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さよなら、また今度ね。 #木曜日ノ木之瀬

今年はどうやら日付と曜日の組み合わせが2013年と一緒みたいだ。

2013年。の、9月といえば「さよなら、また今度ね」という名前のバンドにハマっていた。
もともとは「in布団」という曲をYouTubeで知って、同年1月発売のミニアルバムを聴いてて、そしたら9月にメジャーデビューだっつって。『P.S.メモリーカード』というアルバムが出たんすな。

↑さよなら、また今度ね(当時のアー写)


作詞作曲をするボーカルの菅原さんて人の詞がやばい。このバンドはいわゆる詞先=歌詞を先に書いてそこに曲をあてる、という形で曲をつくるバンドで、だからなのか、譜割り(歌割り?)がめちゃくちゃ独特。でも菅原氏曰く歌詞を書いているときにメロディーも浮かんでいるらしい。

こわがったり恥ずかしがったり
するはずない
不思議だけど真剣な今日
膝を殴られたように座った僕は、
今日はなんだか日曜日のような気分

「in布団」の冒頭


僕あたしあなた君」という世紀の名曲があってこれもどうやって考えてんのかさっぱりわからん歌詞なんだが、なんかラストでぐっときてしまうんだ。詩としてのチカラも強い。

月がきれいだなあ
星がかわいいなあ
財布なくしても
世界は素晴らしい‼︎

「僕あたしあなた君」のラスト


ほんでこの『P.S.〜』のリード曲に「輝くサラダ」って曲があって、もうタイトルの時点でなぜサラダなのかって感じ甚だしいんだけど、これがインタビューなどを読むと「輝くバンド」というミーニングらしくて、自分たちのバンドだったりメンバーをこういう風に肯定するっていうのがエモいなあと。

で、なにより「輝く」という語感が超いいなあと思って、翌2014年3月につくった作品のタイトルの一部として引用した。
もともと「ハロー、ストレンジャー」ってのを考えてたんだけど、どっかの国に同名の映画があるっぽくてそりゃいかんなあ、 と思ってた最中に例のサラダの曲。結果、『ハロー、輝く、ストレンジャー』というタイトルに相成った。

↑『ハロー、輝く、ストレンジャー』のフライヤー


ちなみにいま、先述の菅原さんは「め組」というバンドをやってる。このバンドもなかなか泣きの名曲が多い。相変わらず詞先、独特な歌詞は健在だけどラブソングに振り切ってて、とてもよい。

↑め組


閉店間際のフードコートで
100円ちょっとのハンバーガーをかじりながら君は
大した事のない今日を僕に教える
この景色と このBGM 見飽きたと悟った脳が
なぜか今 君が君がとても綺麗に見える

め組「ぼくらの匙加減」


「さよなら、また今度ね」は名前の通り(?)解散してしまったが、そうなる直前に放った「Q」という大名曲があって、これはYouTubeとかでは聴けないので機会があったら探し出してほしいなー。人生のベスト盤に入れたい。

右目で録画をして
左耳で録音をする
星を1じゃなくて1000と数えるように
なんだっていいんだよ
かなり自由さ

僕が一生掛けて教えてやる。
大事なのは「重要じゃない」という事だ


#さよならまた今度ね #め組 #菅原達也

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