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英語力ゼロなわたしのシビウ国際演劇祭2023⑤

5・お休みの日にドラキュラに会いに
       シビウでだって観光
 
 
【お休みの日にドラキュラに会いに】
まだ演劇祭が開幕する前、丸一日お休みの日があって、せっかくの機会なので、シビウを離れて観光へ連れて行ってもらうことになりました
 
ルーマニアといえば、ドラキュラ!
なんですね
 
正直、ルーマニアに行くことになるまで知らなかったのですが、ルーマニアといえば?と尋ねると、返ってくるのは、ドラキュラとコマネチ(新体操選手)
ドラキュラの有名観光スポットとしては、ルーマニア第二の都市ブラショフからバスで1時間ほどのところにある「ブラン城」
いわゆるドラキュラ城
 
もう一つ有名なスポットとしては、ドラキュラの生家だと言われている建物のある街シギショアラ
 
今回は、このシギショアラに行ってきました
 
シビウからは電車で2時間くらいかかった
距離的には2時間もかかる距離ではないと思うが、電車がとにかく停車するため、時間がめちゃめちゃかかる
指定席の切符を持っていても、まずもって誰も自分の席に座っていない
朝早い時間だったからか、あまり混んでいなかったけど、向こうは完全に車生活らしいので、そもそも電車に乗る人自体がそんなにいないのかもしれない
 
なんていうか、天気が悪かったせいもあるのだけど、少々うらぶれてる感というか荒廃感というか…シャッター商店街的な?うすら寂しい印象のある街だった…
観光エリア自体はとてもコンパクトで2時間もあれば十分楽しめるのではないか、と
 
て、書き続けると、シギショアラ観光局に(そんなんあるかわからんけど)怒られそうだけれども
でもでもミニマムで可愛らしい街でした



 
メインイベントは何と言っても、ドラキュラの生家!
こちらは今現在はレストランになっており、2階にはDRACULA’S ROOMなるものがあって、1回10レイ(約300円)だったので、皆で一緒に入ってみることに!
エントランスとその奥にもう一つ部屋があり、棺の中には、ドラキュラが寝ている!?クオリティ低めな…
「マネキンかと思わせておいて起き上がって脅かす!」というところがハイライトなので、それが終わってしまうと、寝ているクオリティ低めのドラキュラ&手持ち無沙汰な私たち…という気まずい空間に…
一緒にいた子がドラキュラに「写真撮っていいですか?」と聞くと、頷くドラキュラ…
答えるんかいっ!!!と盛大に日本語でつっこんでしまった
 
正直お客さんがひっきりなしに来るわけではなさそうなので、きっと、朝からメイクしてスタンバイしてて、お客さん来たらどっかから無線とか入って、慌てて棺に入るんだろうなぁ…とか想像すると凄い面白かった
総じてドラキュラ可愛かった



 
その他には、教会や大きな墓場をブラブラ巡って、シギショアラの名物?の“パンの器に入った豆スープ”を食べてみた
このスープ、普通の器にスープが入ってパンが添えられているバージョンもあり(現地の人にはそっちの方が普通っぽかった)、私たちが一人ひとつずつ注文すると、店員さんが少しだけ「一人ひとつずつ頼むのかい?」というテンションだったのだが、実物が来てみて、その反応に納得…
めちゃめちゃ大きい!そしてパンが固くて蓋食べるだけで精一杯だった
器の壁面部分のパンが肉厚で、削れども削れども減らず、最終的にコレあれじゃないか?スタバとかであるマイカップならぬ、マイパン容器持ってきたら安くなる的な、何度でも楽しめるパンなんじゃねぇか?とすら思ったほど、中に入っているスープはどんどんパンに吸われてゆき、お腹いっぱい過ぎて、ほとんど食べられなかった…(ごめんなさい)



 
すごいイイとこ全然ないやんっ!て感じでまたもやシギショアラ観光局に怒られそうだが、確実に一度は試した方がいいし、皆で盛り上がるので、オススメはする!ホント
 
 


 
【シビウでだって観光】
シビウでも合間を見つけては、ちょこちょこと名所に立ち寄ったりした
シビウはとにかく教会の多い街
 
中でも、シンボル的なのは、シビウ大聖堂
高い塔には実際に登ることができ、そこからシビウの街が一望できる
教会には大きなパイプオルガンもあり、たまたまコンサートをやっていたので、チケットを買ってお邪魔したが、荘厳で最高だった



 
たくさんの教会があり、全ては行けなかったが、行った中で一番好きだったのは
Holy Trinity Roman Catholic Church
美しいステンドグラスにシャンデリア、空間自体が本当に厳かに輝いていて、空気が良かった



 
美術館や博物館もあるのだが、なかなか行く時間もなく、Galeria de Aeta Romaneascaへ
古い建物の美術館なので、床が鳴る鳴る!軋みまくっていて、美術館としてはどうなのか?と思いながらも、こちらは宗教画が多く、興味深くゆったりとした時間を過ごした



 
シビウは「英語力ゼロなわたしのシビウ国際演劇祭2023①」でも書いたように、街自体が本当に可愛い
建物全てが観光スポットだと言ってもいいのではないかと思う
“うそつき橋”という橋があって、こちらは滞在中もランドマーク的に私たちの行動の目印にもなった
”この橋の上で嘘をつくと、橋が崩れ落ちる”といういわれから、うそつき橋と呼ばれているとか



 
シビウ国際演劇祭にちなんだスポットとしては、
シビウ国際演劇祭において舞台芸術の分野に功績のあった人物に贈られる「シビウ・ウォーク・オブ・フェイム」が著名だ
(※これはハリウッドの真似っこなわけだが)
日本人では、過去に、十八代目中村勘三郎さん(2013年)、串田和美さん(2015年)、野田秀樹さん(2018年)が受賞されている


余談だが、街にはとにかくアイスクリーク屋が多い!本当に多い!
そして可愛い!
ホントなんだって絵になる街だ
(※黒いアイスはバニラアイス 炭が入ってるから黒いらしい)


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