子の方が難しい。

もう少し詳しく説明すると、
34という2枚組と88という2枚組があったとして、
34の方は2が4枚、5が4枚の計8枚のうちどれかで完成する。
88の方は8が来ないと完成しないうえに、残り2枚しかない。
それを4セット自力で作るのは至難の業である。

ちなみにすべての役満はリーチしなくても役満になる。
点数が変わらない。

突然だがこいつを見てくれ。

いつぞやの段位戦。
高めタンヤオの両面聴牌で迷わずリーチした。

(六萬を引くとタンヤオという役が付く、六萬九萬どっちでも和了れるやつ)
著作権的なところに敏感なので画像は控えるが、
心境は映画キングダムで腕組んでにっこりしている王騎だ。

しかしその2巡後、

片方(八木唯)はポンをしているので四暗刻ではなく対々和という役になる。
片方(一姫)は自力で四暗刻の条件を満たしている(単騎待ち)
対々和と混同しやすいので、ポンしない方が四暗刻と覚えてほしい。

私はもう一生忘れられない。

そういえば四暗刻といえばこの動画も外せない。

この時の西はMリーグのイベントで展示してあったりする。

メイカちゃんの動画とここまでを読んでもらえれば、
一旦は麻雀観測を楽しめるようになっていると思うが、
まだメモリに余裕がある人は続きも読んでいただきたい。

麻雀のゲーム性

麻雀は単に早く揃えれば勝ちというゲームでは...ある。
4人の中で一番早く揃えて和了った人だけが得点をもらえるので、
理論上は全部和了れば1点も失わない。
攻撃は最大の防御とも言える。

それでも、
麻雀は単なる絵合わせパズルゲームではない。
その麻雀のゲーム性を紹介していく。

・そもそも25%ぐらいしか和了れない

そもそも麻雀は配られた牌に限りがあり、
大谷翔平ぐらいマッチョだろうが、IQ200あろうが、
和了れないときは和了れない。
また、4人でプレイしているので、
4人が全力で和了に向かったとするとどうしても和了率は25%前後になる。

逆に言えば、ゲーム中の75%は和了り以外の為にプレーしていると言ってもさすがに過言だったわ。
個人差は結構出るけれど、
20~50%ぐらいは守備を意識してプレーしていると思う。

・「ロン」がめっちゃ痛い

麻雀は2種類の和了があるが、
どちらも得点した分だけ誰かが失点する。
点棒を払う」ともいう。

ツモ(自分で揃える)」の場合は残り3人のワリカンで払う。
例:親の満貫(12000点)は3人で4000点ずつ払う。

対して「ロン(最後の1枚を誰かの捨て牌で揃える)」の場合は、
1人で全額払うことになってしまう。
例:親の満貫(12000点)は一人で12000点払う。
このロンは和了った人だけでなく、
他2人とも差がついてしまうので非常に痛い。
序盤は誰も和了れないはずなので自由に打てるが、
中盤から終盤にかけては、
ロンをされないために慎重に捨て牌を選ぶ必要がある。

・攻撃と守備がトレードオフ

先ほどロンをされないために捨て牌を選ぶと書いたが、
和了るためにも捨て牌を選んでいる。

この攻撃と防御の二律背反が麻雀の面白いところだ。

和了りたい→揃えたい→揃っている牌は捨てられない
揃えば揃うほど捨てられる牌が減る
→あと1枚になったら引いた牌がどんな牌でも捨てないといけない。
このように和了りに近づくほど守備力が減ってしまうリスクがある。

こうなったら南を食べるしかない。

ついでに言うと最初に言った通り、
最速で牌をそろえた人以外は1点ももらえないのが麻雀だ。
自分が1番になれないことを悟ったら、潔く諦めることも必要である。

直前にリーチされているが、自分は和了りまで最低2枚は必要。
この状態であれば基本的には和了りを諦めた方が得とされている。
この状態で鳥を切って、次に一萬を持ってきた場合、
三萬か六萬を切らないとリーチできない。
そしてそのどちらもロンされてしまう。

実際の麻雀では牌が赤くなってくれないが、
麻雀は本人が捨てた牌ではロンできないというルールがあるので、
それだけ捨てていれば絶対にロンされない。
和了りを諦めて14枚の中から選べるようになれば、
〇1個のやつ(イーピン)が安全なので、立ち回る余地がある。

・順位以外にも大切なことがある

観測者の皆さんは推しのトップ(1位)を願って応援されると思うが、
麻雀はトップ以外にも価値がある。
麻雀の勝敗は少なくとも5ゲーム以上で決めることが多いので、
1位-4位-1位-4位-4位の人より、
2位-2位-2位-2位-3位の人が上になることがある。
倍々荘(FIB地下にオープン予定の雀荘)はどんなルールになるか分からないが、代表的なルールをいくつか紹介しておく。
麻雀はわかりにくいルールがたくさんあるが、
分かりやすく伝えるために面倒くさいところは端折っているので、
ちゃんと覚えたい人は千羽黒乃著「麻雀1年目の教科書」をご一読ください。

【リーグ戦】※順位戦
終了時の持ち点(素点とも言う)+順位に応じて点数(順位点)が入り、
それを5戦~132戦ほどやって総合優勝を決める。
日本で1番有名な麻雀プロリーグ戦であるMリーグもこの形式。

上の画像では黄色く囲ったところがポイントにあたる。
この場合は30300点からスタート時点の25000点を引いて5300点
53001000で割って+5.3
さらに1位+15を足して+20.3になる。
※さらに右の「PT」は段位ポイントなので計算が違うので注意

この形式だと3位から2位に上がるのも10000点や20000点分の差がつくので
めちゃくちゃ大事だし、
4位で最終局に2000点和了っても0.2ポイントの価値があるとも言えるので、
最後まで気の抜けない戦いになる。

・1位以外価値のない戦いもある

【トーナメント戦】
・1位または2位までに入れば次のステージに進める形式
 だいたい2~3試合の合計点で2位までに入ると進める形が多い。

この場合は終了時の持ち点は全く関係なく、
負けていると最終局は逆転を目指して高い手を作る必要がある。
例えば8000点差で1000点の和了りをすると負けが確定する場合があるので、
あらゆる手段を駆使して8000点以上を目指す。

リーグ戦よりも一発勝負感が強く、
その場の運に左右されることが多いのだが、
個人的にはこっちの方が好きだ。

特に決勝戦になると、優勝以外の2位も4位もほぼ同じ価値なので、
戦い方が如実に変わるのが面白い。

麻雀を知っているからこそ楽しめた試合がある。

今シーズンからMリーグに参戦したBEAST Japanextというチームが、
選手のオーディションを兼ねてトーナメント戦を行った。

選手になれるのはたった1名

1位以外は全く意味がないその決勝戦は、
リーグ戦では決して味わえない緊張感があり、
4人の技術の粋が集められた試合だったのだけど、
ここまで書いただけの知識では楽しめないかもしれない。
フレンチのフルコースでパンしか食べないぐらい楽しめないかもしれない。
(フレンチのフルコース行ったことないけど)

難しいかもしれんけど、一応貼っとくわ。
↓エラー表示だけどちゃんとアーカイブに飛びます(要プレミアム登録)

【九蓮宝燈】

そうだそうだ。
最後に麻雀初心者に絶対教えなければいけないことがあった。

麻雀で一番美しい役といわれる九蓮宝燈という役がある。

同じ種類の数牌で1112345678999の形にすると、
1~9のどれを持ってきても和了りになる。
1:111/123/456/789/99
2:111/22/345/678/999
3:11/123/345/678/999 (以下略

まず麻雀を14枚にした人が天才だと思う。
13枚でも15枚でもこの奇跡的な形にならない。
そして雀頭という2枚組が必要になるシステムもこの役の為に存在すると言っても過言ではないような気がしないでもない。

そしてこの役の凄いところは、この形が美しいだけではなく。
この役満を和了ると死ぬと言われており、
事実、この役満を和了った人は百二十年以内にこの世を去っているのだ。

麻雀を始めるならこの事実だけはお伝えしないといけない。
命にかかわるのでどうしても覚えておいてほしい。

あとDHMOという物質を飲んだ人の致死率は100パーセントだし、
犯罪者の98%はパンを食べたことがあるらしい。

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