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英語力ゼロが国際演劇祭のボランティアに参加することの紆余曲折①

1・はじめに
      東京芸術祭での出会い
  最近のコンサートは身分証明に厳しい

【はじめに】
2023年6月23日から、シビウ国際演劇祭2023が開催される
https://sibfest.ro/en/events

元々2020年派遣としていく予定だったが、コロナにより中止となり、今年参加することとなったのだ
2020年のロックダウンの頃から、ぽろぽろと書き留めてきた
私自身、右も左もわからなくて、もしももしも、今後シビウ演劇祭のボランティアに参加する人がいるのなら、もしももしも、その人が英語が全くできないし、海外にもほとんど行ったことがないという不安を、私の様に持っているなら…なんてことも思いながら、ぽろぽろと書いてきたし、書いていこうと思っています

【東京芸術祭での出会い】
昔から英語が苦手だ。劣等感を持っている
海外って素敵だな。どこどこに行ってみたいな、という想いはあれど、実際に行こうと行動を起こすことはほとんど無い
そんな私のシビウ国際演劇祭との出会いは、2019年の東京芸術祭の時だった
私は演者として参加しており、東京芸術祭には多くの海外ボランティアの方々が参加して下さっていた。皆とっても明るくて、廊下などですれ違うと、
What’s up!と声をかけてくれる。私はといえば、ワッツアップてなぁに?というレベルでニコニコする始末

その打ち上げの席でのことだった
海外ボランティアのコーディネートをされている女性が参加していらっしゃって、その方が、シビウ国際演劇祭の日本からのボランティアのコーディネートもしているということだった
演劇に関わっておきながらとても恥ずかしい話、私はその時まで、シビウ国際演劇祭というものを知らなかったのだ

シビウというのは、ルーマニアの片田舎の都市で、年に1回、そんな小さな町に世界中から多くの劇団がやってきて、10日間もの間、町のどこかしこでパフォーマンスが観られるという演劇祭で、1日に6万人もの観客が来るとも言われている

打ち上げの席で、私はこの方(谷口真由美さん)にお話を聞きに行った
私が興味を持ったのは、海外演劇祭がどうとかということではなく、1つの国の地方都市で大きな成功をおさめているという点だった
というのも、私は兵庫県の田舎出身なのだが、演劇をするために東京に出てきたくちである。色んな地方で演劇が活発に行われているとは言っても、まだまだ東京一極型というのは揺るがない。演る側も、観る側も、この格差の様なものをどうにかできないのか。と、先人たちに違わず、私も朧ながらに思い続けていたのである
具体的に何か自分にできるかとかを考えていたわけではないが、本当に朧に考え続けていたことだった

ということもあり、真由美さんとお話をさせていただいた
真由美さんは本当に本当に気さくな優しい方だ
シビウに興味を持ってくれて嬉しい!と色々とお話して下さった
自分もボランティアで参加したのがきっかけで、今はコーディネーターをしていると
是非ボランティアに参加してみて!と仰るので、私がいかに英語が出来ないかということを伝えると、英語が喋れるか喋れないかなんかより、どんな想いで参加してくれるかが絶対に大事だ!と熱く語って下さった

普段だったら、そんなことを言われても、ま、いつか考えますよ、と思ったまま何もしないということが通常だったが、この時は、運命とでもいうべきか(笑)根拠のない想いで、「そうか!やってみよう!」と思ったのだ



【背中を押したのは厳しい入場規則】
なんだそれといった感じだが、人生では時に、ちょっとしたことが背中を押すこともある。それがMr.childrenのコンサートだ
厳密には、〝コンサートの入場の厳しさ″だ

2019年5月のツアーの時だった。やっとのことでミスチルのチケットを取った私は、ウキウキでその日を待っていた
最近のコンサートは、ダフ屋の買い占めやその他諸々の防止のため、身分証明が厳しい
ミスチルのコンサートも、「顔写真付きの身分証明書」が必須だった。
免許証・パスポート・マイナンバーカード等…
当時私は、なんと!免許を失効していた!びっくり!こんなことってあるんですね!私人生で2回免許取ってます!

余談ですが。免許証の更新は、最悪、期限の1年以内であれば、講習やなんかで再取得できます。しかし、1年以上過ぎると、0からの取り直しです
仮免の筆記→仮免の実地→本免の筆記→本免の実地→救急訓練のフルコースです。(嗚呼このことは語るとまた違うnoteが一つ出来上がってしまうので語りませんが、本当に大変な闘いでありました…)

話を戻して
免許証を失効していて、マイナンバーカードは作っていなくて、パスポートはとっくの昔に期限切れでした。海外に最後に行ったのは10年以上前だった…
心のどこかで、そんなこと言っても、顔写真付きの身分証明書を持っていない人だっているわけだから、何か他の方法があるだろうと、勝手に確認もせずのんきに構えていました

しかし、コンサートの10日くらい前だったか、急になんだか不安になってきて、所謂虫の知らせ的なもので、一応確認しようと思い、コンサートの問い合わせ窓口に電話したところ『何がなんでも絶対に!!!顔写真付きの身分証明書がないと入場できません!!!!!』と強く断られた(苦笑)。他のイレギュラー対応は存在しません!と…
焦った。相当焦った。チケット代も当然払い終わっているのに、観られないということか!?と
私が困り果てていたところ、窓口のお姉さんが、「一番早く発行できる顔写真付き身分証明書はパスポートです」と教えてくれた

ということで、電話を切り次第、急いでパスポートの発行について調べた!
当然有識者の皆様ならご存じであろうが、パスポートの申請には戸籍謄本がいる。私の本籍は兵庫県なので、今すぐ自分で取りに行くことができない。現在時刻は金曜午前11時過ぎ!実家に急ぎ電話を掛け有無を言わさずとにかく今すぐ役場に走って速達で送ってくれ!!!とお願いをする。土日を挟むともうコンサートには間に合わないのだ!!!
…さて。私がパスポートセンターで完成したパスポートを受け取ったのは、コンサート日当日だったとさ。めでたし、めでたし?

ま、そんなこんなで、私はミスチルのコンサートに行くため〝だけ″に、わざわざ1万円も出して、パスポートを発行したわけです。海外に行く予定もないのに
そうなると、なんか悔しいから、海外行ったろか!てなるじゃないですか
そんな気持ちも、2019年の私にはあったわけです

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