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よちよちとひとり旅②

2・“はじめてのおつかい”状態
        ロコタビとライトアップツアー
        ムーランルージュ

【“はじめてのおつかい“状態】
石橋を叩いて叩いて粉砕するタイプの私は、とにもかくにもスリが心配でならなかった
当然、調べられる限りの防犯対策はできるだけ行ったわけで、そんなに怖いなら行くのやめなさいよと言われんばかりの心配しようだった

皆さまご存じ、スリと言えば地下鉄!
スマホを見てキョロキョロしようものなら速攻で観光客だとバレてしまう!(そんなことせんでもバレてますけどね、たぶん)
ので、何号線のどこ行きに乗ってどこで降りるのか…などなど
前日の夜に、入念に入念な下調べを行った
券売機の前でもたついていると、その隙にすられるとも聞き、切符の買い方もYOUTUEBでシミュレーションしていく・苦笑

そうそう、そう言えばなのだが、切符の種類として、回数券(10枚綴り)が個人的にはちょうど良くて、買おうと思ったら、券売機で何度画面を見ても、その項目が出てこない
券売機によって買えなかったりするのか?と思い移動してみるもやはり無い
しぶしぶ1枚買って乗り、後で調べたら、なんと回数券は、随時廃止され始めているとのこと、なので、駅によって買える駅と買えない駅があるとのことだった(私は違う駅で無事に買えた)[2023.7情報]

スリの話に戻るが、最も危険なのは、入口付近に立つ(座る)こと
ココでスマホを見てようものなら、降りる時にひったくられてそのまま去って行かれるらしい
「地下鉄でスマホ怖いちかてつでスマホこわいチカテツデスマホコワイ」とばかりに、フランスでの乗車1回目は、奥の座席に座り、決して眠らず、決してスマホを取り出さず、で過ごした
でも、車内を見渡してみると、当たり前だが、皆普通なのだ

現地のお姉さんは、スマホ持ったままウトウトしてるし、若い子はポケットにスマホ入れてるし
・・・?
現地の人はすられないってことなんですか!!?
て、なった



そんなこんなもあり、結局、初回以降は車内でもスマホ見てた(もちろん気をつけながらだが)


日本と違って、車内には、今が何駅で次が何駅かの表示がない
なので、アナウンスを聞き取るか、停車した瞬間に構内の看板を見るかしかなく、なかなか気が抜けなかった
あまりにもわからないときは、GoogleMapの現在地を見ながら乗った(便利な時代だよホント)


何をするにも“はじめてのおつかい”状態で、レストランを選ぶことすら大変だった
入りやすそうな店を選んで、メニューはGoogleのテキスト翻訳(写真撮ったら翻訳してくれるやつ→この原理発明した人神様すぎる)
欧米では店員を呼ぶのは失礼だと聞き、メニューを閉じ、察してくれるのを待つ
幸いにも、行くお店行くお店、店員さんは皆親切だったし、水はもらえないと聞いていたが、大体のお店で水は出してくれたし、料理も美味しかった

正直今回の旅行は、グルメには重きを置いていなかったので、効率よく簡単に済ませてばかりだったが、地下鉄に乗るのも、レストランで食事をするのも、ホント「わぁ!できた!できた!」と、なっちゃんやったー!なっちゃんやったー!やーたやったたったでっきたー!状態だった






【ロコタビとライトアップツアー】
要所要所一人では動きにくそうだなぁ、心配だなぁ…と思うところもあり、なんか現地でちょっとだけ案内とかしてくれる旅行会社ないのかしら(しかも日本語で)、なんてネットを調べていたら、あるじゃないですか!
「ロコタビ」というものを見つけてしまった


「ロコタビ」は、各国の現地に住んでいる日本人が、個人的に様々なサービスを有料で提供するサイトで、送迎や観光案内など、一緒にガイドするタイプの内容から、翻訳や留学手配など事務的なものなど、その登録者によって提供しているサービスは様々

私はムーランルージュに行きたかった

ムーランルージュは19時・21時・23時の回があり、19時はディナーショー、21時と23時はシャンパンのハーフボトルが1人1本付く(ソフトドリンクに交換可)

21時の回を観たいと思ったのだけれど、そうすると終演は23時くらいだし…
見知らぬ繁華街、しかもキャバレー…ということもあり、やっぱり不安…
となったのです

私はエッフェル塔やルーブル美術館などのライトアップが見たかったのだけど、この時期(7月)のパリの日没は22時頃で、ライトアップが見たければ、必然的に深夜に出歩くことになり、それもやはり心配だった

なので、
私の希望としては「21時からムーランルージュのショーを観て、迎えに来てもらって、そのままライトアップを2.3個まわってホテルに送ってもらいたい」だった

夜中の稼働になるので、そんな我儘を引き受けてくれそうな人はいるだろうか?とロコタビを検索していると、夜のライトアップツアーなどもしていますよ、と書いている人がいたので、その人に連絡を取ってみた
こちらの無理難題にも関わらず、引き受けていただけることになり、喜び勇んでムーランルージュのチケットを取ろうとしたら…
…なんと21時の回が完売!(その前後の日程も併せて)

そう!ムーランルージュは人気なのだ!
結構前からチケットを押さえないといけないのだ!
(現に実際観に行った日も、当日券を求めてきた人たちは皆断られていた)
舐めてた…ごめんなさい…

やっちまったぁ~!と思い、23時の回を観に行くか、諦めるか悩んだ…
けれど、やはり諦めたくはない!
でも、23時の回を観に行くとなると、終演は1時を過ぎることになるので、さすがにその送迎を頼むのは申し訳なく思った
なので、ガイドさんに事情を説明し、自分でなんとかしようと思うが何か良いアドバイスはいただけないか?とご連絡してみたところ
なんと!23時の回でも大丈夫ですよ、といっていただいたのだ
しかも
夜のライトアップはだいたい24時に消えるところがほとんどらしく、ムーランルージュの23時の回を観た後では、ライトアップが見られないとのこと
だから、まず22時くらいから、ライトアップツアーをまわって、その後ムーランルージュに送り届けてくれる、そして、公演が終わったら迎えに来てホテルまで送りますよ、とガイドさんの方から言っていただいた

か…か…神様!!!!!

そんなに甘えていいんですか?となったけれど、せっかくなので、甘えられるものは甘えてしまえ!と思い、お願いさせていただいた




私の父親くらいの年齢のとっても穏やかなガイドさんは、本当に良くして下さった
素晴らしい対応をしていただき感謝感激だった



※今回チケットを取ろうと調べていたら、ムーランルージュのHPから直接購入するより、チケット購入代理をやっている会社のサイトで取った方が安かった
(今回私が購入したのはEmi Travelという旅行会社だったが、他にも同様のサイトはいくつかあった)

https://www.emitravel.net/





【ムーランルージュ】
さてさて念願のムーランルージュ!
まずは外装の美しさから感動
きらびやか!わぁ!ムーランルージュだぁぁぁーーー!!!とテンション上がりまくり





私が到着したのは、23時に結構ギリギリだったので、正直焦っていたのだが、列に並ぶも、なかなか進まない
それもそのはず、驚いたことに、座席は指定席ではなく、入場時その場で配席されていくのだ
各テーブルにパズルのように入場順で配席しており、そりゃぁ時間かかるわ!となった
なぜ指定席にしないのだろう?と思いながら、それでもこのシステムで何年も営業しているのだから、何か理由があるのだろうと(確実に言えるのは、完売ではない回で、前方の空席を失くすためにはこの方法は有効だ)
そんなこんなで、ショーがスタートしたのは23時半を過ぎていた



私は1人だったので、どこの席でもハマるだろうと思っていたら、案外空席が無く、結果、最後方の席に案内されたが、同じテーブルの前後に人はおらず、1段上がったところから会場中が見渡せたので、私的には大満足の座席だった

1人1本のシャンパンが付いているので、開演直前にはあちらこちらから、ポンポン、ポンポンとシャンパンを開ける音が響いており面白かった
私の席でもウェイターがシャンパンを開けてくれたのだが、温度がぬるかったのかシャンパンが盛大に吹き出してしまい、そのまま出されるのかな?と思ったら、ちゃんと新しいのに変えてくれた

キャバレーと聞いて身構えていたが、受付のいかついおじさんも、案内係のおじさんも、ウェイターのお兄さんも、皆とても親切だった



ショーはと言えば
うさん臭さ1億倍増しの〇ィズニーのショーみたいであったが、そこはさすがキャバレー
基本的に衣装はアラワなお姿で、ゴージャス 
めちゃめちゃ華やかだった

また、てっきりショーだけなのかと思いきや、芸能人かくし芸大会の時の小堺さんみたいなアクロバットを間に挟みながらのエンタメショーだった
床から大水槽がせり出してきたり、客席の上をフライングしたり、場転も早いし、舞台のギミックに大興奮だった

結局終演したのは深夜1時半を過ぎた頃で、ロコタビのガイドさんには本当にご迷惑をおかけしたが、ムーランルージュは空間そのものが華やかで最高の時間だった

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