見出し画像

02新潟での暇つぶし

3月10日(日)雪のち晴れのち雪

この船は9時過ぎに新潟港に着く。今日の予定は16時半に再びこの港に戻ってくるまで、新潟で時間を潰すのみだ。

まず港を出て向かうところは、万代バスセンターである。新潟のB級グルメに成り上がったバスセンターのカレーを食べよう。

さてさて、時刻は10時過ぎ。目当てのバスセンターに着いたのだが、やはりすごい行列。みな黄色いカレーを前にして、一生懸命もぐもぐしている。

30分は待っていないと思うが、やっと食券機の前に着いた。530円、安い。出てくるのはすぐ。これで普通盛りかあ。かなりある。

いざ食べてみるととあることに気づく。ルーの具の9割が玉ねぎではないか。たまに見つかる肉の存在感がデカい。最後の方は味に飽きてきて、ミニサイズにすればよかったと後悔するが、B級グルメに文句をつけるのも馬鹿馬鹿しいので、意地でも食べる。

もう今は亡きバスタ。

食べ終わり駅に向かおうとすると、ちらちらと雪が舞い始めた。さっきまで青空が見えていたような気がするが、気のせいだったか。

白新線に乗って、向かうは豊栄駅である。

無料のレンタサイクルで福島潟を巡る。途中まで雪が降ってたが、徐々に晴れてきて、平和な風景の中、ぽかぽかと気持ちが良かった。晴れ女でもやってきたのだろうか。

見たいものを見て、豊栄の駅に戻ってきて、再び港に戻る。降ったり止んだりの目まぐるしい天気だった。

フェリーは17時半に出港する。船内の物価は地上の1.5倍くらいなため、コンビニで買ってきたカップ麺で済ます。また、この航海はこの旅初の大部屋雑魚寝タイプである。

大部屋自体は慣れているが、同じく空間を一晩過ごすことになるので、そのコンディションは重要である。ドアを開けると、まさかのまさか赤ちゃんを連れたお父さんがリンゴの皮を剥いて食べさせてるではないか。

脱ぎ捨てられた靴とリンゴの匂いが混じって、なんとも言葉にし難い空気感だったため、部屋には長居せず、風呂へ入り、サロンルームでゴロゴロしていた。

それでも、明日は朝5時過ぎに敦賀港入港である。21時には部屋に戻り、毛布にくるまり、目を閉じる。ほのかなリンゴの香りが鼻につく睡眠だった。


今日の気づき
福島潟から新潟港までは頑張れば1時間で行ける。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?