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英語力ゼロなわたしのシビウ国際演劇祭2023③


3・どんな役割があるのか
山の手事情社「The Seagull」(Japan)
Compagnie Off「Color Wheels」(France)



【どんな仕事があるのか】
毎日研修していると、ある日気付いたら演劇祭が始まっていて、気付いたら仕事が始まっている

準備編「英語力ゼロが国際演劇祭のボランティアに参加することの紆余曲折②」でボランティアの仕事内容について、触れているが
終えてみて、それが正しかったり少し違うかったり…

毎年同じとは限らないが、今回私たちに割り振られた役割として↓

・カンパニーアテンド
劇団に付いて、諸々のお手伝いをする(※これについては次で詳しく)
ボランティアの多くはこの役割になることが多い

・VIP
個人の要人に付いて、観劇の手配や交通の手配など、コンシェルジュ的な仕事
(※演劇関係者の担当だったり、日本大使館の担当だったり、それ以外の来賓者の担当だったり様々)

・VIDEO
撮影チームとして各公演で撮影をする
しかし、メインの撮影に関しては、当然プロが担当しており、その補佐といった感じ(編集などをすることもない)

・TICKET
いわゆる“もぎり”担当
TICKET担当者は、全ての公演のもぎりだけを担当する
全公演、もぎりは劇団や劇場がするわけではない

・MEAL
スタッフは、基本的に昼と夜はお弁当が出る(これに関しては年によって、券の支給や現金支給など方法が変わる)
インターナショナルボランティア分のお弁当の配給数などをまとめたりする役割
(※お弁当の発注や食堂までの配送、ゴミの片づけなどは違うスタッフがいて下さる)



【山の手事情社「The Seagull」(Japan)】
私は、カンパニーアテンドとして、日本のカンパニー「山の手事情社」さんの担当をさせていただいた

さて、このカンパニーアテンドとは何をするのか
宿泊ホテルの最終確認
移動車の手配
稽古場の確保
本番当日のお客様誘導など
通訳
※カンパニーアテンドは、その劇団の国の言葉が喋れるスタッフ(今回の場合日本語)とルーマニア語が喋れるローカルボランティアが担当する
なので、日本語⇔英語⇔ルーマニア語となる

上記の仕事などがマストではあるが、それ以外は担当した劇団次第で仕事の量も大きく変わる
土地勘のない劇団さんに代わって、買い出しをすることもあれば、お弁当の手配をすることもある

以前、他のカンパニーで仕込みの手伝いをしたことがあったという話も耳にしたが、これはほとんどないと思う
当然ながら、劇団さんや劇場の現地スタッフ陣もプロなので、ボランティアスタッフの手を借りて仕込みをすることはまずない

「プロ」という点で面白かったのが、技術スタッフの皆さんの使う専門用語は、お互い通じていることが多く、通訳に入る必要などほとんどなかった
こういうのって、専門職の強みだなぁと、とても格好よかった

山の手事情社さんに話を戻すが
山の手さんは海外公演に慣れていらっしゃり、また、劇団組織として物凄くしっかりされているので、本当に私たちボランティアなんて必要ないんじゃないか?というほどで、こちらがおんぶに抱っこだった
役者もスタッフも、粛々と稽古をし、粛々と本番を迎える姿は、プロフェッショナルだなぁ…と、とても格好よかった
もちろん、その作品も素晴らしかった(作品に関しては、次の「英語力ゼロなわたしのシビウ国際演劇祭2023④」にて)

一歩お芝居を離れると、皆さんめちゃめちゃ気さくに話して下さって、お勧めの舞台の話なんかもいっぱいして、一緒に観に行ったりもした
山の手事情社さんの担当をさせていただけて、本当に楽しかった!

山の手事情社HPより




【Compagnie Off「Color Wheels」(France)】
自分の担当がどこになるのかは、現地に到着してから知らされたのだが、もらった表に「Outdoor / Compagnie Off」とある
・・・?
アウトドア公演なのはわかるが、どんな仕事?

Outdoor公演のボランティアの場合、スタンダードな仕事内容としては
大通りを歩く際、観客が道に入ってこないように規制する係だったり、例えば、何か看板の様な物を持つ係だったり、オブジェなんかを持って歩いたり、そういう仕事であることが多い


「エキストラで出てもらう」と説明を受けた

・・・?ん?出る?出るんですか?エキストラで?ポールとか持って歩くとかじゃなくて?

ということで、まさかまさかの、シビウ国際演劇祭出ちゃいました!


まず、このカンパニーがどういう団体なのかということを
FITSのHPより↓
FITS 2023 - 23 iunie - 2 iulie 2023, Ediţia a 30-a (sibfest.ro)

なんだか凄い団体だ、派手だ、ぱーてぃーぴーぽー だ、街中クラブだ

私たちがやることは、全身黒ボディースーツを着て、街を練り歩き?踊り狂い?オーディエンスを巻き込む?のが?仕事?
一応、稽古時間が用意されていて、基本動作?の様なものを学ぶのだが…
コンテンポラリー的な動きと基本ルールを教わりはしたが、如何せん、稽古時間が少なすぎる上に、プログラムの概要もよくわからない
“このきっかけでこの動き”というのがあるのだが、本番になり、蓋を開けてみると、爆音で誰の指示も聞こえず、大量のスモークと照明で、誰の指示も見えず…という状態で、参加した皆は、ただひたすらわからないなりに、空気を察し、動き続けるのみだった

正直結構な精神的負担だった
何をすればいいのかわからないまま、「行ってこい!」とばかりにブっこまれ、何万人もの観衆にさらされるというのは、1時間の演目も、体感5時間くらいに感じる程であった…


と、は、い、う、も、の、の、

こんなオイシイ機会ありますか?
演者としては、かなり特殊で貴重な経験でした
やるからにはやったりますよ!と、全力で挑んだ混沌と怒涛とエキサイティングな1時間

もちろんボランティアとして演劇祭という場にいるけれど、でも、ちょっとは演ってみたいな、なんて思ってもいた
だから、とても得難い経験になりました


※うれしかったこと
ダンスを指導して下さったパフォーマーの方が、休憩時間に私のところに来てくれて、「あなたは何か表現をすることをしているの?」と、動きを褒めて下さった
うれしかった



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