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2022年夏、日本一長い片道切符の旅に出ます。(最長片道切符の旅出発前)

今年の夏は、最長片道切符の旅に挑みます。
8月を丸々1カ月使って、列島縦断、一筆書きの旅に出ます。
スタート地点は、北海道の宗谷本線・稚内駅。
ゴール地点は、佐賀県の長崎本線・肥前山口駅。
ルール上、同じ駅は2度通れません。
JRの全路線を結んだ、考えられうる最長のルートを辿ります。

おおまかにはこんな感じのルート。

昨年の夏に実施した「20歳の夏休み全部使って日本一周してみた」シリーズと同様、今年の夏も毎日noteに旅日記的な投稿をしていきたいと思っています。

僕が夏休みにかける情熱の程は、以前のnoteを読んでいただければ伝わると思います。大学生の夏休みの重要性を説いています。参考にしてみてください。

今はとにかく夏休みが待ち遠しく、旅に向けた準備を着々と進めている段階でございます。このnoteを書き上げることも準備の一つです。


ご存じの通り、本年2022年は、この国に鉄道が開業してから150周年を迎えます。150年も前の乗り物が、今の日本に、そこら中で走っているって、よくよく考えたら驚くべきことではないですか。明治時代や戦前の遺構が今日こんにちでも、姿を少しずつ変えてはいますが、毎日使われているというのですから。

この記念すべき2022年の夏休みに、このような旅に出れることを大変うれしく思います。日本列島を縦断しながら、鉄道旅行の楽しさを、日本中に散らばる魅力を、余すことなく堪能するのです。

最長片道切符とは

Googleで「最長片道切符」と検索していただければ、ずらずらと説明しているwikipediaや諸々のブログ等が見つかると思います。簡単に言うと、最長片道切符とは、「日本国内で発券できる最も経路の長い片道乗車券」のことを指します。

列島縦断、同じ駅を通ることなく、数学的に導き出された最も経路の長い一筆書きルートです。四国4県と沖縄以外は訪れることとなり、総距離では1万㌔を越えます。この前、新宿駅のみどりの窓口で発券をしてきました。その様子も、別のnoteで登校したいと思います。

ルートとしてはだいたいこんなもんです。

稚内からスタートして逆Pの字を描くように函館へ
東北をくねくね南下したら上越国境を反復横跳び
首都圏ネットワークもフル活用
近畿地方もあっち行ったりこっち行ったりで忙しい
人里離れた山陰を彷徨い
九州一周して肥前山口でゴール

以下、ルート一覧です。

稚内(宗谷本線)新旭川(石北本線)網走(釧網本線)東釧路(根室本線)富良野(富良野線)旭川(函館本線)岩見沢(室蘭本線)沼ノ端(千歳線)白石(函館本線)森(函館本線砂原支線)大沼(函館本線)新函館北斗(北海道新幹線)新青森(東北新幹線)盛岡(IGRいわて銀河鉄道)好摩(花輪線)大館(奥羽本線)川部(五能線)東能代(奥羽本線)秋田(羽越本線)坂町(米坂線)米沢(奥羽本線)横手(北上線)北上(東北新幹線)古川(陸羽東線)小牛田(石巻線)石巻(仙石線)仙台(東北新幹線)福島(東北本線)岩沼(常磐線)いわき(磐越東線)郡山(磐越西線)新津(信越本線)長岡(上越新幹線)新潟(越後線)柏崎(信越本線)宮内(上越線)越後川口(飯山線)飯山(北陸新幹線)糸魚川(大糸線)松本(篠ノ井線)
篠ノ井(信越本線)長野(北陸新幹線)高崎(上越新幹線)越後湯沢(上越線)新前橋(両毛線)小山(東北本線)安積永盛(水郡線)水戸(常磐線)新松戸(武蔵野線)南浦和(東北本線)赤羽(赤羽線)池袋(山手線)田端(東北本線)秋葉原(総武本線)佐倉(成田線)松岸(総武本線)成東(東金線)大網(外房線)安房鴨川(内房線)蘇我(京葉線)東京(東北本線)神田(中央本線)代々木(山手線)新宿(中央本線)西国分寺(武蔵野線)武蔵浦和(東北本線)大宮(高崎線)倉賀野(八高線)拝島(青梅線)立川(南武線)武蔵小杉(東海道本線)品川(東海道本線)川崎(南武線)尻手(南武線)浜川崎(鶴見線)鶴見(東海道本線)横浜(根岸線)大船(東海道本線)国府津(御殿場線)沼津(東海道本線)富士(身延線)甲府(中央本線)八王子(横浜線)新横浜(東海道新幹線)小田原(東海道本線)熱海(東海道本線)三島(東海道新幹線)静岡(東海道本線)豊橋(飯田線)辰野(中央本線)岡谷(中央本線)塩尻(中央本線)名古屋(関西本線)亀山(紀勢本線)新宮(紀勢本線)和歌山(和歌山線)高田(桜井線)奈良(関西本線)新今宮(大阪環状線)京橋(片町線)木津(関西本線)柘植(草津線)草津(東海道本線)山科(湖西線)近江塩津(北陸本線)米原(東海道本線)岐阜(高山本線)富山(北陸新幹線)金沢(北陸本線)敦賀(小浜線)東舞鶴(舞鶴線)綾部(山陰本線)京都(東海道本線)新大阪(山陽新幹線)西明石(山陽本線)神戸(東海道本線)尼崎(福知山線)福知山(山陰本線)鳥取(因美線)東津山(姫新線)姫路(山陽本線)岡山(津山線)津山(姫新線)新見(伯備線)倉敷(山陽本線)三原(呉線)海田市(山陽本線)広島(芸備線)備中神代(伯備線)伯耆大山(山陰本線)益田(山口線)新山口(山陽本線)宇部(宇部線)居能(小野田線)小野田(山陽本線)厚狭(美祢線)長門市(山陰本線)幡生(山陽本線)門司(鹿児島本線)西小倉(日豊本線)都城(吉都線)吉松(肥薩線)隼人(日豊本線)鹿児島(鹿児島本線)川内(九州新幹線)新八代(鹿児島本線)久留米(久大本線)夜明(日田彦山線)田川後藤寺(後藤寺線)新飯塚(筑豊本線)折尾(鹿児島本線)吉塚(篠栗線)桂川(筑豊本線)原田(鹿児島本線)博多(九州新幹線)新鳥栖(長崎本線)諫早(大村線)早岐(佐世保線)肥前山口
 

肥前山口駅のホームに置かれる石碑

ファンの間では、究極の鉄道旅行とされてきた、この「最長片道切符の旅」ですが、実はこの夏を最後に、旅のカタチが大きく変わるとされています。その理由は、今秋の西九州新幹線の開通と根室本線の新得~富良野間の廃止の2つです。これにより、長年不動であったスタート駅とゴール駅の変更が生じます。

残念ながら、鉄道という乗り物は、今後廃れていく一方であります。その理由は単純で、儲からない乗り物だからです。唯一、儲かる乗り物といえば、新幹線くらいでしょう。それ以外の路線は、生活形態の変容による需要低下や各地で進む高速道路網の拡充など様々な背景で、その規模を縮小せざるを得ない選択を迫られているのです。

鉄道の縮小に伴う、歴史的に受け継がれてきた伝統のルートの変更は、仕方のないことかもしれません。しかし、この夏は、そういう意味でも、これまで受け継がれてきた最長片道切符の旅にとって記念すべき夏になるかもしれないということです。

あー、もう考えるだけで、眼が眩むほど果てしない旅になりそうです。まあでも、僕にとって「果てしない」というのは、一種の旅情を形成する大切な要素ですので、「ワクワク」に変換されます。楽しみでしょうがないのです。

早く、夏休みならないかな、あと2週間ほどの辛抱です。

人生で残り少ない夏休みを、絶対に忘れられない夏にするために、今年も日本中を暴れまくります。

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