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バンコク旅行〜人・文化・変化するカオサン〜

どうも、はじめまして、たぬきです。現在フランスで情報系の博士研究員をしています。渡仏して大体1年弱ぐらいですが、ようやく海外暮らしも慣れてきたところです。

先日12月に参加したシンガポールでの国際学会のついでに、2度目のバカンスを取り、念願だったタイのバンコクに2週間弱いってきました。帰路で無性に旅記事を書くことが頭から離れなくなってしまったので、初note記事となる今回は、本業とは一切絡めずに、ただただごく普通のバンコク旅行をつらつら書こうと思います(笑)。

回ったのは、いくつかの寺院と有名どころの歓楽街。ちゃんとお勧めできるのは、Paknam Phasi Charoen Templeとカオサン通りくらいですかね。仏塔は他にも有名なPhra Phathom Chediにも訪れ、こちらも良かったのですが、残念ながら中には入れませんのでご注意ください(自分は着くまで知らず、下車後すぐ見えた仏塔に感激してただけにめちゃくちゃショックをうけました…)。

Phra Phathom Chedi (駅付近から)

タイといえば夜遊びのお店が有名みたいですが、特段今回は興味もないので、人間・文化の面を観察しつつ、ご飯を楽しんでました。たまに暇があれば仕事をしたりしつつぼーっとゆっくりしたかったので、観光ばっかりというより基本はカオサン辺りをうろうろしていました。

さてまず、ご飯について。とにかく本場は辛いですね~。自分はとにかく何でも辛さ控えめにしないと厳しかったです。しかも困ったことに、見た目からは辛さが読めない。。「これは流石に辛くないだろう」と思ったものが辛かったり、またその逆も然り。。さらにその辛さの種類も日本にはあまりないタイプなので舌の耐性がないというか…

辛くなさそうに見えてかなり辛かった何か

衛生面では、店舗を構えるお店は大大丈だと思いますが、屋台の場合には、買う前に横目で厨房をチェックしたほうが良さそうです。自分も注意してたつもりでしたが、結局カオサン付近のマンゴージュースの氷か、カオマンガイのスープかのどっちかにやられました。。自分はそんなにひどくはなかったですが、日本人の腸は耐性がないというのは有名なので、皆様もお気をつけください。

もしカオマンガイの方なら許せる(めちゃくちゃ美味しかったから)

でもやっぱり屋台は怖いという方はTerminal 21のフードコート一択です。屋台並みに安いし、すごくおいしいです。

Terminal 21、どれも美味しかったです

次は人に関して。本当に優しい性格の人が多いなと思いました。仏教が根着いている故にだと思うのですが、「小さな人助けをする」そして「祈る」という、本来人間がより目を向けるべきことを、生活の中で実践している人が多いと感じました。この現代においても、それを都会で実践できるのは素晴らしいなと思います(個人的にバンコクは大阪ぐらい都会だと感じました)。旅行者の中にはかなり悪質な態度をとる人も一定数いるにも関わらず、このような精神を保てているという。日本とも似ているところがありますが、日本は成熟している分、人との距離が遠くなりがちで、もう少し個人プレーを好む傾向があるかもしれません。

写真に乗り気な清掃のおばさんたち。ドミトリー部屋に1週間も連泊したことで少し打ち解けた。毎日合掌コップンカ〜をいただいた。
コップンカ〜 with 合掌

言語(タイ語)もこのような人柄に強く影響している感じがしました。個人的にも、可愛らしい発音が多い言語はとても好きです。おばさんたちが話すタイ語が、ジブリに出てくる可愛いキャラクターたちがお互い相談しているよう見えて好きでした。

例えば、ジブリ「君はどう生きるか」のばあやたち

本筋と関係ないですが、久々にバックパッカーをして、「旅のあり方」もインターネットの発展を通して変わっていっていってるな、と再認識しました。自分が大学生で、アジアで初めて海外バックパッカーをしていた6年前と比べてもそれなりに変化しているように思います。良くも悪くも、世界がコロナを経験して、インターネット化が浸透し、タクシー、ホテルなどをはじめ、様々なものが最適化されて安くオンラインで簡単に見つけられるようになりました。良くいうと、便利になり、快適に旅を楽しめるようになったということです。これは、すでに目的や場所が完全に決まっている場合などは助かります。自分も特に建築等をメインの目的としていた欧州旅行の時は恩恵をしみじみ感じました。一方で、そもそもバカンス・旅ってなんだったっけというところに立ち戻って考えると、日常を離れて、わざわざ離れた場所に行くのは、やはり我々が深層では非日常性や偶然性を求めているからな気がしていて。となると、常に快適さのみを追求するインターネット化・機械化の一方向だけというのもなんだかなぁとか思ってしまうわけです(情報系を専攻しているのに)。でもさらに考えてみると、今度は逆に、仮にインターネット化が進んだとしても、最終的にはひとりひとりの人間が選択しているわけで、もちろんインターネットを使わない選択もできるから、、、ん!?自分で何が言いたいのか分からなくなってきました笑

失礼、変に話を抽象化してしまいました。こんなことを考えたきっかけを話したほうが早いかもしれません。カオサン周辺を実際に歩いたのがきっかけです。

「バックパッカーの聖地」と呼ばれるカオサン通りは、インターネットがない頃は、旅人がこの地に集まり、情報交換をしていたそうです。そういうこともあって、その頃はこの周辺に固まって安宿が立ち並んでいたそうです。まさに、バックパッカーが集う場所という感じでしょうか。一方で今は、一言で言えばパリピの聖地とでも言いましょうか、騒がしい場所だな、という僕の率直な印象でした。もちろん、それなりに音楽も良くて、数日なら飽きませんし、より静かめの通りも近くにありますが、この近くに宿泊したいとは全く思えませんでした。

でもインターネットの普及を考えれば、このような変化はある意味当然だと思うんです。インターネットによって、バックパッカー達がわざわざ一つの場所に集まって情報交換する必要がなくなり、カオサンは残った知名度を生かして、バーやクラブなどが立ち並ぶ。これは当然なのですが、ただやっぱり自分としては、昔のカオサンに身を置いてみたかったんです。「バックパッカーの聖地」という響きに引き寄せを喰らっていたのは僕だけではないはずです笑。ふと、50年前に生まれてればなぁ、なんて思ったりもします。まぁでも、変わりゆくカオサンをこの目で見れる!というふうにポジティブに考えるしかないかなと思うことにしよう。次訪れる時は、どんなカオサンになっているだろう?

とか言いつつ、今回は僕もちゃっかりカオサンをエンジョイしました。同部屋だったマッチョなチェコ人と意気投合し、ジムに行ったり、ぶらぶらしたり。

総じて、今回の旅行は食も人も文化もちょっと不思議な、そして変わり続けるバンコクを感じれてよかったです。バンコク、なんだかんだやっぱり惹かれました。また来たいです。

読んでくださり、ありがとうございます。あまり推敲もできていないので誤字脱字等あるかもしれません。今後も、もし反応があれば、(不)定期的にUPしていきたいと思うので、よろしければいいね、コメント、Twitterのフォローなどお願い致します!

(蛇足)どうでもいいですが、バンコクの旅行者は、仏語話者が多いような気がしました。これは、ただ単に「自分が仏語をキャッチできるようになったからそんな気がしただけ」なのか、はたまた「バカンスが好きすぎる仏人は有意にあらゆるバカンス地に出没しがち」なのか笑。皆さんのご意見をお聞かせください!

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