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ラパンのエアコンガス漏れをDIYで修理してみた

かみさんが「ラパンのエアコンがまた冷えなくなっている」と言ってきた。
うちのラパンは初年度登録2008年の4WDでいちばん安いGというグレード。バングラデシュ人がやっている埼玉の中古車店で17万円で購入したもの。
15年経過しているので軽自動車税も超過課税されている。
一昨年あたりからエアコンが冷えなくなり、コンデンサ(エアコン用ラジエータ)を交換し、その後も何度か修理屋さんに見てもらったが、ガス充填して1週間してもほとんど漏れが分からないとのことで、これはもうエバポレータから微量に漏れているとしか考えられない、ということになっていた。
エバポレータは車内側からインパネを全部外してやらないと触れないため、修理は大変なことになるから、この程度の抜けなら毎夏、ガスを補充すればいいんじゃないかと提案されたのだが、一冬越して、ほぼ抜けている。まったく冷えない。

エアコンのスイッチは入るようなので、完全には抜けていないのかもしれない。

で、こういうのって、漏れを塞ぐ添加剤のようなものはないのかとネット検索したら、今はかなりいい製品が出回っているらしい。
そのうちの一つがDr.Leakという製品。

リークラボジャパン(Leaklab Japan) Dr.Leak ドクターリーク 蛍光剤入り A/C漏れ止め剤 LL-DR1 Amazonで購入で4670円(税込)
↑ClickでAmazonのページへ

評判はかなりいいみたいで、プロの修理屋さんも薦めている。
YouTubeなどに注入方法などのハウツー動画もいろいろ出ている。
これを取り寄せて、いつもの修理屋さんに電話して、入れてくれと頼んだのだが、忙しいようで、しばらく待ってくれと言う。

じゃあ、時間ができたタイミングで連絡して、と言って切ったのだが、その後、器具さえあれば自分でもできるのではないかと思い、注入用ホースと補充用ガス2本を追加でポチした。

R134a エアコン ガス チャージ ホース メーター付 Amazonで購入で1500円


カーエアコン用冷媒 [ 200g ]HFC-134a 2本セット Amazonで購入で1588円
翌日届いた↑

もう5時になっていたけれど、今日中にやっつけてしまおうかなと、作業開始。
事前に作業手順は何度も予習しておいた。

↑製品の説明では、最初にエンジンをかけてエアコン最強で回すことになっているが、それは接続してからでもよさそう……


↑YouTube動画をキャプチャして、写真入り手順書を自作してみた


  1. 注入ホースの缶接続側のハンドルを緩めてピンを引っ込めてから缶を接続(ピンが出ているといきなり穴が空いてしまう)

  2. ホースの反対側のカプラをエアコンガスパイプの低圧側バルブに接続する

  3. エンジンをかけ、エアコン最強で回し、ガス圧を見る

  4. 缶を一瞬緩めて、ホース内の空気を出す(プシュっという音がしたらすぐにまた締める)

  5. ボトルを逆さにしてよく振る(中の液体をしっかり混ぜる)

  6. 缶側のハンドルを締めて缶に穴をあけ、徐々に緩めて添加剤とガスを出す

  7. 振りながら全部注入し、ハンドルを締め、バルブ側も外して完了


……この手順でいいはず。

↑Dr.Leakの缶とエアコン低圧側バルブを注入ホースでつないだところ

で、ここで計算外だったのは、エンジンをかけるとエンジン音がうるさくて、4番目のホース内の空気を抜く作業の「プシュ」っという音が聞こえないこと。
さらには、少しはガスが残っていると思ったら、圧力計は完全にゼロをさしていて、エアコン内のガスはほぼ抜けきっているらしいこと。
この状態だと、本来は「真空引き」といって、高圧側にもホースをつないで真空ポンプを回し、エアコン内の空気を全部抜いてから作業しないといけないのだが↓、それは工具がないのでできない。

エアコンガスチャージ マニホールドゲージ&真空ポンプ 2点セット Amazonで購入で11300円(税込)

しかしまあ、ここまできたらやってみるしかない。
うまく入ってくれ~、と祈りながらDr.Leakの缶を握り、時々振りながら注入した。
ホースが透明ではないので、入ったのかどうか目視で確認できないのだが、圧力計がわずかに上がったので入ったのだろう。

Dr.Leakが入った分圧力が上がったのだろう↑。ゼロよりは上がった

全部入ったかな、と思える時点で一旦取り外した。

このままでは当然ガスは入っていないので、2缶買ったうちの1缶目を同様に接続してガスを注入する。

↑どんどん針が上がっていくので、注入はできているようだ

最低温、風量最強で回しているのだが、なぜか小刻みにサーモスタット?が入ったり切れたりを繰り返す。エアコンが回っている間、圧力が下がる。
1缶入ったかなと思える時点で、ほぼ青いゾーンの上限近くまできたので、ここで作業終了。

室内側は冷気がバンバン出てきているので、復活はしている。
あとは、これで漏れがふさがったのかどうかだが、これは時間が経たないと分からない。
一晩で抜けてました、なんてことにならないといいのだが……。

しかし、一缶で十分なのかな? それもちょっと不安。入れすぎてもよくないらしいし。

こうなると、プジョーのほうも追加で入れてみたくなる。
プジョーは漏れているわけではないので、エアコンオイルみたいな添加剤と一緒に補充したほうがいいのかな。

↑まとめの動画

その後、エアコン用オイルを2種類取り寄せたので、1つをプジョーに入れた。

↑どっちにしようか迷った挙げ句、両方購入してしまった


ZAC エアコンオイルプレミアム添加剤 COOL MAXプラス
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マルエヌ HFC-134a用エアコンオイル ⇒Amazonで購入で1080円
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↑さっそくプジョーのエアコンに添加注入してみた

ともかく、今回のことで、エアコンガスの補充方法が分かったのはよかった。器具も1500円なら安いものだしね。

ついでに、プジョーはあちこち塗装が剥げてきて、市販のタッチペイントでごまかしたりしていたのだが、ピッタリ合う色の製品がなくて困っていた。
で、ダイハツの「ブリティッシュグリーンマイカ」というのがいちばん近いかなと思うのだが、これだと濃すぎて差が目立つ。
ふと思い立ち、だいぶ前に買ってあったアルミホイール補修用のシルバーペイントを少し混ぜてみたら、バッチリ似た色になった。
シルバーの混ぜ具合が難しいので、少しずつ足して試さないとダメ。

プジョーとラパンは人生最後のクルマになりそうだから、爺の肉体と同じで、ごまかしごまかし長持ちさせないとね。
補修や修理がうまくいくと、気持ちもスッキリする⇒NK細胞が増えて免疫力が上がる……となるかな。


こんなご時世ですが、残りの人生、やれる限り何か意味のあることを残したいと思って執筆・創作活動を続けています。応援していただければこの上ない喜びです。